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雑貨と私

楽しみながら本気で続けられること。私にとってそれは雑貨屋だった

雑貨と私
後藤由紀子

ミルブックス
2023年4月25日発売
四六判・192頁
定価 本体1,000円+税  
ISBN978-4-910215-12-9
装画 上田三根子

「楽しみながら本気で続けられるこ。私にとってそれは雑貨屋だった」
沼津の路地裏にある生活雑貨の店 hal(ハル)の店主・後藤由紀子、待望の新作随筆集。雑貨屋を始めて20年、これまでの歩みを振り返り、優しい筆到で丁寧に綴った20の物語

雑誌・オリーブに出会ったことで、少女の世界は一変した。都会に憧れ、東京で暮らし始めた少女はやがて地元に戻り、2人の子供のお母さんになった。そして30代、成り行きのまま始めた雑貨屋。自分のできる歩幅で、真剣に楽しみながら続けてきた店は、気がつけば20年が経っていた。少女の頃から現在に至るまでの歩みを振り返り、優しい筆到で丁寧に綴った20の物語。
互いにまだ何者でもない若者だった頃から親交のあるミュージシャン・松田“チャーべ”岳二さん、共にたった一人で雑貨屋を営む盟友in-kyo店主・長谷川ちえさんとの対談、大好きな20の雑貨の挿話も掲載。
そして装画は、著者が長年憧れ続けるイラストレーター・上田三根子さんによる描き下ろし。

人生において、大きな判断を迫られる場面がいくつもあった。その時も私は自身の心に問いかけて、面白いと感じる方、楽しく続けられる方を選んできた。それは楽な方を選ぶこととは違う。一度その道を選んだら、楽しみながら真剣に取り組む。面白いと思えることだったら、力を出し惜しみすることなく本気になれる。他人が見たら面倒だと思うことでも、まったく苦だとは思わず、つい続けてしまう。それこそが本当に楽しいことなのだろう。私にとってのそれは雑貨屋。雑貨と私の日々は続いていく。(本文より一部抜粋)


◎後藤由紀子(ごとう・ゆきこ)
静岡県沼津市生まれ。東京の雑貨屋で勤務後、2003年に地元の沼津市で器や衣類、書籍を扱う雑貨屋・hal(ハル)を開店。『雑貨と私』を含め、これまでに20冊の書籍を上梓。主な著書に『毎日続くお母さん仕事』(SBクリエイティブ)『後藤由紀子の家族のお弁当帖』(ワニブックス)『家族が居心地のいい暮らし』(あさ出版)『日々のものさし100』(パイインターナショナル)『毎日のこと、こう考えればだいじょうぶ。』(PHP研究所)『会いたい。東京の大切な人 私の愛するお店』(扶桑社)『50歳からのおしゃれを探して』(KADOKAWA)などがある。

◎目次
◉第1章 憧れの場所へ  
東京に行きたい|表参道ライフ|青春の終わりと始まり 
対談 松田“チャーべ”岳二 × 後藤由紀子 
◉第2章 沼津の小さな雑貨屋
ひとつめの夢が叶った|明日があるとは限らない|半年で閉店するかもしれない雑貨屋|沼津だから雑貨屋を始めた|ご縁がすべて|口伝えで広がった 
私の好きな二十の雑貨 
◉第3章 笑顔で暮らすために
夕方前に閉店する雑貨屋|「私なんか」をやめた|流れに身を任せて|作りたいものがあった 
対談 長谷川ちえ × 後藤由紀子 
◉第4章 楽しみながら本気で続けられること
父の盆栽|今すぐ|楽しみながら本気で続けられること 

*サンクチュアリ・パブリッシング扱い