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840: 残暑見舞い 12 ウォーターメロン 8月26日(金) 20:47
前のスレからの続きです。

(62千代田の娘×広瀬の薫風)18-3×(紅桃丸×大花亀甲丸)18-1 21-5 です。今年の新花です。
少しフリルがかかった上品な白花ですが、交配式には白花はありません。
千代田の娘はメセチノプシスの交配種なので白花因子は持っているようです。
伊藤交配の紅桃丸も白花因子を持っているかもしれません。


紅桃丸=緋盃丸×麗槍丸
    緋盃丸=花紋玉(=白檀×黄綺丸)×金飾丸
        麗槍丸=黄華丸×紅笠丸
で、どこまでたどって行っても白花因子が出てこないみたいですが、現在の分類では黄華丸は黄裳丸の変種というか自然交雑種扱いです。たぶん相手は花盛丸です。原産地では黄裳丸の自生地と花盛丸の自生地が確かラップしていたと思います。


ウォーターメロン 8月26日(金) 20:48
(紅桃丸×大花亀甲丸)20-1×(丹麗丸×2パープル)2 21-1 です。


ウォーターメロン 8月26日(金) 21:02
おまけ

今日は昼から、添付写真の蓋つき漬物ポリ(Φ35cm・h30cm)を保管場所に使った、キリンウチワ台木実生置き接ぎを行いました。
殺菌剤の入った腰水で、7.5cm×7.5cmのプラ鉢に台木4本寄せ植えで、7鉢(28本)収容です。
注意点は、容器は動かさない、蓋は最後に静かに閉める、寄せ植えの場合背の高い台木を外向きに置く、ぐらいです。
スペース的には8鉢置けますが、最後の1鉢を置くのがアクロバット的至難の業となりますのでお勧めできません(笑)。


ウォーターメロン 8月27日(土) 10:24
ふじやまさん、かくたすさん、みなさん、こんにちは。

上で
「現在の分類では黄華丸は黄裳丸の変種というか自然交雑種扱いです。たぶん相手は花盛丸です。原産地では黄裳丸の自生地と花盛丸の自生地が確かラップしていたと思います。」と書きましたが、ネットフリージャーナルの「カクタスエクスプローラISSN 2048-0482」の2018年3月21号の「温室にて」に黄裳丸に関する面白い記事がありますので、その翻訳を以下に転記しますね。

温 室 に て
グラハム・チャールズは、広範囲にわたるアルゼンチンのエキノプシス・アウレア(黄裳丸類)の多様性と、それがどんなに優良温室植物であるかを語っています。
写真は筆者によるものです。
私は、ある品種がいかにして不人気になっていくかについて話をしいることがよくあります。
まあ、エキノプシス属といえば、正直な話、ずっとファッショナブルではなかったし、他の品種の接ぎ木の台木材として役立つだけであると言っても言い過ぎでないかもしれませんね。
しかし、エキノプシス属は一時期?不人気にはなりましたが、この属の交配種は現在それまでになく普及しています。
私は、ISI(国際多肉植物協会)に記載されているシック交配の販売量が、一緒に置かれた他のすべてのサボテンの販売を大幅にしのぐものとなっていると言わなければなりません。あなたはGordon Rowleyの本「Succulents in Cultivation - 新品種の育成」で交配についてもっと詳しく知ることができますし、いくつかの栽培品種の写真を見ることができます。
白花はエキノプシスの最も一般的な花色ですが、他の色を持つ種がいくつかあります。私はあなたにEchinopsis aurea(黄裳丸)について知っていただきたいと思いますが、この種は大抵が黄色の花が咲きますが、それらには赤花もあり、まれに白花もあります。
あなたはLobivia(ロビビア)属とラベル付けされたaurea(黄裳丸)を見るかもしれませんが、SchlumpbergerとRennerの遺伝子研究(2012)ではEchinopsis属 s.s.(分類)と位置付けられています。
この種の分布は広範囲ですが、国ではアルゼンチンのみでの自生となっています。
分布範囲の南には、サンルイス州の山々の中に白い刺で覆われた形態のものがあり、これは短い柱状に育つ習性があります。
この種は1965年にLobivia leucomallaby Rauschと命名されました。
これは独立した種として記述されていた数多くの形態の一つであり、例えば、最も北の形態はLobivia callochrysea(カロクリセア) n.n Ritterと呼ばれましたが、遺伝子研究(Schlumpberger&Renner、2012)の結果、交雑種起源を示唆しています。すなわちE.aureaと生息分布域が隣接ラップするE.tubiflora(花盛丸)との交雑が起源ではないかと推測されています。
その間には、もともとコルトバ州産の昔からBritton&Rose両博士によって記述されている、そしてL. fallax Oehme(豪裳丸)と呼ばれていた品種(図1と2)を見ることができます。
Sierra Ancasti産の赤花の品種(Lobivia dobeanaドーベアナ Doelz、図4)もありますし、Agua de Ramonの近くのPiedrita Blanca産で 白花の品種でRauschがEaurea var albiflora(GC950.06、図5と6)と名付けられた品種もあります。そこで私も現物を見ています。
容易に識別できるもう一つの形態のものに、Lobivia shaferi(登雲丸、図3)があります。この種は小さな短い円筒形頭部に大きな蕾の塊を作り、大きな黄色の花を咲かせます。
この種は、カタマルカ州のAndalgalá近くに自生します。
エキノプシス・アウレア(黄裳丸)類のすべての品種は、栽培にあたって成長や開花が非常に容易です。
これらは耐寒性があり、夏にたくさんの水と適度な光が与えられるとすぐに素敵な格好に成長します。
黄色花は、真のエキノプシスの血統のための珍しい花色ですので、この色を子孫に導入するために交配育種に多用されています。


ウォーターメロン 8月27日(土) 10:27
続きです。

最後に、この品種群を一覧にまとめますと次のようになります。
Echinopsis aurea var. albiflora Rausch  アルビフローラ(白花変種)
Echinopsis aurea ssp. Aurea Britton & Rose 黄裳丸
Echinopsis aurea var. callochrysea(Ritter) Rausch カロクリセア
Echinopsis aurea var. dobeana(Dölz) Rausch  ドーベアナ
Echinopsis aurea ssp. fallax(Oehme) Lowry  豪裳丸
Echinopsis aurea var. leucomalla(Wessn.) Rausch n.n.
Echinopsis aurea ssp. shaferi(Britton & Rose) Lowry  登雲丸

参考文献
RAUSCH.W(1975) Lobivia The day flowering Echinopsidinae from a geographical distribution point of view. Rudolf Herzig.
RAUSCH.W(1985)Lobivia 85. Ridolf Herzig
SCHLUMPBERGER.B.O. &RENNER.S.S.(2012) Molecular Phylogenetics of Echinopsis (Cactaceae): Polyphyly at all levels and Convergent Evolution of Pollination Modes and Growth Forms. American Journal of Botany99(8): 1335–1349.

図1 Echinopsis aurea aurea GC997.03アルゼンチンのコルドバ州のIschilin北部、 955m
図2 Echinopsis aurea aurea GC392.05アルゼンチンのコルドバ州のLa Falda、1350m
図3 Echinopsis aurea shaferi.Preston-Mafham356 アルゼンチンのカタマルカ州のCusta de Chilca
図4 Echinopsis aurea dobeana GC29.08 アルゼンチンのカタマルカ州のCuesta El Portezuela、1600m
図5 Echinopsis aurea albiflora GC950.06アルゼンチンのコルドバ州のアグア・デ・ラモン村、380m


ウォーターメロン 8月27日(土) 10:36
図6 Echinopsis aurea albiflora GC950.06 アルゼンチンのコルドバ州のアグア・デ・ラモン村、 380m


かくたす 8月28日(日) 21:04
ふじやまさん、皆さん、こんばんは。
今日は久し振りにエアコンのスイッチを切って、「秋近し」を実感できる日になりました。

ウォーターメロンさん
カクタスエクスプローラから、興味深い記事のご紹介ありがとうございました。
私は(62千代田の娘×広瀬の薫風)18-3×(紅桃丸×大花亀甲丸)18-1 21-5の白花のルーツは?という点に着目しました。私には難しい点が多いもので(笑)。

上記白花のルーツは、ズバリ黄華丸(黄裳丸と花盛丸の自然交雑)で、黄裳丸は育てやすく耐寒性があるなど、優れた特質を子孫に伝えていることがわかりました。
いつもありがとうございます。

添付画像は、植木鉢から生えてきたもので、花が咲きましたので調べてみました。
どうやら、紫姫風蝶(ムラサキヒメフウチョウ)のようです。


亀さん 8月29日(月) 21:27
ふじやまさん かくたすさん みなさん こんばんは

ウオーターメロンさん
 このページの先頭の白花はいいですね。なかなかいい白花ができないと言われているなかで、この花は素晴らしいです。

かくたすさん
 ムラサキヒメフウチョウはちょっと変わった可愛い花ですね。

画像は最近の開花です。

 まず、3464(不明)です。


亀さん 8月29日(月) 21:30
 次は、東京のEさん作のナリーダロマンです。


亀さん 8月29日(月) 21:40
 次は、4016(広瀬の夕暮れ)です。4月12日の初開花の写真で、この色から夕暮れをイメージしました。


亀さん 8月29日(月) 21:51
そして、これは8月27日の写真です。夕暮れ時からお昼時の色に変化しています。私は、この色も好きです。

 なお、この品種は、新潟のNさんの作出です。

 それから、ナリーダロマンの通し番号は3770です。
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