私はあまりテレビを観ないので、ソチオリンピックも例外ではなく、ライブは観ずにニュースでやっているダイジェストを観る程度である。 さて、今朝、フィギアスケートの浅田真央選手のショートプログラムをニュースで観て、いくつか関心を持ったのでインターネットの情報を見たところ、真偽のほどはわからないが、自分のピアノ演奏体験と関連づけられることがいくつか散見された。 私の場合、練習時間が少ないため、何十回も繰り返し練習している時間はない。弾けないところや、満足のいかない部分については、なぜそうなのかという原因を分析して練習する。それで覚え込んだものはなかなか忘れない。そして、演奏会でもあまり大きなミスは犯さない。しかし、できない理由を考えずに何十回も繰り返し練習してできるようになったことは、本番でうまくいかない可能性があるため、メンタルのコントロールも難しい。 また、本番直前では、疲れをとることが優先されるため、長時間の練習は避ける。本番を迎えるときに、筋肉が疲れ、思考が停滞してはマイナスだからである。 浅田真央選手は、当然のことながら素晴らしい指導者につき、メンタルトレーニングや体調管理も万全であろうと思われるが、本来の実力が発揮されなかった場合、私のような素人は、実力とは別の、今述べたような事前の基本的な所作がどうであったのかということについてかなり興味がある。そういった報道があれば、浅田選手のみならず、多くのスポーツ選手、また、私を含めた、人前でパフォーマンスをするすべての人達の道標となると思う。 今後の浅田選手の活躍も大いに期待しているが、それとともに冷静な分析の報道を期待したい。
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