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hitomi 3月24日(金) 21:52
詩   2

    深夜

病棟の深夜
眠れないままに
誰も彼もが苦しみや悲しみを排出している
ひたひたとあがきながら
あても無く歩き回るあの音は
病の奴が行く先を求めて
彷徨っている足音だろうか

どこかの部屋で今夜も止まらない咳が続いている
知らない病室の知らない誰かを思いながら
わたしと言えば
眠れない深夜
神経ばかりが澄み渡り
遮られた四角い空間で
天井を見つめている

何を嘆くわけでも無く
何を悲しむわけでも無く
静かに透き通ったまま
闇に溶けて行くように
仰臥して

ばたばたと看護師が
廊下を走る音がする
知らない誰かの急変だろうか

自分にさえ理解できない体の芯から
何かがつつく
このまま終わってはいけないと
ささやくような声が聞こえる
ふつふつと湧いてくる
遠い命の源がある


(評)

これほど冷静に病を見つめて書くことができるその筆力はどこから来るのだろう。
「静かに透き通ったまま 闇に溶けて行く」
この2行に打たれる。それが可能なあなたはきっと病に勝って健康を取り戻すと思わせる強い詩を読ませてもらった。


まみる 3月24日(金) 22:42
具体的な表現以外は私には踏み込めない世界のようで、そうね、畏敬という言葉が頭に浮かぶ。
大きな病を経験した人にしかわかり得ない世界なのでしょうね。

一歩も二歩も いえ もっと先までたどり着いたhitomiさんのような気がするな…

Yuko 3月25日(土) 09:33
突然得た病にどんなに心乱れた事でしょう。
この詩のころは少し落ち着いた頃なのかしら・・
それにしてもこのおちつき具合に感動すら覚えます。
詩評にもあるように確実に回復に向かっているHitomiさんの真の強さが伺えます。

hitomi 3月25日(土) 17:04
まみるさん

>一歩も二歩も いえ もっと先までたどり着いたhitomiさん

ほんとうにそうだと良いのですけれどね。
ただ 病気であることもわたしの一部だから 受け入れて歩いて行くしかないし だとしたら 少しでも 上を向いて と思っていることだけは確かですね。


Yukoさん

このころは 一生 酸素ボンベと一緒に生活するようになりますと宣告されたころでした。そのこと自体は 退院する頃にも変わりはありませんでしたけれど 不思議と覚悟は決まっていました。
どんなに不自由な生活になっても わたしはわたしと開き直っていたのだと思います。

幸い 酸素ボンベをお供にしなくても日常生活はできるようになりましたけれど もしかしたら 今の方が 心が揺れておかしいかもしれません。

Keiko 3月25日(土) 18:23
体が不自由だと心が研ぎ澄まされていくのかしらね。
一言も、言え、一文字も無駄のない素晴らしい詩だと思う。

>何を嘆くわけでも無く
何を悲しむわけでも無く
静かに透き通ったまま
闇に溶けて行くように
仰臥して


わたしもとくにここに心打たれました。
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hitomi 3月20日(月) 22:48


   さあ 舞台で

ホワイトソースが滑らかにできた日
少しだけ幸せ気分
じゃがいも エリンギ マッシュルーム
玉ねぎ 鶏肉 ブロッコリー

刻んだり炒めたり
明日のことなど考えないで
ふつふつふつふつ
ふつふつふつふつ
グラタンがおいしい香りを放つまで
台所はわたしの劇場

セリフは歯切れよく
パフォーマンスもにぎやかに
脚本はわたしの意のまま
演出は誰にも譲らない

やがてオーブンの中が歌いだす
きれいな焦げ目が踊りだす
ふつふつふつふつ
ふつふつふつふつ
グラタン皿のあちこちから
陽気な声が聞こえだす
さあ 昨日のわたしも捨て去って

花柄ミトンを両手にはめて
取り出そう
わたしのグラタン
舞台の真ん中
今日の主役


(評)
ホワイトソースが滑らかにできた日の舞台の主役は作者。昨日のわたしを捨て去ってオーブンの歌に合わせる至福の時間
平野レミさんの料理番組をテレビで見ているような鮮やかな詩だ。料理の詩は時々登場するが これほど楽しく元気な詩は初めて読ませてもらった。グラタンがうまく焼けて行く。生きている希望がふつふつふつふつ湧いてきて止まらない時間が流れて行く。

Yuko 3月21日(火) 13:00
Hitomiさん、これは間違いなく才能です!
凡人には思い至らない表現。
伺った事のあるあのキッチンでHitomiさんが楽しそうに動いている様子が目に浮かんで私まで楽しくなりました♪

そして批評も嬉しい言葉が並んでいて我らの気持ちをそのまま伝えてくれています。

他の作品も楽しみに待っています。

Keiko 3月21日(火) 18:24
>やがてオーブンの中が歌いだす
きれいな焦げ目が踊りだす

ここ好きだわぁ。
同じ体験を何度もしているけれどやっぱりhitomiさんのようにはうまく表現できないわ。

評の通り楽しく元気なhitomiさんが見えるようだわ。

まみる 3月21日(火) 20:45
私も同じ体験をしてるのに、こんなに楽しく思ってないわ。
hitomiさんは本当に料理が好きなのね。
だからこんな詩が書けるんだ〜

すてき。

hitomi 3月21日(火) 21:42
Yukoさん

才能なんてことは無いと思う
でも そう言ってくださるなら 嬉しくその気に少しだけなろうかしら(あはは・・)

料理は上手じゃないけれど
好きなことは確かなのね。家にばかりこもる毎日の中で 料理をすることで どれくらい救われたか!!
もし 嫌いだったら 今ほど回復していなかったかもと思うわ


keikoさん

そうね
料理している時は 元気なのよ
立つのが辛いほど痛みがあるときでも キッチンで何かをしていたら それで幸せなのね。自分でも 不思議な気がする。

まみるさん

>私も同じ体験をしてるのに、こんなに楽しく思ってないわ

そんなことないわよ
わたしは 言葉にして少し大げさに表現しているけれど まみるさんのブログを読んでいたら 楽しんで そして 四郎さんを思って 料理しているんだなって 良くわかるわ。

わたしは 他にできることがほとんど無いからね 料理しながらPCを触っている時が一番幸せなのかも。
病気をしてからは 欲が無くなったのね

青花 3月22日(水) 15:19
ごめん!RESにすべきだったのね。それも忘れてる(汗)

hitomi 3月22日(水) 16:36
青花さん

RESにすべき なんてことも無いのよ
どんな形でもコメントしてくださるのは 感謝感激です。ありがとう。
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青花 3月22日(水) 15:17
キャー!!
可愛い❤
可愛いというのが当たっているかどうか判らないけど、読んでて楽しい〜❤♬
グラタンが出来上がってくる香りがしてきて、焼き色や花柄ミトンが目に浮かぶようです。もちろんhitomiさんの楽しそうな笑顔もね(^_-)


ごめんね、いつの間にかhitomiから素直に一言がお気に入りに登録されていて、あちらにばかり行っていました(汗)

hitomi 3月22日(水) 16:34
青花さん
ありがとう

わたしが書くもの あまり明るいものは無いかも知れないの。
これは 珍しく明るい作品

思いのほか 選者に評価されて びっくりした作品の一つです
キッチンにいる時 やっぱり楽しいのかもしれません。

BBS
こちらにあります。
わたしの怠慢(-_-;)で Keikoさんにはあちらの方にコメントつけていただけない状況
(-_-;)
というわけで こちらもこれからもよろしくお願いします。
あと何作か ここで UPさせていただきます。
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この頃 Keiko 3月19日(日) 05:33
私には最後の行が一番印象的で共感できます。

余計な思惑などが取り除かれていくのは良いけれど、記憶力や体力がなくなるのはやっぱり辛いよね。

同世代の読者には大いに共感できる素晴らしい詩だと思います。

新聞の誌上で見るhitomiさんの名前、輝いてますよ。

hitomi 3月19日(日) 08:24
Keikoさん
地方新聞ですけれど 県内ではかなりの読者数を誇る歴史ある新聞なので 少し怖い気がするのです。
思わぬところに反響がいったりしてね。
でも 投稿していたという事実があるのですから 今更 怖がってもねぇ(-_-;)

きっと または無いでしょうから 人生最後のご褒美と思っていますよ。

そうそう 詩の部分 行わけが上手に反映されないのは何故なのか 良く分からないのですけれど もしかしたら 次の作品は掲示板上に発表するかなと思っています。
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ご褒美かな Keiko 3月11日(土) 17:22
よかったね〜 (拍手喝采)

今のhitomiさんに必要なものを神様が与えてくださったのだと思うわ。
自分のことのように嬉しい。(うるうる)

密やかに続けていらしたのね。
詩を書くことは自分の内面との対話でもあるし、欲情を発散させる事のできる場でもあるし、これからも続けてね。
たくさん書き溜まったら詩集の発行なんてことになるかもね。

そうかぁ、詩人hitomiさんのともだちでいられるなんて幸せだなぁ。

hitomi 3月12日(日) 09:29
Keikoさん
ありがとう

少し戸惑いもあったりしてますけれど 素直に喜んでいいのだと そんな気分でいます。

これからの目標なんて聞かれましたが 詩集なんて とても考えていません と 答えました(-_-;)
一応 詩の形はしているのでしょうけれど わたしが書いたものは たぶん 独り言や呟きの域を出ていないのじゃないかと思っているの。だからね あはは 詩人 なんてピンと来ないし 詩集を出すほどの作品は無いなぁ と 改めて思うわけです。
ご褒美をいただけたのは それは それで嬉しいのですけれどね。

Keiko 3月13日(月) 18:07
少なくともblog上で読ませてほしいなぁ。
以前のHPにはそういうコーナーがあったよね。^^

hitomi 3月13日(月) 21:04
はぁ〜い
ここには 載せたいと思っています。
30日に 表彰式があるので その様子と一緒に・・・と 思っています。

前はね (詩であそぼ)というコーナーがありましたけれどね(笑)

少し 先になりますけれど 何度も触れても・・・・という思いもありますので まとめてね。
ありがとう。Keikoさん  こんな一言が励みになるのね。それだけで十分なんだわ。
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カーテンを開けたら Keiko 2月24日(金) 18:03
たくさんのきれいなクリスマスローズ!
私も先日また少し大きめの株をふた鉢買っちゃいました。^^白いのが好きだから又一つは白なんだけど、もう一つはちょっと紅色なのよ。

hitomiさんの堂々巡りのような気持ち、少しは分かるつもりでいます。
怪我をしてすっかり直りました❢っていうのとは違うからね。
期限のはっきりしないことには気持ちを維持するのは難しいよね。
息子も今少し似たような気持ちでいるようで何もしてやれないどころかかえっていら立たせてしまうことがあって自分が情けないです。

でも、まみるさんのことばをまるごと反復します。
まみるさんのように優しく丁寧な言葉は出てこないからコピペ(笑)

hitomi 2月24日(金) 20:11
クリスマスローズ
わりと手がかからなくて(笑)好きです。
新しいのも欲しいのだけれど 思案中^^

陽介くん いろいろ葛藤があるだろうと思います。わたしくらいの年なら 諦められることだって 若い人には そうはいかないこともたくさんあるでしょうからね
わたしは わたし  人は人  いつもなら軽く思えることが 時々 どうしようもなく落ち込むのよ。
それも 生理の一つと思って 気持ちの流れるままにしている。
陽介くんは まだまだそんな気持ちになれないでしょう。Keikoさんは とっても大変でしょうけれど 気長にみてあげてね

コピペ(笑) ありがと
わたしは すぐに浮上するから大丈夫!!

ここに少し書ける時は 少しは状態は良いのよ(笑)
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