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ベッカムとコックニー 金子一朗 2012/ 3月30日(金) 06:49
 デヴィッド・ベッカムという、数年前まで世界中のサッカーファンの注目を浴びていた最高のサッカー選手がいる。彼のフリーキックはあまりに芸術的で、ぼくも何度も観たものだ。また、モデル業もするくらいの美男子(確か、記憶によると、男性の下着の広告に出ていたような気がする)である。彼はイギリス人であるが、あるときに、ぼくは何かのインタビューをテレビで観て、彼の英語がほとんど聞き取れなかった。しかし、どこかで聞いたような発音だったと思い、しばらく考えたら、映画「マイ・フェア・レディ」で、大女優オードリー・ヘップバーンが下町の花売り娘から淑女へと教育されていく、その最初の、訛った英語と似ていると思った。また、ぼくが勤めている教育機関で20年以上前に辞められた英語の先生が、校内の一般教員向けの講座で、彼の専門であるイギリスの様々な方言について、実際の発音も交えながら講義をされていたことも思い出した。それは、コックニーという、ロンドンの下町の、労働者階級で話される、一種の方言である。その英語の先生によれば、これは、アメリカのネイティヴスピーカーであってもほとんど理解できないとのことだった。日本での体験を考えてみると、ぼくが以前、東北に旅行したときに泊まった宿の仲居さんの言葉が全然聞き取れなかったことがあった。で、ぼくは、美男子ベッカムが、その風貌から想像して、格調高いブリティッシュ・イングリッシュをしゃべると思っていただけに、とてもびっくりした。(続)

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