田中 克彦 2017年 1月31日(火) 久しぶりに質問を頂きました。ありがとうございます。 不安な症状が強い時に、一時的に脈が早くなる、血圧が上昇するのはよくみられる症状で、それ自体は異常ではありません。 普段、不安症状のないときの脈拍や、血圧の状態を把握するために家庭血圧を確認するのが良いでしょう。 しかし、不安症状が強い方の場合、血圧測定を行い、血圧が高いとさらに不安症状が増すことがありますので注意が必要です。早朝や睡眠1時間前くらいに、体調に関係なく定期的に血圧を測定し、心悸亢進などの自覚症状のないときの血圧値や脈拍の値を把握しておくのが良いと思います。(普段も血圧が高い場合は治療が必要になります。) 普段は血圧が正常で、一時的に血圧の上昇が見られる場合は、さほど心臓に負担がかかることはないしょう。心筋梗塞発症に不安を感じていますが、予防には、自分の血圧を把握し正常に保ち、動脈硬化進展予防のため、喫煙をしない、コレステロール値や血糖値を上げない生活習慣に気をつけるのが良い方法です。 ただ、普段は血圧が安定していても、頻回に血圧が上昇する場合や脈が早くなるなどの心悸亢進症状がなかなか治まらない場合、また、循環器疾患発症の不安が払拭できない場合は、現在治療を行っている予期不安・パニック障害の主治医に相談をするのが良いと思います。
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