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軟 便 あゆみ 2007/ 7/12(木)
はじめまして。ちょっと心配だったのでご相談させてください。
3年生の長女なのですが、日曜から軟便がずっと続いています。
熱などの他の症状は一切なく元気に毎日登校しております。
ただ、軟便だけが続いているのです。
普段一日二回とても良いバナナ状の便をする子で、便がゆるくなる事は
本当に滅多にない事です。
「下痢」と呼ぶまではいかないのですが便のカタチがなくなりかけている状態です。
便の前は多少お腹がキューっと痛くなるようです。
そのせいで、下着を汚してしまいます。
以前、病院で貰ったナウゼリンがあるのですが、これは「吐き気」にしか効かないのでしょうか?
(まだ飲ませていません)
元気はあるだけに軟便が続くのが心配です。
よろしくお願いします。


田中 克彦 2007/ 7/12(木)
4.5日持続する軟便で、少しお腹がゴロゴロしている状態のようです。
ナウゼリンは嘔気の症状に効果がありますが、持続する軟便には効果がありませんので内服はしないほうが良いでしょう。
「元気はあるだけに軟便が持続するのが心配です。」と御質問の最後にありますが、元気がある場合、余り回数の多くない軟便だけが持続するだけであれば、逆にあまり心配は要らないと思いますので、油物などの消化に悪いものは数日控え、様子観察してみては如何でしょうか?
軟便と微熱 あきづき 2007/ 7/10(火)
初めての者(44才男性171p53s)ですがお尋ねします。今年4月頃から軟便が続いています。頻度は通常で水様というほどではありませんが、毎回例外なく形になりません。市販整腸剤数種類(酵素,有用菌,漢方)、医師処方(ラックビー)全て効果はありません。6月末以降、微熱(平熱35.8のところ36.5〜37.1)が続き、軽度の頭痛と倦怠感があります。今年2月の健診で、尿糖陽性,胃ポリープ,両側肺尖部旧性胸膜炎の所見あり。他に腎結石と腹部脂肪粒(いずれも経過観察)があります。考えらる原因、必要な検査等をご教授下さい。

田中 克彦 2007/ 7/11(水)
3ヶ月ほど持続する軟便と2週間持続するやや高めの体温の相談です。
倦怠症状があり、軽度の頭痛の症状もあり、これらの臨床症状からは、内分泌疾患(糖尿病や甲状腺機能亢進症)膠原病を含む慢性の炎症性疾患・大腸疾患(ポリープなど)他に過敏性腸症候群や慢性疲労症候群などの可能性も考えられます。
御質問の「あきづき」さんは171cm 体重は53kgでBMIは17.4となりますので、決して肥満体型ではありませんが尿糖陽性である状態が気になります。医療機関で経過観察中のようですので糖尿の状態がどういう状態なのかを今かかっている医療機関でしっかり把握し現在の症状(持続する軟便・倦怠症状など)と関連があるかを直接先生に確認してみるのが良いと思います。体重が減少気味であるようでしたら、大腸の検査を行ったり、また、甲状腺機能亢進症の可能性も出てきますので、甲状腺機能を血液検査で確認するのも良いと思います。
もしこれらを確認しても異常がなければ、明らかな器質的内情を伴わない過敏性腸症候群や慢性疲労症候群の可能性も出てきます。

あきづき 2007/ 7/13(金)
ありがとうございました。ご指摘の内容を参考にさせていただきます。
中性脂肪とコレステロール びっくり 2007/ 6/ 1(金)
下の44番目の質問を読んだのですが、中性脂肪が低すぎるので質問させてください。
先日健康診断を行なって、その結果がきました。
中性脂肪が26で、LDLコレステロールが122でした。
中性脂肪が少なすぎるのと、LDLコレステロールが高いのが気になります。
コレステロールは、運動や食事で何とかなりそうですが、中性脂肪はどうやったら標準値になるんでしょうか。
去年は、32でした。年々下がってきているような気がします。
30歳、女性です。よろしくお願いします。

田中 克彦 2007/ 6/ 1(金)
以前中性脂肪低値について、返答をしましたが、中性脂肪高値に比べ問題になる場合は少ないないのですが、甲状腺機能亢進症や副腎の疾患、肝硬変や悪性疾患や吸収不良症候群などの慢性の消耗性疾患で栄養状態が悪い状態にも中性脂肪は低値になる場合もあります。他にリポタンパクに異常がある場合も中性脂肪が低値になります。健診は正常値から逸脱するとすべて異常と表示されるため心配になると思いますが、LDLコレステロールとのバランスを考慮すると、あまり深刻に考えなくて良いようにも思います。もし、最近体重の減少が顕著である、もしくは極端にやせている、全身倦怠症状が強い、などの症状があるようでしたら上記の疾患に該当する可能性がありますので、検査結果を持参し医療機関を受診するのが良いと思います。

びっくり 2007/ 6/ 3(日)
早速ありがとうございます。
少し前に、甲状腺の検査はしましたが異常ありませんでした。体重は、減少しておらず普通だと思いますので、もう少し様子を見てみようかと思います。
変化が出てきたら病院へ行ってみようと思います。
ありがとうございました!
予防接種について ひまわり 2007/ 5/ 8(火)
BCGの予防接種を受ける前に早めに三種混合を受けようと思った矢先に、生後三ヶ月の娘が中耳炎にかかってしまいました。
耳鼻科の先生には良くなったと言われ予防接種すぐ受けないで一週間くらいはあけてと言われました。
そうなると、時間的に三種混合を受けたちょうど一週間後にBCGを受ける予定になってしまうのです。三種混合を受けた後6日空ければBCGを打っていいとは育児書等には書いてありましたが、立て続けに本当に受けていいか?心配になってます。
かといって、BCGを先に受けてしまうと更に時間を空けなければ三種混合が受けれないし。
順番的にはどちらを先に受けるべきなのでしょうか?
BCGを先に受けると三種混合一回目を受けるのが五ヶ月に入った頃になるのですが遅くないか?それも心配なのですが・・・

田中 克彦 2007/ 5/ 8(火)
自治体によりそれぞれの予防接種のスケジュールに違いがありますので、一概には三種混合ワクチンとBCGのどちらを先に受けたほうが良いかはいえません。ご質問の「ひまわりさん」もご存知のように、3週混合ワクチンは他のワクチンを受ける場合は6日以上の間隔をあけ、BCGは27日以上あけるのが原則となります。ご質問にある5ヶ月から3種混合を開始するのも問題はないと思いますし、3種混合後6日間隔があいていればBCGも接種も可能です。重要なポイントは、3種混合の場合は第1期初回接種を確実に行い、基礎免疫を早めに作っておくことが大事ですし、BCGは6ヶ月未満までに終わらせておくのが大事になります。
美幌町の接種スケジュールを例に取ると、4ヶ月健診時にBCGの予防接種を行っているので、3ヶ月の娘さんがこれから予防接種を受ける場合、健診に合わせBCG接種を行い、(ちなみに美幌では次回は5月30日になります。)その次に7月12日から4週間隔で計3回3種混合を受けることになると、最短で9月6日に終了となります。
3種混合から先に受ける場合は、最短では5月10日から3種混合を開始し、6ヶ月未満にBCG接種に間に合わせるため、途中でBCG接種を間にいれ、その後3週混合を行うようになります。
3種混合実施医療機関の予防接種の時間帯はそれぞれ異なりますし、お子さんの体調によりそのスケジュールの変更を余儀なくされる可能性も多いと思います。それぞれの医療機関の予防接種実施時間帯を確認し、無理のない余裕を持った予防接種の計画を行うのが良いと思います。

ひまわり 2007/ 5/ 8(火)
ありがとうございます。
娘の体調と相談しながらもう一度計画を立てたいと思います。
はしか coto 2007/ 5/ 3(木)
最近、はしかがはやっているという
ニュースを度々聞きますが、はしかは予防接種を
受けると移らないのでしょうか?
また、そちらの病院でははしかの予防接種を
行っていますか?

田中 克彦 2007/ 5/ 4(金)
2007年5月現在、関東を中心に10代20代の若い世代の方で、麻しん未罹患(かかっていない)でワクチン未接種もしくは麻しん未罹患でワクチン1回接種の人に麻しんの感染が広がっているようです。麻しんには空気感染・飛まつ感染・接触感染など様々な感染経路があるため感染力はきわめて強いのが特色です。
ワクチンは95%以上で免疫を獲得することができますが数%のひとで感染を認めるため、現在は定期の個別接種では1歳から2歳未満で1回と5歳から7歳未満で2回の麻しん・風しんの混合ワクチン接種行われ、2回の予防接種を行うようにしています。定期個別接種は自治体が費用を負担するため無料となります。

麻しんワクチンを未接種で麻しんに罹っていない人は麻しんワクチンを任意(インフルエンザワクチンのように個人で医療機関に行き)で接種することをお勧めします。ちなみに当院では3500円で麻しんの予防接種を行っています。
判らないことがあれば気軽にご相談ください。

coto 2007/ 5/ 5(土)
ありがとうございました。
いびきについて となりのトトロ 2007/ 4/17(火)
31歳、女性です。私は寝る前にデパスとトレドミンとガスターの三種類の薬を飲んでいます。そのせいか夜はかなり大きないびきをかき、主人にうるさくて眠れないとたびたび言われます。いびきは薬を飲んでいるうちはなくならないのでしょうか。市販の鼻に張るものなどをためしてみましたが、だめでした。医学的に治療法などはあるのでしょうか。教えてください。よろしくお願いします。

田中 克彦 2007/ 4/19(木)
いびきは睡眠中の上気道の狭窄による摩擦音によって生じるといわれます。つまり、睡眠中にのどの奥の部分の狭くなっている部分につばなどがたまったときにいびきの音は大きくなります。
鼻の部分をやや拡張してもその奥に狭い部分があればいびきは消失しません。ご質問の方はデパスという抗不安薬も内服しており、その筋弛緩作用によりさらに上気道が狭くなっている可能性はあります。
いびきは睡眠時無呼吸を伴うことが多いため注意が必要です。睡眠時にいびきをかいている最中、呼吸が止まっていないか御主人にまず確認する必要があります。聞いてみてください。

いびきの大きさが気になったり、睡眠時に無呼吸があるようであれば耳鼻咽喉科を受診し、上気道部に狭窄がないか(扁桃の肥大もその原因になります)確認し、また、呼吸のパターンを検査する方法もありますので、無呼吸の程度などを確認するのが良いと思います。

田中 克彦 2007/ 4/19(木)
追加です
医学的な治療方法は、狭くなっている部分を手術で解除するという方法もあります。
中性脂肪と脂肪肝の関係について たけこ 2007/ 3/18(日)
中性脂肪が高いときのリスクは知ってる人も多いと思うのですが、逆に、中性脂肪が低すぎる場合に脂肪肝になることがあると聞いたのですが、どうしてでしょうか。本当なら、血液中にでていかなければならない中性脂肪が、肝臓内に残ってしまうということなんでしょうか。そして、中性脂肪の数値を上げるにはどんなことをすればいいのでしょうか。よろしくお願いいたします。

 田中 克彦 2007/ 3/19(月)
脂肪肝にはアルコール性・薬剤性肝障害及び肥満や糖尿など過栄養が原因となり発症するものがあります。ご質問の「たけこさん」ご指摘のとおり中性脂肪を主とした脂質が肝臓に貯留した状態を脂肪肝といいます。
一般的に脂肪肝では、中性脂肪は高値となり、特に肥満や糖尿など過栄養により発症する脂肪肝の場合、明らかに中性脂肪は高値となります。しかし、肝障害が長く持続し、肝炎の状態が持続し、その状態が悪化した場合や肝硬変に進展した場合は逆に中性脂肪は低値となります。
ご質問の「たけこさん」は多分肝硬変などの深刻な肝障害に進展した場合のことを言っているのだと思います。
中性脂肪は、通常の健康状態の人の場合は、低いほうが良いと思います。中性脂肪が高値になり、やや血糖・血圧が上昇し、腹囲が男性の場合85cm女性の場合90cmを超えれば今話題のメタボリック症候群になります。通常の状態よりも動脈硬化の進展があきらかになり注意が必要です。通常の健康状態の方は中性脂肪を上げようと考える必要なないと思います
抗生剤について のん 2007/ 3/12(月)
こんにちは。薬について教えていただきたいのですが、知人のもうすぐ小学5年生になる娘さんが風邪をよくひくらしく、そのたびに鼻水・鼻詰まりがひどく中耳炎にもなりやすく、年中耳鼻科に通っているそうなんですが、今の時期は花粉症なんだそうです。それで、耳鼻科から薬が処方されているのですが、クラリス・ムコダイン・タリオンの3種類だそうで、症状がひどくないとき以外は常に飲んでるらしく、この薬をもう1年近く飲んでるらしいんです。耳鼻科の先生に大丈夫か聞いても「はい」しか言わないらしく、かなり心配しています。長期服用しても大丈夫なんでしょうか?よろしくお願いします。

 田中 克彦 2007/ 3/12(月)
アレルギー性鼻炎があり、慢性の副鼻腔炎を併発しているようです。
ご指摘の通り、抗生剤を長く服用すれば、その効果が減弱する可能性や耐性菌を作る可能性があり、それを心配されるのはもっともだと思います。
しかし、慢性の副鼻腔炎では、14員環マクロライド系抗生剤(ご質問のクラリスがそれです)の少量長期投与の治療方法が最も一般的で、教科書的には最大3ヶ月を目安に投与するようです。おそらく、鼻汁・鼻閉の症状がひどいためになかなか副鼻腔炎の状態が良くなっていないのではないかと思います。
現在の副鼻腔炎の状態から、抗生剤を内服し副鼻腔炎の状態を回復する利益とその反対の耐性菌出現など長期内服による不利益のバランスについて、担当の耳鼻科の先生にしっかり相談し、治療方法を選択するのが一番良い方法だと思います。
血圧 まぁ 2007/ 2/27(火)
31歳女性です。血圧についてお聞きしたいのですが、私の父と母は高血圧で、薬を飲んでいます。高血圧は遺伝性があると聞いていたので、だいぶ前から自分でも頻繁に(朝・昼・夜)血圧を測っています。腕帯の血圧計を使っています。上の血圧は110〜120の間、下は70〜80くらいで、脈は昼間は70を超えますが、そのほかは60台です。ところが最近、会社の健康診断や病院や献血などで測ると緊張してしまって、上が140〜150、下が80〜90と高く、脈も100を超えてしまいます。自分でも心臓の音が分かるくらいです。顔も真っ赤になってしまいます。でも、後から一人で落ち着いて測ると元に戻ります。これは、高血圧になりかけているのでしょうか。心配です。

 田中 克彦 2007/ 2/27(火)
自宅の血圧は、低めですが健診や献血での血圧測定で血圧が上昇する現象は、白衣を見ると緊張して血圧が上昇してしまう白衣高血圧症の可能性が高いと考えられます。
「まあ」さんの場合、血圧とともに脈拍も上昇しており、血圧を測定されているときに「また血圧が上がっているのではないか?」「血圧が高いと何か言われるのではないか?」などなど様々な不安を感じ、緊張しているのではないでしょうか。
白衣高血圧症は、昔は「心配ない」と言われていましたが、最近の研究の中には、通常の血圧の人に比べリスクが高くなるという報告もあります。しかし、特に積極的な治療は必要ないというのが一般的な考え方です。
今後すぐに高血圧症に移行する可能性は高くはないと思いますが、家庭血圧を定期的に確認し、31歳と医学的には十分に若い年齢ですが、今後の血圧の推移に注意を払うのも、健康管理上、良い方法だと思います。
しこりについて みどり 2007/ 2/22(木)
こんにちは。29歳女性です。右の手の甲の真ん中付近にしこりのようなものができています。何年も前からできていて、ぱっと見た目にはしこりには気づかないのですが、中指を動かすと骨と一緒にしこりが動いているのが分かります。押したり触ったりしても痛くはなく、大きさは米粒大くらいです。病院に行ったほうがいいのでしょうか。よろしくお願いします。

 田中 克彦 2007/ 2/23(金)
手背の腱周囲に数oの小さな腫瘤があるようですが、実際に診察をしてみないと責任のあるアドバイスはできない状況です。
数年前からあり、痛みもないので余り心配の要らない可能性が高いと思いますが、心配であれば整形外科に相談するのが良いと思います。
2週間ほどの微熱 YHY 2007/ 2/18(日)
 16日に7歳になったばかりの娘です。2週間ほど前から小児科にかかっているのですが、最初は少しの咳とものすごい鼻づまりや鼻水で困っていました。抗生剤やポララミン・アレロックなど処方されました。
 平熱は、36度6〜9分くらいです。38度くらいまで出たのですが、熱も下がったので、学校に行くと、37度5分くらいになり頭痛もあるという事で早退。翌日休み(受診)また行っても同じような状態で早退、と繰り返しています。血液検査では白血球が12400くらいでしたが、後は異常なしでした。昨日は1日中37度2分までしかでなかったのですが(いつもこれくらいあっても元気なら気付かない)今朝は、37度4分と平熱を越えるようになっています。火曜日で丸々2週間になります。
 何か隠れた病気があるのでは?と不安です。

 YHY 2007/ 2/18(日)
 追加です。14日の受診時には、咳やゼイゼイも悪くなってるとの事で、ジスマロックを処方されています。咳はかなり痛そうな(体力を使いそうな)ものが、沢山出るようになっています。睡眠時にはあまり出ません。お昼寝後の体温ですが、薬は抗生剤は服用していなくて、37度2分です。

 田中 克彦 2007/ 2/19(月)
鼻汁・鼻閉の症状から始まり咳の症状が次第に悪化し、微熱が持続しているようです。
採血をした時期がいつか不明ですが、白血球の12400は、やや白血球が上昇している状態です。(施設により正常値に多少違いがありますが白血球は9000以下が正常です)他異常なしとのことですが、他の炎症を表す指標のCRPが正常であったのか、肝機能などをあらわす生化学のデータが正常なのかは不明なので、この結果からは判断するのは難しい状況です。
経過が長いので、臨床症状からは、副鼻腔炎(ちくのう症)の可能性やゼーゼーしている状態から気管支炎の可能性も考えられると思います。
ジスロマック処方、内服後1週間経つようならもう一度小児科を受診し、副鼻腔炎や気管支炎の可能性は無いか直接、先生に伺い、相談してみるのが良いと思います。

 YHY 2007/ 2/19(月)
 有難うございました。今朝受診しましたところ、先日の血液検査の詳しいものが出ていて、マイコプラズマ肺炎との事です。
 病名がわかって安心しましたが、頭痛が早くなくなったら・・・と思っています。
 ジスロマックも服用していたので、今日はクラリスという、初めての薬が処方されました。これで落ち着いてくれたら・・・と思っています。
血圧について えり 2007/ 1/29(月)
はじめまして。私は最近血圧が高いことで悩んでいます。学生の頃はBP120/80代とよかったのですが、就職して数ヶ月がたつ頃から後頭部から頭痛がするようになり、体の疲れが取れなくなり、血圧を測るBP150/110代を超え、次の日には仕事中に立てなくなりました。やはり高血圧症なのでしょうか?

 田中 克彦 2007/ 1/30(火)
2004年の高血圧治療ガイドラインでは、糖尿病や心肥大・腎障害などを伴わない高血圧症の場合、体重の多い人は減量し、塩分制限や運動療法・節酒・禁煙などの生活習慣の是正で3ヵ月様子を診ても血圧が140/90mmHg以下に下がらない場合は降圧治療を行います。
ご質問の「えり」さんは、文面から察するに若年と思われますので、過体重・塩分過多・運動不足などに心当たりがあるようなら生活習慣の是正をまず行い、その後血圧が下がらないようですと薬物療法を考慮するようになります。
1つ問題なのは下の血圧(拡張期血圧)が110と高いことで、これは、先述のガイドラインからすると重症の高血圧に分類されます。頻繁に血圧を測定し、下の血圧が100以上の状態が持続するようなら、早めの治療が必要になります。「えり」さんの場合、就職の後に血圧が上昇しているようなので、ストレスも血圧上昇の誘因になっていると思います。生活習慣の是正とストレスをなるべく減らすようにして(これが一番難しいかもしれません)血圧を頻繁に計測し、140/90以上が持続するようなら、また、下の血圧が110以上の場合は、直ちに医療機関に受診するのが良いと思います。

血圧測定で重要なのは1回だけの数値ではなく、頻繁に測り血圧の状態を傾向(平均値で)で判断する(例えば下の血圧が高めで経過する傾向・朝血圧が高めの傾向など)のが重要です。
この質問箱は2007年にリニューアル致しました。


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