前田 亮 2011年 6月 7日(火) 小児科の前田です。 接種できるワクチンが増えたため、スケジュールを組むのに皆さん苦労されているようですね。集団接種との兼ね合いもあるでしょうが、優先度を考慮して予定を組むべきだと思います。 まず百日咳や細菌性髄膜炎は乳児がかかって命に関わるような病気ですので、乳児早期に免疫をつけておく必要があります。ですから三種混合・ヒブ・肺炎球菌を優先して接種しましょう。 ポリオは最近ニュースで話題になっているますが、ワクチンでの発症が年間で数人いるだけで国内での自然感染はありませんから、後回しにして構いません。 保育所などの集団生活がないのであれば、来年度以降、ワクチンで発症することのない不活化ワクチンが開始されるまで待つことを検討されてもよいでしょう。
以上を考慮して予定を組んでみると(現在生後2ヶ月ですよね?)、 1.(生後2ヶ月〜)ヒブ、肺炎球菌 1回目 1週間あけて 2.(生後3ヶ月〜)三種混合 1回目 1週間あけて 3.(7月5日)BCG 4週間あけて 4.ヒブ、肺炎球菌、三種混合 2回目 4週間あけて 5.ヒブ、肺炎球菌、三種混合 3回目 ※ 同時接種が心配なようでしたら、ヒブ、肺炎球菌、三種混合はそれぞれ1週間あけて接種してもよいでしょう。 8月末にはここまで接種することが可能だと思います。 あと1歳まで余裕があれば、今後の情勢を見極めつつ、ポリオワクチンを考慮するといったところでしょうか。 1歳になったら、早めに麻疹風疹ワクチンを接種しましょう。
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