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ポーツマスのホタル 管理人 9月28日(土) 20:26
いつものことではあるが、特に最近1か月は読書に没頭している。
多分野にわたるが、小説で最も多いのは吉村昭。
今週読んだのは、次の3冊。

『背中の勲章』これは、再読。
『遠い日の戦争』初読。
そして今日読み終わったのが『ポーツマスの旗』。
あのポーツマス条約の「ポーツマス」である。
『海の史劇』と対をなす作品。

ロシア全権セルゲイ・ウィッテと日本全権小村寿太郎との間で日露戦争を終結させる講和会議が始まったのが、1905年8月10日。
8月29日には日露は合意に達している。

会議を克明に描き、しかし淡々と進む筆の勢いに圧倒される。
ところで、その中に次のような記述がある。

−−−同書より引用−−−
午後六時半、かれらは散会し、小蒸汽艇でホテルに向かった。すでに日は没し、汽艇はライトを灯して海上を進んだ。川岸には蛍の光が乱れ飛んでいた。
−−−引用終わり−−−

同書にはポーツマスには蚊が多く、蚊に苦しむ様子も手に取るように描かれてもいる。
吉村昭は実際にポーツマスへも取材に出かけているので、臨場感にあふれる記述となっている。

アメリカ合衆国ニューハンプシャー州8月の平均最高気温は1日が最も高くて27℃、同日の平均最低気温が18℃。
31日の平均最高気温が24℃、平均最低気温が15℃となっている。
8月の降水確率は1日が31%、29日が23%で、8月29日が1年を通して最も降水確率が低くなっている。
最も蒸し暑い日は7月30日で、8月の終わりに近づくにつれて蒸し暑さは抑えられるようだ。

同書には毎日の天候についても詳しく触れられていて、蚊の多さも繰り返し出てくる。
気候を見ると、さもありなんという気がする。

では、ただ1か所で登場するホタルはどうなのだろうか。
おそらく何らかの根拠に基づく記述と思われるが、そのホタルとは何なのだろう。
注意すると「川岸には」とあり、「川面には」とはないので、幼虫時代を水の中で生活するホタルを意味しているわけでもなさそうである。

ポーツマスのホタルとは一体どんなホタルなのだろうか。
解決する手立てを持ち合わせているわけではないが、
備忘としてここに記しておくことにする。
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