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ドミソ 金子一朗 2012/ 4月 6日(金) 21:20
 また、フィグールと間接的につながりを持つ概念として調がある。モダンピアノを演奏する我々はどの半音をとっても、それら2音の振動比が同じである平均律に慣れ親しんでいるが、今から100年以上前の時代は、ヴェルクマイスターやミーントーンなど、特定の調はきれいに響くが、それ以外の調や、まれにしか用いられない音程は美しく響かない調律法であった。これは、少し乱暴な言い方であるが、簡単に言えば、ハ短調のドミソとニ短調ドミソにあたるレファラは、移動しても重ならないということである。これによって、当時は、調ごとの明確な性格付けが可能であった。たとえば、ヘ短調は最も陰鬱で悲劇的な調の一つである、調号が増えるごとに、響きは不協和なものが増えていく、などである。(続)

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