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4年目の甲山 みずえ@管理人 12月 6日(日) 22:03
 
(1)
昨日(12/3)は、私が神戸の一軒家をたたんで、西宮に転居してから、
丁度4年目に当たる日でした。

転居したのは、2005/12/3のことです。
その日は、新居に、大勢の友人達が手伝いに来てくれていました。
何か、買物があった私は、そこを抜けて、エレベーターホールのところ
迄来ますと、あの甲山が、真っ赤に紅葉して、それはそれは見事でした。

甲山にだけ、スポットライトの様に、日が当たっていた感じでした。
私は、心の中で、歓声を挙げました。

50年住んでいた家をたたむという、想像を絶する哀しみと過労と、気遣
いの中、でも、きっと、山の彼方には幸いが待っていると確信して頑張
り通しました。

引越しの準備の半年間、そして、引越当日はもちろん、その後引き続き
毎日、友人達に助けられたことで、力と癒しを貰いました。

お陰で、転居前後には、良いことばかり続いて、引越し準備の日に虹が
2回もあがったり、辿り着いた私の新天地は、神様から祝福されている
様な、そんな幸せの予感に包まれながらの転居でした。

そんな私が、その時の燃える様な真紅に紅葉した甲山に、どれほど感動
したか、言葉にはとても言い尽せません。



みずえ@管理人 12月 6日(日) 22:04
(2)
私はそれをカメラに納めておきたいと思いましたが、引越荷物の整理に
おおわらわしてくれている友人達の中に、カメラを取りにノコノコ戻る
ことは、憚られ、その美しい萌える紅葉を我が目にじっと納めて、その
まま、エレベーターに乗って外出してしまいました。
「戻らなければ、後悔するぞ」と、どこかで思いながら…。

そして、その通りでした。
あれから毎年、その季節になると甲山を見つめ、あの紅葉を探しましたが、
あの鮮やかな美しさにはついぞ、お目に掛かることが出来ませんでした。

又、後の山には日が差さず、甲山だけが太陽を一杯に受けている状態など、
ほんの一瞬の美しさは、瞬間の僥倖のようなもの、その時に出会わすこと
など、求めてもなかなかありません。

そして、遂に私は思いました。
あの紅葉は、新天地にようやく辿り着いた喜びの為に、その心理的な思い
が重なり、自分の心の中に、より美しく彩られ残っているだけなのだと…。



みずえ@管理人 12月 6日(日) 22:05
(3)
転居後、年中、甲山を撮り続けていた私ですが、特に、この1週間は毎日
カメラを構えていました。

先日、近くに、マンション階段やフロアの塗装工事中の男性が居ました。

玄関ドアから飛び出した途端、「ワー、綺麗!」と大声をあげていた私は、
騒いだ恥ずかしさもあったので、言い訳半分に、言いました。

「4年前にここへ転居して来たのです。その時、写真を撮り洩れたのですが、
甲山の紅葉が、信じられないぐらい真っ赤で綺麗でした。4年前は、もっと
燃える色に思えたのですが、多分、転居出来た喜びでそう見えたのですよね。
その後、どうしても、あの燃えるような紅葉は見ることができませんから…。」

すると、その男性はこちらにやって来て、甲山を見ながら言いました。
「それも有るでしょうけど、あの山は、まだ紅葉していませんよ。まだ、
今年は冷え込みが来ていないので、もっと冷え込めば、真っ赤になりますよ。」
と…。

私は、あっ、そうかと思いました。
そうだ、4年前の引越の頃は、もっともっと寒かった。その年は、とっくに
冷え込みが、やって来ていたのだ。
冷え込みの具合によって、紅葉が美しい年やら、そうで無い年があると聞く。

引越しの年は寒かったが、それ以降、暖かい冬が続いた。
今年もまだ、セーターさえ着ていないぐらい暖かい。
なるほど、そうか。単純なことだったのだ。

つまり、4年前の紅葉は、私の心理的なものを加味した心象的美しさだけでは
無かったのだ。
本当に、燃える様に美しかったのだ。

私は、なにか嬉しく、ほっとしました。

私の4年間の甲山の写真は、保存している分だけでも、数百に上るでしょう。
そして、私の甲山フリークは、これからも、続くことと思います。


みずえ@管理人 12月 6日(日) 22:06
本当は、上の文章で、<完> のはずでした。


ところが、その翌朝のことです。(12/4)
膝の水を抜きに整形外科へ行こうと家を出ると、目の前に、私が待っていた光景
に近似の甲山を、たまたま見たのです。



みずえ@管理人 12月 6日(日) 22:06
これです、これです。
私が、4年前に見た甲山の風景に、近いシチュエーションです。

つまり、甲山には日が当たっていて、手前の街は、雲の下にあります。
もし、奥や廻りの山々も雲の下にあり、甲山だけに輝かしく日が当たると、4年前
に見た光景と、酷似します。
そして、その時、厳しい冷え込みの後で紅葉の色が際立ち、そして空気が冴え渡っ
ていたら、あの美しい甲山の再現となるのでしょう。

私は、こころ穏やかに、それを待ちたいと思いました。


のばら 12月 8日(火) 22:38
今年は箕面の山々も紅葉が遅いなぁ・・おそいなぁ〜と見ていると・・・赤い時期が無く茶色っぽく色づいてそのまま終わるような気配です。やはり急激な寒暖さがなかなか来ないからでしょうか?かわいい甲山は 以前、もっともっと赤く綺麗だった記憶があります。本当に、みずえさんのおっしゃる通りだと思います。来年に期待しましょう!


みずえ^^@管理人 12月 9日(水) 09:58
のばらさん

書き込みありがとう!
やっぱり、紅葉が真っ赤にならないのは、日本人として、寂しいですね。
「最近は、寒くならないので、紅くなる暇が無く、茶色に枯れてしまっている」と、
昨日一緒に行った喫茶店のマスターも、言っていましたね。
いつか、寒い冬の美しい甲山の紅葉に期待している私です。


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