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「選句・推敲遊び」B 双掌 9月28日(木) 19:52
 
俳ソサエティの皆さま

本日は何と本年90回目の真夏日といいます。1年の四分の一が「真夏日」とは異常気象そのもの。地球は決定的に狂い始めたのでしょうか?

さて、今回は讀賣俳壇を素材とする「選句・推敲遊び」Bのご披露です、
いつものように、ごく気楽にご参加のほどご案内いたします。

再送お願いします−井静  井静 9月29日(金) 09:37
昨日、9月25日読売俳壇が掲示板に掲載されました。ところが残念なことに、いろいろ手を尽くしても鮮明な画像にプリントアウトができません。当方だけかも知れませんが。恐縮ですが、鮮明なスキャン結果の再送をお願いいたします。井静

PDFファイル  双掌 9月29日(金) 12:40
井静さま

「選句・推敲遊び」Bの画像が不鮮明とのこと、申し訳ありません。PDFファイルをアップしましたので、アイコンをクリックしてご覧下さい。

明陽 9月29日(金) 17:40
明陽撰の三句

 ◎新涼に赤提灯の灯りけり  高山洋子
   →秋の赤提灯はいっそう風情がある。

 ○同じこと何度も思う夜長かな  梅沢春雄
   →確かに秋の夜長は同じことを何度も。

 ○荒ぶるや火の粉も人も筒花火  安藤三千男
   →勇壮な情景が目に浮かぶ。

【よくわからない句】
  ※黒猫と共に街行く夏の夜
  ※つくづくと己が跣を眺めけり
   →この二句はどう理解したらいいのでしょうか?

【きょうの一句】
 
 栗飯や堪え切れずにもう一杯  明陽

明陽 9月29日(金) 19:01
【推敲】を追加します。

対象句 : 同じこと何度も思う夜長かな

 これはこれでいいと思いますが、後期高齢者の立場からするとより具体的に現したいと思います。

   来し方を何度も思う夜長かな

いかがでしょうか?

文語調  双掌 9月29日(金) 19:59
明陽さま

【来し方を何度も思う夜長かな】の推敲句ですが、この際、文語調に改めることで句調を整えてはいかがでしょう。

【来し方を幾度も思ふ夜長かな】

選句あそび3 井静  井静 9月30日(土) 10:29
双掌さま、みなさま:
残念ながら中秋の明月、見逃しました。

0928第三回選句遊びの結果です。 井静

◎宇多撰 美しい残暑の匂ひ過疎の村
今年「残暑の匂ひ」に随分苦しめられました。
   どう「美しい」のか。謎の句です。でも趣がありますので◎

推敲:宇多撰: 稲架続く鳥海山の裾野かな
推敲 ➧鳥海の裾野に広がる稲架(はさ)の列
宇多撰 缶蹴りの夕焼けとともに終わりけり
推敲 ➧中秋の名月ねらって缶を蹴る

推敲:小澤撰 誕生も死もこの茶の間祖父の秋
推敲 ➧誕生も死もこの四畳半祖父の秋

PDFファイルありがたいです!  みほ女  9月30日(土) 21:03
双掌さま、
俳ソのみなさま、

井静さまと同じく私も画像ではよく読めなくて、今回の選句・推敲遊びをあきらめかけていました。
PDFでの再送でくっきり読めて遅ればせながら、選句をさせていただけました。

◎ 黒猫と共に街行く夏の夜
 
うだるような暑さの夜、黒猫が一匹ひょうひょうと歩いているのを見つけた作者が、その歩みに合わせて歩いている光景がおもしろい。

〇 西瓜採るラグビーのごとパスつなぎ

 みんなで西瓜採りに興じているのが目に浮かびます。旬のラグビーに見立てているのが上手い。

〇 誕生も死もこの茶の間祖父の秋

 お祖父さん、家族に囲まれて一生をすごして幸せな方だったのが想像されます。
 
 

「選句・推敲遊び」B  双掌 10月 1日(日) 19:13
明陽さま
井静さま
みほ女さま


10月の声を聞いて、ようやく秋の入り口という雰囲気になってきましたね。

双掌の選句:
天:宇多喜代子選【缶蹴りの夕焼けとともに終りけり】
選:揚花火水面に写り水に消ゆ
選:小澤實選: 誕生も死もこの茶の間祖父の秋


推敲:
 宇多喜代子選:同じこと何度も思ふ夜長かな
 →「同じこと何度も思ふ」の表現は軽い
 埒もなきことまた想ふ

 同:揚花火水面に写り水に消ゆ
 →水をに置き換える

 小澤實選:外来の藻のはびこれる秋暑かな
 →中七の句調悪し。歯切れよく、川藻はびこるとする。

感触の差  双掌 10月 1日(日) 19:22
明陽さん
【黒猫と共に街行く夏の夜】を「よく分からない句」としておられるのに対して、みほ女さんは
作者が黒猫と歩調を合わせて歩いている光景が面白いとしておられます。

感触の差って面白いものですねぇ。

荒人 10月 2日(月) 12:39
皆さま
 猫と歩くと言えば思い出すのが、耳をすませばというジブリのアニメです。主人公の女子中学生が電車に乗っている猫を発見。あとをつけてどこまでも歩くと、とある不思議なお店の前まで導かれる。あのシーンを含め、このアニメはジブリ作品の傑作だと思っています。ちょっとテーマから外れ、失礼しました。

みほ女  10月 3日(火) 13:59
そういえば『耳をすませば』にそういうシーンがありましたね。猫はミュージカル『キャッツ』をはじめ、人の想像力をかきたててくれる不思議な魅力があります。
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