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到達 2019年 2月24日(日) 11:05
読譜しているとピアノを触る時間が減る。自分の場合、ある作品を演奏しようと決めると、その作品の読譜、分析にとりかかるが、それが終わらないと音出しできない。そもそも方針が決まらないうちに音出しすれば、それが正しくない表現である可能性があり、その場合、マイナスに触れた状態を0に戻す作業が加わって効率が悪い。目的地が南にあるのに、方角をよく調べないでいきなり移動を始めるのに似ている。南西、南東に向かえばまだしも、東に進むとすれば、進んだところから目的地までの距離は出発点から目的地までの距離より遠いのは、ピタゴラスの定理を知らなくても明らかである。ましてや北に進んだ場合、目も当てられない。
努力というものは、ひたすらやるのではなく、正しい方針にのっとってやるものである。そうでなければ、同じ事が起こる。自分で嫌いな分野を嫌悪する感情をもつ原因は、たいていの場合、努力する方向を間違ってしまい、努力したのに結果が伴わないことで生じたコンプレックスなどによることが多い。教育の現場では、そういったことが起こらないよう細心の注意を払って教材研究をして指導するべきであるが、受講する人間には一人一人個性があり、その到達度も異なるため、集団授業の質をどんなに高めても、それがフィットする人としない人は必ずできてしまう。集団教育から欠点を払拭することは困難である。また、逆に集団教育が物足りない高い能力をもつ人も存在する。前者は補習で、後者は促進講習で対応するしかないが、それでも完璧な教育システムを作ることは難しい。近い将来、AIをはじめとした教育機器の開発によって、そういった欠点を補う教育システムが構築されることは確実だが、それには超えなければいけないハードルが存在する。

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