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コシャクシギ 2015年4月25日 葛西臨海公園(西渚草地)
【2015年4月25日】
※葛西臨海公園(7:45〜14:40) 到着時は潮位が下がり干潟が広がり始めているところであった。最初に公園西側を回って小鳥類の探鳥を行っていたところ、23日に確認されたコシャクシギがまだ留まっているとの情報をいただいたことから探鳥予定を変更し、午前8時半頃には公園側から西渚草地を遠望し、午前9時頃からの渚橋開門に合わせ西渚に向かった。西渚草地に到着した頃にはコシャクシギは東渚方面に飛び去ったとのことであったが、間もなくして西渚草地に舞い戻った。その後も同様の動きを繰り返した。干潟が広がるにつれ渚周辺の探鳥も行った。多くの水鳥が集まっており、アジサシ、コアジサシの群が大きくなっていた他、ズグロカモメも見られ、シギ・チドリの種類も多くなっていたが、大半は遠方であった。カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリはわずかとなっていた。なお、午前9時頃から東渚にて生息状況の調査が行われていた。渚周辺の探鳥を午後1時半過ぎまで行った後、鳥類園・観察センターに回り切り上げた。東渚アシ原からはオオヨシキリの賑やかな鳴き声が響いていた。主なものは次のとおり。
○カンムリカイツブリ 約20羽(東西渚間水路など。夏羽個体が多かったが、先週に比べて個体数は激減していた) ○ハジロカイツブリ 1羽(東西渚間水路付近。確認できたのはこの個体のみであったが、嘴に腫瘍のようなものが形成されているように見える個体であった) ○ズグロカモメ 1羽(若鳥。東渚干潟。正午前後に東渚中央丘の北東側干潟を中心に特徴のある採餌行動を取っていた。下面パターンは確認できた他、東渚の実地調査をされた方も確認したとのことであり、間違いないと思われる。上面には斑紋が残っており、若鳥と思われた) ○アジサシ 約700羽(東渚周辺。午前10時半頃に東渚干潟に舞い降りていた個体数は663羽であった。付近の海上の棒杭上にも休止している群も見られた。我々は今季初認であるが、先週確認されていたとのことであった) ○コアジサシ 約150羽(渚周辺など。午前9時頃には西渚の棒杭上など、周辺に22羽が確認できた。午前11時頃の東渚干潟上に集結して舞い降りている羽数は126羽であった。) ○クロツラヘラサギ 1羽(東渚。午前9時過ぎに西渚観察ポイントから遠望したところ、東渚舞浜側の干潟上のカワウ群中で休んでいるのが確認できた。午後2時過ぎにもアメダスポイントから遠望したが、引き続きカワウ群近くで休んでいた) ○ミヤコドリ 184羽(東渚・西渚など。午前10時頃のカウント数。視界が遮られるところもあったのでもっといたものと思われる。西渚干潟にも午後には最大34羽が確認できた。東渚の実地調査を行われた方からは約280羽をカウントしたとの情報をいただいた) ○コチドリ 2羽(渚周辺) ○シロチドリ 約10羽(渚周辺など。西渚周辺に小群が飛来することもあった) ○ハマシギ 約1100羽(東渚など。午前10時半過ぎのカウント数。干潟が広がるにつれて次々に追加飛来していたので、もっといたものと思われる。夏羽個体が目立つようになってきていた) ○ミユビシギ 約65羽(東渚。ハマシギ群から離れて汀線沿いに並んで採餌行動を取っているのが確認できた。比較的近いところに飛来することもあった。冬羽個体が多いように思われた) ○オバシギ 5羽(東渚。午前9時過ぎに視認できた) ○キョウジョシギ 約30羽(渚周辺。比較的大きな群が西渚観察ポイント付近を通過した他、堤防沿いのカキ礁付近を群飛するのが見られた) ○アオアシシギ 2羽(西渚と汽水池で各1羽) ○オオソリハシシギ 1羽(東渚。♂成鳥換羽中と思われる個体) ○ホウロクシギ 1羽(東渚。午前9時半頃にチュウシャクシギ、オオソリハシシギと並んで採餌行動を取った) ○チュウシャクシギ 約80羽(東西渚間水路付近など。午前9時頃から西渚付近を含む渚周辺で小群が移動し、カキ礁などに飛来するのが見られた他、正午頃には旧江戸川河口に生じたカキ礁に約70羽が集結しているのが遠望できた) ○コシャクシギ 1羽(西渚など。午前9時前に教えていただき、西渚草地にいるのを遠望できた。渚橋開門の午前9時頃には東渚方面に飛び去ったとのことであったが、間もなくして草地に戻ってきた。正午にかけてイヌを連れた行楽客やスポーツカイトを行う人達も増えてきたが、飛び立っても30分程度で草地に戻ってくることを繰り返し、行き来の際に西渚観察ポイント付近を通過することもあった。いただいた情報によると23日に初認ということであり当地初記録とのことであった。我々が湾岸フィールドでコシャクシギを見るのは2009年4月11日の谷津干潟に続いて3回目であるが、当地では初めてであった) ○コゲラ 2羽(公園西側) ○ツグミ 10羽(公園西側に8羽が集結している場所があった他、公園中央部の芝生上に2羽が見られた) ○エゾムシクイ 1羽(公園西側。午前8時過ぎにコナラの木立付近でピツピツと大きな鳴き声を出しているのが聞かれ、付近を探したところ木立内を移動している本種を見つけることができた) ○オオジュリン 3羽(淡水池東側。午後2時過ぎに確認できた) ○カケス 3羽(公園西側。観覧車付近で2羽が見られた他、中央部に近い西側でコナラに休止して複雑な鳴き声を出しているのを見ることができた。本種の越冬個体が4月まで留まることは珍しくないが、4月末まで留まるのは珍しいのではないかと思われる)
以上。
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