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周期熱? なな 2008年 4月 9日(水)
今年60を迎える父のことなのですが、10年間5日置きに発熱する症状で悩んでいます。
検査入院も2ヶ月程しいろいろな検査をしましたが、どれも異常はありません。
最近エチオコラノロン熱という名をインターネットで見たところ症状が似ているようにも思いいろいろ模索中です。
なにかご存知のことがありましたら、よろしくお願いします。

田中 克彦 2008年 4月10日(木)
周期性の発熱を認め、エチオコラノロン熱を心配しているとのことですが、私は、エチオコラノロンについては正直なところ初めて聞いたので、今日1日時間が空けば、エチオコラノロンについて調べてみました。インターネット上の検索では、おそらく「ななさん」も同様のものをみていると思いますが説明させてもらいます。
エチオコラノロンはアンドロゲン(男性ホルモン)の分解産物で通常は、肝臓で代謝されますが、代謝系の異常により、これが蓄積されある一定濃度になると肝から放出され高熱を発するため、周期的に発熱をすると説明されていますが、その後検索を続けると、一時期、内因性発熱物質としてエチオコラノロンは注目されましたが、最近はインターロイキンTが重要とかかれている記事も見つけました。とするとエチオコラノロン熱はその存在が否定的になります。
エチオコラノロン熱は仮説の域を脱していない印象ですし、疾患として少なくとも現時点では、一般的ではないようです。(ブログの中で文献検索を行っても見つからなかったと書いてありました)
もし仮にエチオコラノロン熱が存在するにしても、検査センターに問い合わせた結果、直接エチオコラノロンを測定することはできず、尿検査で17-KSの分画を確認することになるため(難しい話になり恐縮です)、診断するのが困難ではないかと思います。(診断基準もないようなので)
エチオコラノロン熱について書かれているブログの中ではエチオコラノロン熱は自然治癒が多く、特に治療が必要ない場合が多いと説明されていますが、10年来の周期性の発熱の場合は、状況が違うようにも思われます。もう一度発熱の精査を行うことをお勧めします。
専門的に書かれているので難解だとは思いますが、エチオコラノロンを検索したときに見つけた下記ホームページは発熱についてよく書かれていると思います参考にしてください。
http://bme.ahs.kitasato-u.ac.jp:8080/docs/qrs/imd/imd00002.html

なな 2008年 4月10日(木)
お忙しいなかご回答していただきありがとうございます。
丁寧に解説していただいて本当にありがとうございました。
父は医薬の仕事をしていたのでいろんな先生に相談・検査をしてきたようです。
最終的には会社の勧めで2ヶ月の検査入院もしたのですが、診断がつかず、熱に関しては不明のままでした。(報告の為の診断は軽度痴呆でした。。。血流をよくする薬を飲むようにということになりました。)
もうすぐ定年なので、どこか熱専門に見ていただける病院を探しているところなのですが、症状が他にあまり例がないようで、どう探していいのやらわからない現状です。
教えていただいたホームページどこまで理解できるかわかりませんが参考にしてみようと思います。
突然の質問に丁寧に答えてくれたことがほんとにうれしかったです。
先生の病院では熱は専門に見てはいないでしょうか?
母には(父より悩んでいるので)親身になって診ていただけるお医者さんを探してあげたいです。

田中 克彦 2008年 4月11日(金)
残念ながら当院を受診していただいても確定診断に至る可能性は低いと思います。
当地域で、不明熱を診てもらうのは、当院からの紹介の場合、今までは北見赤十字病院でしたが、残念ながら内科医師不在のため紹介できない状況です。
状況を考慮すると大学病院などの施設の整った病院で診てもらうのが良いと思いますが、紹介状が必要な場合は御相談ください。

なな 2008年 4月11日(金)
お返事ありがとう御座いました。
両親は広島なのですが、どこへでも行くつもりで探していましたので先生のところが専門でなかったのが残念です。
昨年の検査入院のときは大学病院でしたがやはり大学病院を探すのがいいんですね。
またいろいろ探していきたいと思います。
ありがとう御座いました。
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