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二人の山口さん
4月29日(火) 00:06
大牧冨士夫さんに「二人の山口さん」という随筆があった。今手元には見当たらないが、確かにあった
一人は山口幸洋さん。国立国語研究所地方研究員、後に静岡大学教授。『方言から見た東海道』など多数の著作がある。「徳山村の自然と歴史と文化を語る集い」(徳山村ミニ学会)では「中距離遠隔分布の方言」の研究発表をされたことがある。柳田國男の方言周圏論を言語学の視点から進化させた学説で、門外漢の自分から見ても目から鱗だった。徳山村は山口幸洋さんに大変お世話になった。山口幸洋さんが亡くなった知らせを静岡県森町の友人から受けた後、大牧さんに伝えると、非常に落胆されたことを昨日のように覚えている。2014年4月24日逝去
もう一人の山口さんは俳優の山口崇さん。山口崇さんには民話・方言の研究者という側面もあった。1978年に私が徳山村へ赴任してから、徳山村戸入で民宿を営んでいた増山たづ子さんのお宅で、山口崇さんと出会ったことがあった。山口崇さんといえば当時ドラマ『大岡越前』の徳川吉宗を演じていた著名な俳優。まだ液晶テレビがなかった時代だったので、文字通りブラウン管から飛び出した、そのままの姿だった。山口崇さんには榛谷(はんがい)泰明さんとの共著で『音と崇と昔ばなし』などの著作がある。増山さんのことを、おばあちゃん、おばあちゃん、と呼んでいた声を今も覚えている。2025年4月18日逝去
二人の山口さんは、方言を通して徳山の村人が受け継いできた文化を継承することの大切さを私たちに教えてくれた
昨年から訃報が続いている
2024年4月26日 ブックショップ「マイタウン」店主舟橋武志さん逝去
2025年3月8日 古代史・考古学研究者伊藤禎樹さん逝去
徳山村の恩人が相次いで他界されたことに、何かの間違いであってほしいと願わずにはいられない自分がいる
(篠田通弘)
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