田中 克彦 11月13日(木) 13:35 普段は、実際の心電図を前に患者さんに説明するのですが、今回はそれができないので少々判りにくいかも知れません。 まず、読み方は洞性徐脈(どうせいじょみゃく)と言います、心電図検査で指摘される項目です。 心臓は、電気の刺激を受け収縮を行いますが、正常の場合、心臓にある洞結節から電気刺激が出現し、それが心臓の筋肉にまで及び収縮を行っています。この洞結節から電気刺激が出現する状態を洞調律と言います。先に述べた様に洞調律は正常な状態で、それ以外の場所から電気刺激が出たり、筋肉に伝わる電気刺激がどこかの部位で障害されると異常な(病的な)状態となり、不整脈が出現する原因になります。 徐脈とは一般的には1分間に50回以下の脈拍の状態を言います。 「沙紀ちゃんママ」の御主人の状態は、簡単に言うと正常な電気刺激で心臓は動いているが脈拍が普通の人より遅い状態という意味です。 正常な人にも認められ、特に激しい運動を行う人に多い傾向にあります。一流のマラソン選手には脈拍が30台の人は、多いようです。 眩暈や立ち眩みなどの症状が出現するようなら、一度、長時間心電図検査(ホルター心電図検査)を行い、脈が抜けていないか(3秒以上の心停止があるか)を確認するのが良いでしょう。特にそのような症状がなければ余り心配はありません。 RA(リウマチ因子)は血液検査でわかる指標です、このRAの20IU/mlはちょうど境界域です。軽度陽性となります。この数値が高くなるようなら、関節リウマチや他の膠原病の可能性もあります。健常者でも数%陽性に出る可能性があり、また、高齢者の場合は1割程度健常者でも陽性になります。リウマチ因子陽性=関節リウマチではありませんが、関節痛や関節の腫脹等があるような場合は、医療機関で再検査及び他の検査を行うことをお勧めします。
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