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金子一朗 2012/ 4月13日(金) 21:11
 こういったことに限らず、古い時代の作品を演奏するには、当時の様々な習慣や価値観などを知ることは意味があるだろう。しかし、それだけで良い演奏になるとは限らない。まったくこういったことを知らないからと言っても、そういう人が感動的な演奏ができる可能性はある。ただ、知らないよりは知っていた方が良いし、よほどの才能がない限り、数多くの才能ある人達の良い趣味の集積にはかなわない。しかし、その、才能というのは、どこからくるのだろうか。ある部分を素晴らしく表現できるとすれば、その源はなんだろうか。素晴らしい人の演奏の真似がその根拠になっていないだろうか。初心者は真似と教育が必要だと思う。しかし、ある段階からは、自分で勉強し、自分で研究しなければいけないだろう。僕には、自分が教わった尊敬する先生は、すでに教わりたくても教われない。そういう時期が来る前に、自分の力で作品を音楽的に演奏できる術を身につけなければいけない。ピアノに限らず、何かを教える教育者は、教える相手に、一日でも早く、自立してもらうように教育しなければいけない。教わる側も、どうやったら人に教わらずに作品を仕上げられるかを常に考えるべきだと思う。ありがたいことに、日本では、多くの、価値のある情報が簡単に手に入る。皆が誰にも教わらずに楽しく音楽ができる世界が来ないだろうか。

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