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赤い金魚と 赤いとうがらし

ひとりぼっちの、赤い赤い金魚 ピッピロ
ある日、赤くてからいやつが 金魚ばちにおちてきた

赤い金魚と 赤いとうがらし
高橋久美子・作 福田利之・絵


2017年6月19日発売予定
B5サイズ・上製本・フルカラー32頁
定価 本体1,400円+税
ISBN978-4-902744-87-3 C0771


ひとりぼっちの、赤い赤い金魚 ピッピロ
ある日、赤くてからいやつが 金魚ばちにおちてきた


作家・作詞家として活躍する高橋久美子による、金魚の視点から語られる想像もつかない斬新な物語。それに触発され、福田利之が新たな画風に挑戦。繊細かつ大胆な描写は、絵本から飛び出して来そうなほど生き生きと描かれています。ブックデザインは名久井直子が担当、ふたりが紡いだ不思議な物語に、さらにもうひとつの魔法をかけています。小さな子も楽しめる、ひがらなとカタカナの絵本です。


ちいさな いえの、ちいさな きんぎょばちに、あかいあかい きんぎょが すんでいました。
なまえは「ピッピロ」といいます。
ピッピロには、なかまが さんびきいましたが、いっぴきずつ しんでしまって、いまは ひとりなんです。
あるひ、だいどころに つりさげていた とうがらしが、ポチャンと きんぎょばちの なかに おちました。「ねえ、きみは どこからきたの?」
とうがらしは、うんとも すんとも いいません。ピッピロは、このあかいあかい 
とうがらしに「チッチロ」という なまえをつけました。


◎作 高橋久美子(たかはし・くみこ)
詩人・作家。1982年、愛媛県生まれ。鳴門教育大学卒業。ロックバンド・チャットモンチーの元ドラム、作詞家。アーティストへの歌詞提供、詩作、エッセイなど執筆活動の他に、画家らと詩と絵の展覧会を開催したり、音楽家と音楽✕朗読のライブを行うなど表現の幅を広げている。NHKラジオ第1「ごごラジ!」などラジオパーソナリティとしても活動中。著書にエッセイ集『思いつつ、嘆きつつ、走りつつ、』(毎日新聞社)、詩画集『太陽は宇宙を飛び出した』(白井ゆみ枝との共著/FOIL)、写真詩集『家と砂漠』など。

◎絵 福田利之(ふくだ・としゆき)
イラストレーター。1967年、大阪府生まれ。大阪芸術大学グラフィックデザイン科卒業。広告、雑誌、装画、絵本、テキスタイルなど、様々な媒体で活躍。テキスタイルブランド「十布」も手掛けている。著書に『いまからノート』(藤本智士との共著/青幻舎)、『福田利之といくフィンランド』(玄光社)、『福田利之作品集』(玄光社)、『ふたり』(甲斐みのりとの共著/ミルブックス)、『ぼくはうさぎ』(山下哲との共著/あかね書房)、『baby book』(藤本智士との共著/コクヨS&T)など。


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い