2015年12月31日 (Thu)

年末のおいしいもの





いつもお米を送っていただいてる新潟の三根山農園の長津さんからお餅が届きました
また別の便では丹精込めて作られた干し柿の贈りもの

長津さんちの干し柿はよそでは味わうことのできない
ふくふくとして油断したら何個でも食べてしまいそうで怖いのですが
毎年楽しみにしていただく故郷の味です

新潟を離れてもこうしていつも美味しいお届けを頂戴し恐縮の至り
独り占めにしたら罰が当たりますのでお福分けをあちらこちにお届けを
そこでまた美味しい物をいただいて行きよりも帰りの美味しいが増えてます


収穫したばかりの無農薬野菜たち
瑞々しくしゃっきり さっそくサラダにしていただきました

ご近所さんからも 
ブロッコリー ほうれん草 大根 よかったら持って行って!!と
有難いお声かけをいただいて
遠慮はかえって失礼と勝手に解釈して有難くいただいてます

雪のない日高の暮らし 二度目のお正月
大晦日から元旦にかけて仕込む予定のぱん生地を新年早々試作焼き
新しい一年の始まりもぱん作りからスタートです

今年は母の喪中ですので皆様にお年賀を失礼させていただきます
天然酵母ぱん教室 キッチン工房 粉粉 にかかわってくださった皆様
沢山の美味しいをお届けくださいましたぱん屋時代のお客様方
本当に本当にありがとうございました
どうぞ良いお年をお迎えになられてくださいますように
2015-12-31 00:21 in | Comments (4) #

2015年12月28日 (Mon)

大きな贈り物



今年最後のぱん教室が終わりました
この一年 新潟から 神奈川から 川越から 入間から 狭山から 日高から 
「国産小麦天然酵母ぱん教室 キッチン工房 粉粉」に集ってくださった皆様
心と身体に優しいぱん作りを
どこまでお伝えすることが出来たのか自信はありませんが
楽しいぱん作り時間をいただきまして
本当にありがとうございました

新年は三日からお教室始め ご自宅で焼かれましたぱんをどうぞお披露目ください


クリスマスには新潟のぱん屋時代のお客様方から
素敵なアレンジメントと大好きなおやつを頂戴いたしました

どこにいてもどんなに遠くに離れていてもご縁は続きますよと
綴ってくださったお手紙が有難く緩い涙腺がさらにゆるゆる緩みました

いただきました沢山の温かなご縁にお応えする術はありませんが
日高の地でしっかりとぱんと向かい合って優しいぱんをお届けできるよう
ご縁を忘れないで暮らしていくことでお返しさせてください 

今年も残すところあと4日
一月に母を天国に見送り心にぽっかりと空いてしまった大きな空洞を
ぱん作りが埋めてくれました

歩いてきた道のりは足跡も見えないたどたどしいものでしたが
どんなに悲しいことがあっても何かに夢中になって生きられる幸せ
悲しみを喜びに変えてくれるような物作り人の夢
そんな夢の欠片をいつも持ち続けて
真夜中にぱん生地と向かい合いながら
我が家にお住いの 
酵母の神様 粉の神様 に手を合わせる深夜です
2015-12-28 00:53 in | Comments (4) #

2015年12月23日 (Wed)

クリスマスケーキ



「パティスリー ヨシノリ アサミ」の限定予約のクリスマスケーキ
妹 甥 姪 我が家と何とも贅沢な4種類のケーキの食べ比べ

フルーツをふんだんに使った3種類のムースケーキ
チョコレートたっぷりのロールケーキ
プレーンな生クリームケーキ
苺と苺ムースを巻き込んだ苺ロールケーキ

それぞれに味がしっかり違っていて本場フランスの味をみんなで堪能
一同初めての味にあれやこれやと大騒ぎ
クリスマスを待たずに空っぽの箱だけが大きな顔をして鎮座
美味しいはみんなを笑顔にしてくれる
慌ただしい年末もなんのそのみんなでぬくぬく幸せな休日でした


★ 本格フランスケーキのお店です ★ 
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パティスリー ヨシノリ アサミ
東京都豊島区巣鴨3-23-3 ハウス桃李1F 10:30~19:30 水曜休み
フランス・ストラスブールの老舗『キュブレー』で腕を振るっていた
ショコラティエ・浅見欣則(あさみ・よしのり)シェフの店。
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2015-12-23 23:50 in | Comments (2) #

2015年12月21日 (Mon)

命のぱん



人は命をつなぐ為に命をいただいて生きている
丁寧に作られたものを感謝していただく気持ち
ともすれば忘れてしまうそうな日常の中で
家族のために 友人のために お世話になった方々に心を込めてぱんを焼く

決して華やかではないけれどご縁を紡いでくれるまんまるぱん
ぬくぬく心を温めてくれる命のぱん 
そんなぱんの作り手になりたくてぱん生地と向かい合った沢山の時間

技量がたとえ乏しくても 道に迷うことばかりでも
何時の日か幸せぱんの作り手になれるよう夢の欠片を持ち続けたい
ぱんと出会って20年 まだまだ夢は遥か彼方
沢山の挫折と道に迷うことばかりだった
挫折から学んだ沢山のこと 優しいぱんつくり人を目指して
小さなぱんに夢を託して袋詰めする真夜中です


新潟と横浜のぱん屋時代のお客様から美味しいお届け物をいただきました
添えてくださったお手紙にほろほろ涙腺が緩みます
一個の粉粉ぱんが紡いでくれた温かなご縁
また歩いていける元気をいただきました
2015-12-21 00:37 in | Comments (6) #

2015年12月16日 (Wed)

豆ぱん



粉100%に対して仕込み水を1% ココナッツオイル1%づづ
足したり 引いたり の試行錯誤ぱん

入れなくていいものは出来るだけ入れない
材料の配合表をみながら 何を加えて 何を引くのか
そのたびにレシピを書き直し試作ぱん作り

生地から砂糖を抜いて豆の甘味をだしたぱん
日本茶と一緒にいただいても不思議に違和感がない

問題は入れる豆の量のさじ加減
沢山入れればいいというものではなく
少なすぎても味気ないぱんになる

真夜中にぱん捏ね器が回転する音だけが響く
どんなにやっても終わりは見えないぱん作り
いつもスタートラインに立ってゼロからのスタート

幸せぱんの作り手になれるにはまだまだ道のりは遠い
何事も近道などありはしない
ひとつひとつ手探りのぱん作り
そんな小さな暮らしの幸せ抱きしめて
明日も良い日でありますように
2015-12-16 23:52 in | Comments (2) #

2015年12月14日 (Mon)

新作ケーキ



東京 巣鴨の フランス洋菓子屋 「ヨシノリ アサミ」 の新作ケーキ
10月10日にオープンしたばかりの甥の店が心配で
義弟が時々出かけては売上に協力とケーキを買って届けてくれる

新作のフランボワーズとホワイトチョコ
ちょっびり大人味の贅沢ケーキ
苺のショーケーキもそのままでも美味しい苺をシロップでコーティング
おめかしした苺はしっとりスポンジと馴染んで口当たりも滑らか
マンゴームースも甘すぎず紅茶の味を損ねない軽さ

普段はお醤油団子大好き我が家
新作が出来るたびに暫くはケーキ三昧
クリスマスケーキも限定販売なので
一番ちっちゃいものを親戚よしみで割りこみ予約
買えなかったお客様 ごめんなさいです

それにしても妹夫婦 巣鴨から埼玉まで
沢山の焼き菓子やケーキ箱を抱えてご帰還
さながら ヨシノリ アサミ の助っ人もどき

甥が可愛くて仕方ない義弟はそんな苦労もなんのその
我が家は美味しいご相伴にあずかり体重が気になるこの頃です
2015-12-14 00:00 in | Comments (4) #

2015年12月10日 (Thu)

物の居場所



今週の仲良しぱんはオレンジピールとチョコチップぱん

ナンブ小麦100%に対して

オーガニックグラニュー糖2% 自然卵2% カルピス無塩バター3%

オレンジピールとオーガニックチョコチップをたっぷり使ったおやつぱん

お歳暮代わりに喜んでいただけるので毎年沢山作るぱんです


暮れのお掃除をまとめてするのが苦手なので

一日の終わりに重層水をスプレーして乾拭きで終わる我が家のキッチン

フックにかかっているのが普段使っているすべてのキッチン道具

収めておく引き出しもない我が家の苦肉の収納法

物のない暮らしに慣れてしまえばそれはそれでなんの支障もなく

暮らしを小さく 物は少なく 選んだ暮らしを快適にしてくれる

日高の冬支度 オイルヒーターが活躍する季節になりました
2015-12-10 00:10 in | Comments (2) #

2015年12月7日 (Mon)

幸せみかん



広島の旅人さんから地元で採れた無選別みかんをいただきました

スーパーで売られている最近のみかんは甘さが売り物が多いなか

頂いたみかんは子供のころ食べたなんだかとても懐かしい味

無選別なのでおっきいのからちっこいものまで

大小まぜまぜの甘酸っぱい味

広島から日高まで長旅をして来たみかんは

見ているだけでほっこり優しい気持ちしてくれた

みんなで少しづづ分け合っていただいた 幸せみかん

美味しいものは人のこころを温かくしてくれる

粉粉ぱんもそんなぱんになりたいです


本日のぱん教室のランチメニューは

里芋のグラタン

トマトのココナッツミルクスープ

デザートはバナナとマスカルポーネチーズのムース

試食ぱんは胡麻田舎ぱん

焼きたての熱々を手でちぎりながらぱん談義

本日もごちそうさまでした
2015-12-07 00:17 in | Comments (4) #

2015年12月3日 (Thu)

暮らしに寄り添うもの



小さな暮らしに寄り添う 秋田の曲げわっぱ茶筒

100gの茶葉が入る小さなもの

自己主張もせず静かに佇んで場になじんでいくもの

物の価値  物の選び方  物との出会い

暮らしの道具選びはその人の生き方が反映されている気がする

よくこの道具は一生ものですと言われるけれど

どんなものでも一生持つというのではなく

一生使っていきたいと思える道具を選ぶということ

この茶筒に出会うまで我が家に茶筒はありませんでした

何でも間に合わせというのが苦手なので

探しても見つからない時は見つかるまで何かで代用

無くてもいいかなと思ったときにふと出会うと

旧知の友人と突然出会ったような懐かしさを感じる

暮らしに少しづづ溶け込んでお茶の時間を豊かにしてくるものとの出会い

日々の暮らしを静かに受け止めてくれるものが好きです
2015-12-03 01:33 in | Comments (4) #

2015年11月29日 (Sun)

小さな決め事



前夜に仕込んだぱん生地が出来上がる4時間ほど前に

作業する部屋の窓を全開にしてお掃除開始

大切なのは埃を出来るだけ排除すること  空気清浄器もフル回転

作業2時間前には白い作業服に着替えて生地のご機嫌伺い

そして呟く小さな祈り 。。。。。 美味しいぱんになれますように

ぱん作りの際に着用するのは綿か麻の服

絶対にニットやナイロン類は着用しない

髪の毛はしっかり布巾で覆いかぶす事

糸くずがぱんに入らないように  ナイロン服で火傷をしないように

白い作業着であれば付着したごみもはっきりとわかる

これは修業時代に師匠から叩き込まれた作業の決まり事

コック服が綿の長袖と決まっているには訳があったのです

修業時代はコック服にコック帽 小さな私には大きすぎてベルトで抑えて

師匠にまとわりついて手さばきに見入ってました

食べ物を作るということは命を育むこと

手抜きをしたらその分だけ後悔として自分に返ってくる

ぱん生地が「もういいよ」とつややかになったころ

作り手の気持ちも真剣そのもの 失敗も成功も紙一重

そんな小さな決め事の粉粉ぱんです


ご近所さんから頂戴した無農薬野菜  瑞々しい畑からの贈り物

日高の地は地味ながら美味しい食べ物であふれている

この地に招かれた幸運に感謝をしながらの暮らしです
2015-11-29 23:43 in | Comments (6) #

2015年11月26日 (Thu)

ベーグル日和



所用で二週間の間に三回の東京往復 

時間にしたら電車で90分の道のり 

都会の喧騒から離れて一年以上 すっかり染まった田舎暮らし

新潟から5年間ぱん修業に通った新宿小田急線の人混みにも圧倒され

新中野の賑わいに早く日高に帰りたいと心底思った始末

同じ一杯のコーヒーも日高で飲むのと違って慌ただしい味と思うのは気のせい?

日高の「のんびり暮らし」にすっかり慣れ切ってもう都会には住めない気がする

お家大好き人間 朝から雨の一日はベーグル作り三昧 

ファーストフレッシュダージリンを濃い目に入れて仕込み水の代わりに

生地に茶葉とはちみつを少量練り込み 22度で12時間発酵

まーるく まーるく 成型して熱湯で茹で230度のオーブンで12分

弾力のあるもっちりベーグルの完成

お外ごはんも楽しいけれどやっぱりお家ごはんが一番美味しい

今夜もしとしと雨音が優しい日高の雨に癒される夜です
2015-11-26 00:24 in | Comments (6) #

2015年11月23日 (Mon)

本日のレッスン



川越から来てくださっている生徒さんたち24回目のレッスンはフランスパン

回を重ねていられるので手際もとてもスムーズ

クープ用カミソリで火通りを良くする為に入れる最後の仕上げクープ入れ(切り目)

綺麗で理想的な焼き上がりに歓声です

わたしの修業時代はクープ入れが最も苦手分野

どうしても最後の仕上げとなると緊張して構えていた気がする

苦手意識克服のために10年間に何千本のフランスパンを焼いてきたのか

思えば気が遠くなるような本数 

カミソリの刃が浅すぎても深すぎても綺麗なクープにはなってくれない

ちょう良い加減というのが一番難しい

本日のランチメニューは

根菜のバルサミコソース

お豆のミネストローネスープ

デザートは 紅玉の焼き林檎 マスカルポーネ添え

マリアージュフレールの紅茶 マルコポーロ

事前に用意した試食のぱんは

ヨーグルトイングリッシュマフィン 田舎パン フランスパン 

わいわい賑やかなレッスンでした


昨日のレッスンは新潟からの生徒さんと地元の生徒さん

皆さん顔見知りになられておしゃべりしながらのぱん作りです

新潟からのお土産は 新潟銘菓 いつも気を使っていただき恐縮しつつ

皆さんとご一緒にいただきました

日高の夕暮れはまるで特急電車のように早々とやってくる

家々の灯りと夕餉の匂いにつられてご近所の猫さんたちも

ペアーで仲良くお散歩中

ほっこりぬくぬく見ているだけで心和む夕暮れ時
2015-11-23 01:12 in | Comments (6) #

2015年11月19日 (Thu)

シンプルなリース



ご縁があって毎月ぱんをお送りしていた

  東京世田谷の花屋 花子さん から

一足早いクリスマスのブリザーブドフラワーリースが届きました

白い壁に映えるように出来るだけシンプルなリースをという注文に

潔いまでのシンプルさで応えていただきました

新潟の工房でも毎月季節に合わせたアレンジメントを送っていただいてましたが
 
埼玉に転居後もご縁続きで何かがあると花子さんちのお花

贈る花 飾る花 すべてが花子さんの目利きで選ばれてます

その上 生まれたときから粉粉ぱん大好きと云ってくださった

五歳のお嬢さんとわたしの誕生日が同じで

花子さんのお母様がわたしの書の大先輩だったことも

後から知れば本当にご縁がずっと繋がっていたことに驚きでした

ご縁がまたご縁で紡がれる そんな小さなご縁を大切にと思う毎日

毎週のぱん教室もお蔭さまで土曜のクラスは空席待ちに

それもこれも色んな方々とのご縁があったればこそ

新潟の生徒さんたちも遠路お声かけしあって埼玉まできてくださることもご縁

一個の粉粉ぱんが紡いでくれた大切なご縁

ゆっくりゆっくり丁寧に暮らすことが明日のご縁に繋がるものならば

川の流れに流されての旅もまたご縁に繋がっていくのでしょうか

真夜中のぱん捏ね器のシューシュー回転音に耳を澄ませながら

この地に招かれた幸運なご縁を噛みしめてます
2015-11-19 00:16 in | Comments (2) #

2015年11月16日 (Mon)

作り手の誇り



地元日高で放し飼いで育てられている卵を第一優先に

ぱん教室で使用する卵を何種類も探し回り

卵は季節によっても微妙に違いがある事を知る

粉粉ぱんの基本はお食事ぱんなので

バターや砂糖や卵を使用するぱんは限られている

それも粉100%に対して3〜5%のごく少量使用  

ぱん作り以外は時間があればいつも食材探し

生産者の方々から直接お話を伺えるのはとても勉強になり

作り手の顔が見えるものはとても安心素材

粉粉ぱんもそのように安心して食べていただけるように

大切に育てられた命をいただいて次の命を育む

責任の重さを忘れないぱん作り人でありたい

朝 産みたての卵を分けていただきに出かけ

掘ったばかりの里芋のお福分けにあずかり しばし里芋談義

のんびり ゆっくり 寒くなってきた日高の夜は

里芋のグラタンが恋しい季節です
2015-11-16 00:15 in | Comments (7) #

2015年11月11日 (Wed)

ばんのきもち


新潟のぱん屋時代のお客様から近況メールをいただきました

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今日 沼垂のポッポの天然酵母ぱん屋さんに行ってきました。
売れ切れでしたが、パン屋さんとキッチン工房 粉粉さんの話しになって 
店主さんが「あの伝説のパン屋さん」って話してましたよ

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一週間に一日 それもたった二時間しか営業しないちっちゃなぱん屋
15種類ほどのぱんを週替わりで作るぱんを変えて
仕込みからすべてのぱんが焼きあがるまで三日間
一人で細々150個ほどしか作れなかった零細企業のぱん屋
営業形態が伝説なのか 
それともなにかほかに失笑ありの伝説なのか
何はともあれ廃業して二年 
忘れないで噂をしていただけるだけでも嬉しいです

五年間店先に掲げた懐かしい新潟のぱん屋の看板
良く見ないとわからないほど小さな看板を頼りに
毎週来てくださった沢山のお客様方
こんな未熟者を支えてくださったみなさまありがとうございました。
日高の地でご縁を忘れないでいただいた温かなお気持ちを
次の何方かに必ずバトン出来るように頑張ります



母の介護をと大きな決断で埼玉に転居を決め
2013年12月28日 キッチン工房 粉粉 閉店の日に
お客様や生徒さんからいただいた寄せ書き
凹んだり 躓いたり 笑ったりした5年間のぱん屋の足跡
思い出すのは楽しかったことばかり

地方紙の新聞 ローカルラジオの取材にもお声をかけていただきながら
公の場に出ることがとてもできなくてお断りさせていただいた
どちらの方からも 「取材拒否ですか」と詰め寄られ途方にくれ
「恐れ多いので 取材辞退ということに」と発言して苦笑をかったこと
50%しかない実力の残りを足してくれた友人の皆さまのこと
思い出しては再び歩きだせる勇気をいただいてます

食べ物を作る人間は人の命を預かっているということ
どんな時でも温かな気持ち ぱんのきもち を忘れないで暮らしたい
優しいぱんの作り人 まだまだ道のりは遥か遠く遠くです
2015-11-11 22:29 in | Comments (4) #

2015年11月9日 (Mon)

今週の美味しいもの



新潟のぱん屋時代のお客様がヨモギたっぷりの笹団子を送ってくださいました

ちょうどぱん教室の真っ最中  ぱん作りもそっちのけでさっさと開箱 

笹の香りが部屋中に広がって美味しい話で盛り上がり

ベーグルを作る  田舎ぱんを作る

生徒さんそれぞれに違ったぱん作りに軌道修正

本日のランチメニューは

田舎ぱん 

ブルーチーズのグラタン 

牛蒡の豆乳ポタージュ

デザートはコーヒームース サワークリーム添え

焼きたてのぱんが温かいうちに試食しましょう 。。。。。のはずが

皆さんが手を伸ばしたのは笹団子

ここはなんのお教室なのかと笑う一幕

美味しいはみんなを笑顔にしてくれる魔法

新潟のS様 温かなお気持ちありがとうございました

独り占めしないで皆さんにお福分けさせていただきました


そしてそして素敵な贈り物はまだまだ続くで

スイス製の素敵な耐熱グローブは新潟の生徒さんからプレゼントです

「先生お元気ですか もうすっかり日高人ですね」と添えてくださったお手紙

新潟の工房で皆さんと過ごした沢山の時間 思い出をしてはうるうる

新潟 ⇒ 日高 はたった三時間 帰ろうと思えばいつでも帰れる距離

皆さんと過ごした時間は 大切な宝物時間でした

日高暮らし一年と八カ月  二度目の秋を迎えています

2015-11-09 00:33 in | Comments (4) #

2015年11月5日 (Thu)

珈琲日和



毎月新潟県柏崎市の フレッシュコーヒーNО1さん からコーヒー豆が届きます

地域全体が中越地震で被害を受けられて店の存続も危ぶまれたとき

大勢の方々と一緒に商店街を失くさないための活動に参加させていただき

ナンバーワンさんのコーヒー豆との出会いがありました

大変な被害に遭われたのにいつも前向きに頑張っておられたマスターに

励ますつもりがいつも励まされた

長年フェアトレード活動を続けてこられて

注文の電話をすると

「〇〇様 いつもありがとうございます」と大きな声が返ってくる

このおっきな声を聴くと元気を貰えるようで嬉しい

生豆を丁寧に焙煎 手を抜かない職人の仕事ぶりに心底惚れました

100g包装にして一キロ届く豆は冷凍庫で保存

毎日一杯ずつお気に入りのコーヒーミルで豆を挽いてコーヒータイム

陽だまりの中でほんの少しフェアトレード活動に

参加させていただいている気がする

今日の日高は肌寒いものの日中は穏やかな陽射しの中

ベンチに腰掛けてぬくぬくコーヒー日和

明日も良い日でありますように

2015-11-05 01:33 in | Comments (2) #

2015年11月2日 (Mon)

美味しい余りもの



新潟の三根山園農場の長津さんから沢山の柿を送っていただきました

思えば長津さんとはかなり古い友人関係

新潟でのぱん屋時代は公の場に出ることはほとんどなかったものの

一年に一度新潟の北方文化博物館で行われた 

「小春展」イベントにお声がけいただいき 

毎年 長津さんは塩結び 粉粉はお食事ぱんを携えてコラボを組んでました

200個ほどのぱんが一時間ほどで完売後

お教室の生徒さんと長津さんのお結び作りや販売を手伝って

どっちがどっちの人間やらわからないような関係

埼玉に転居してからも長津さんちのお米を食べられる幸せ

時折懐かしい故郷の産物を送ってくださったり

新作の粉粉ぱんをお送りしたりと

古い古い仲良しさんです


今日の粉粉ぱんは カスタードクリームぱん

地元日高の牛乳とオーガニックバニラビーンズを使って

水分を飛ばしながらゆっくり練り上げ生地にたっぷり包んで焼いた

大人のクリームぱん


残ったカスタードクリームは頑張った自分へのおやつ

フランスパンにたっぷりサンドして 。。。。。 幸せランチ
2015-11-02 00:01 in | Comments (6) #

2015年10月28日 (Wed)

自分の居場所



なぜか子供のころから物作り人が大好きでした

ご近所に人工大理石の工場があったり布団綿を打ち直す場所があったり

同級生の家業がお豆腐屋さんだったり籠を編んで売っているお店だったり

学校帰りの道草は何時も決まってそんなお店を回ってました

やっていることはそれぞれに違うのに

何故か根をしっかり下ろして生きているそんな逞しさは同じ物作り人

そして一人一人の職人さんが自分の居場所で輝いている気がしました

いつか自分もそんな物作り人になりたいという根っこを作ってくれた人たちです

自分の居場所は自分で作るそれを教えてくれたのも物作り人

鉄砲玉のように話をしながら

手は休むことなく動いていたのは子供の目にも感動でした

決して華やかな世界でもなく傍目からかっこよく見えなくても

きらきら輝く眼差しはずっとずっと遠く見据えながら誇りをもって生きている

自分もそんな大人になりたかった

でもそんな物作り人には幾つになっても遥か遠い道のり

わたしのいるところはまだ梯子段の一段目 登っては落っこちるの繰り返し

遥か彼方の目指す自分の居場所に向かって一日一センチ

気の遠くなるような道を選んで歩いている気がします
2015-10-28 23:47 in | Comments (6) #

2015年10月26日 (Mon)

冬の贅沢



一日の終わりにちょっぴり贅沢なルームシューズに素足をいれる

大好きな新潟のお店 ストアー・ルームさん で昨年買ったもの

21センチの小さなわたしの足が中で少し泳ぐけれど

真綿で包まれているようなほっこりぬくぬく

眠る前のわずかな時間にしか足を入れないルームシューズだけど

ほんのひと時幸せの気分に浸らせてくれる特別なもの

贅沢ってそんな気持ちを大切に思っていることなのかもしれない


今日の幸せぱんはココナッツオイルを使ったオーガニックブルーベリぱん

甘さを極力抑えるとブルーベリーの香りと甘味がより一層引き出されて

温かい濃い目のミルクティーと一緒に軽食にぴったりのぱんになる

ぱん生地の配合を足したり引いたり季節に合わせて変えてみる

美味しいと思える配合に行き着くには足し算よりも引き算が相応しい

入れなくていいものは入れない 

シンプルであればあるほど手を加えるよりも素材の持ち味最優先

今夜もぱん生地に励まされている気がします
2015-10-26 00:01 in | Comments (6) #

2015年10月21日 (Wed)

湯たんぽ



突然にやってきた秋の寒さに湯たんぽが恋しい季節

二個の湯たんぽと春まで仲良し暮らし

一個は布団に入れて  

もう一個は日中膝にのせてヒーターの代わりに

なければ無いで暮らせるけれど

厚着をしたら動けないし  

エアコンに頼ると乾燥が怖い

電気カーペットはダニの温床になりそうでなおさら怖い

湯たんぽはそんな不安を払拭してくれる優れもの

北欧からやってきたかわいい湯たんぽに恋してます

2015-10-21 23:34 in | Comments (4) #

2015年10月19日 (Mon)

家仕事



今週はゆっくり家仕事時間

我が家には衣替えという習慣がなく

総てのものを出来るだけ簡素化&見える化に

三畳のクローゼット兼納戸は二人分の洋服を全部ハンガーにかけ

ハンガーに掛けにくい物は畳んで二段の棚に仕分けしてあるので

持ち物の何がどのくらいあるのかが把握できる

クローゼットの上は40センチの四方棚 

季節家電や来客用の布団など普段使わないもの置き場

此処も下から全部丸見えなので棚に収まり切らないものは潔く処分

あれやこれやと何時間もかけての整理は苦手なので

気が付いたときに少しづづ何分割かに分けて行うようにしていないと後が大変

家電やその他の使用説明書や保証書は雑多にまとめると探すのに途方にくれるので

キッチンのものはキッチンに  水回りのものはその要所要所に置くことで解決



暮らしのあれやこれやの覚書もあっちこっちに散らばると

ただでさえ忘れっぽい性格ゆえ探し物に時間ばかり取られるので

B6の情報カードにメモ書きしたものをファイリング

一年かかってやっと暮らしの全てが見える化に落ち着きました

それを維持できるように総ての持ち物に住所をつけて使ったら必ず元に戻す

少ない物で豊かに暮らせるように自分に課した約束事

小さな暮らしを楽しんでます


お教室の生徒さんから立派な国産松茸をいただきました

嬉しいやら恐縮やらですが三年ぶりのご対面 しばし飾って眺めています
2015-10-19 00:42 in | Comments (4) #

2015年10月15日 (Thu)

粉粉日和



10月12日は産んでくれた両親に感謝をする日

新潟の生徒さん 神奈川の生徒さん 日高の生徒さんから

プレゼントと温かいメールまでいただきありがとうございました

日高暮らしも1年7カ月

ようやく迷わずに行きたい所に行けるようになり

あちらこちらからお茶のお声をかけていただけるご近所さんも出来

粉粉ぱん持参でえっちらおっちらお天気のいい日はお外でランチ

家仕事もほっぽって糸の切れた凧状態

その分どこかで微調整

今夜も真夜中のぱん生地仕込み  温度 湿度 酵母さんの機嫌良し

午前二時半の一人時間 静かな静かな時間です
2015-10-15 02:44 in | Comments (5) #

2015年10月12日 (Mon)

名前のない道



能登の塗師 赤木 明登さん 

塗師としての作品も素敵ですが著書も手仕事に携わる人間の目で

暮らしの道具を作る職人感が溢れ大好きな作家さん

赤木さんの作る塗り物は本当に飾りっ気のないシンプルなものが多く

必要なものを暮らしの中から見つけ出した作品は我が家でも大活躍

物つくりに携わる人間の奥の深さ

人は名前のない道を希望だけを頼りにひたすらわが道を歩き続ける

ページをめくっては行きつ戻りつ読むたびに新しい風に吹かれる

赤木 明登さん 塗師 物書き

三谷 龍二さん 木工作家 物書き

安藤 雅信さん 器作家  物書き

大好きな人たちはみんな物を作り人

本を片手に物作り人に想いを寄せる秋の夜長です


今週の粉粉ぱんはオレンジピール入りクリームチーズぱん

バターの代わりにココナッツオイル使用

試行錯誤のぱん作り楽しんでます
2015-10-12 00:48 in | Comments (6) #

2015年10月8日 (Thu)

ぬくもり



新潟のぱん屋時代のお客様から

「寒くなりましたから身体を温めて幸せぱんを作ってください」と

お気遣いのプレゼントをいただきました

新潟を離れても忘れないでいてくださる沢山のお客様や友人たち

人のこころは眼には見えないけれど

見えない心で繋がっている温かなご縁

一個の粉粉ぱんが教えてくれた誠実に生きることの大切さ

ぱん生地と丁寧に向かい合って暮らすことの大切さ

沢山の優しさに触れるたびにわたしの目元はいつも土砂降りの雨です


10月10日 フランスから帰国した義理の弟の甥が

洋菓子店 PATISSERIE Yoshinori ASAMI  を東京巣鴨にOPENします

昨日 preopen 用のケーキを妹が届けてくれさっそく試食

プレーン生地にチョコを混ぜ旨味をリキュールで閉じ込め

トッピングにオレンジピールとざらめ糖とチェリー乗せたもの

お酒も飲めないくせにあまりの美味しさに厚切りをぱくり

酔っぱらって半日使い物にならないありさまでした
2015-10-08 00:37 in | Comments (6) #

2015年10月5日 (Mon)

メニューカード



ぱんのレシピはチャッチャと整理できるのに

大量のぱん教室のランチメニューカードの整理が追い付かない

それでも  このままではいけないと  止まったままの頭をフル回転

一般的に材料別順に明記するのではなく

面倒な決まり事を全く無視して使う順番に明記したオリジナルレシピカード

出来るだけ誰が見ても解りやすいように文字を省いた一行レシピを

メイン  スープ又はサラダ  デザートをB6の情報カードに集約

それを季節に合わせて月に二種類のメニューの組み合わせ

途中の居眠り&お茶時間のほうが長くて本命がなかなか進まないのが困りもの 

きっちりきっちりが苦手だから何事にも ゆるり ゆるり

まるで時刻表のない旅をしているみたい


仕事の合間のリクレーション

カセットコンロに網を乗せ これまた ゆっくりゆっくり ぱんを焼く

トースターや炊飯器がなくてもちっとも困らない事もわかったし

お湯を沸かすケトルも大きなすり鉢も必要でないことがわかった

なければないで知恵を絞って頭の体操

不便を楽しんでいる自分を新発見です
2015-10-05 00:22 in | Comments (2) #

2015年10月1日 (Thu)

蒸し器


我が家のキッチンで一番活躍しているのは18センチの小さな蒸籠

湯を沸かした鍋に卵を入れ上に蒸篭を乗せ 

一段目にお野菜 二段目には冷凍ご飯

10分後には 

ゆで卵 ほかほかご飯 温野菜が一度に出来上がる簡単朝食の完成です

日によってはぱんを蒸したり 残り物のシチューを深鉢に入れて蒸したり

時短&節約料理には欠かせない蒸篭は本当に優れもの 

特におすすめは  ぱんを蒸す こと

もっちりと粉の甘味が増してトースターで焼いたものとは一味違う

大人数の時にはお湯の入った鍋ごとテーブルに 30分はお湯の力で温かい

本日の蒸籠の中身はドライ無花果

お湯で戻したりすると甘味まで抜けてしまいがちなドライフルーツ

とろ火でゆっくり時間をかけて蒸すことによってしっとりふっくら

蒸した無花果を二晩寝かせてオレンジピールと無花果のミニバタールを作ります

日高は栗の季節もそろそろ終わり日本無花果が店頭に並ぶ秋を迎えています
2015-10-01 00:18 in | Comments (2) #

2015年9月28日 (Mon)

迷いながら 揺れながら



迷ったら初心に帰る

拠り所は師匠の三冊目の著書 「国産小麦のぱん作りテキスト」

ポロポロになるまで読破しこの本で5冊目

師匠に出会ってからの10年の足跡が残る


一冊目の本に師匠が書いてくださった

「好気心 探求心 成長の糧です」の文字

ぱん作り人としての進むべき道の指針でした

1995年から10年間 ぱんのいろはを教えてくださった杉山先生

その後10年間 天然酵母ぱんの奥の深さを教えてくださった伊藤先生

お二人からまったく違う二つの粉の道を教えていただき 

二つの粉と粉から名前をいただいてスタートした「キッチン工房 粉粉」

この20年 迷いながら躓きながら揺れながら

それでも歩きたかったぱんの道

伊藤先生のぱん生地に対する所作と見事な手さばき

ぱん作りとは形や見た目も大切ながら

「ぱん生地は生きている」と大きな手で生地を傷めないように

流れるように静かな一連の作業を見せて下さった

ともすれば自己流になってしまいがちなわたしの所作を無言で戒められた

ただ単に流れ作業的なぱん作りならば数をこなすことは容易いかもしれない

けれどそこに心が伴わなければ人間としての成長もない

師匠の手の動きとぱん生地をわが子のように愛おしく見つめられたお姿に

人の命を預かる作り人は決して安易な道を選んではいけないことを教えられた

暮らしはゆっくり 多くの事が出来なくても 沢山の失敗を重ねても

道草しながら大きく深呼吸 出来ることから丁寧に始めよう

いまの暮らしに大切なのは優しいぱん作り人を目指すこと

師匠のお顔を思い出しながら雑多なぱん作りはすまいと自分に言い聞かせる


最初に手ほどきをいただいた「田舎ぱん」はわたしの原点ぱん

作り続けて10年目の秋 

たった一個のぱんが人生をも変える力があったこと

昨日 今日 明日

願うことはたったひとつ 幸せぱんの作り手になりたい

ご高齢でありながら生涯をぱんと共に歩かれ

今もなお真っ直ぐにご自分の道を歩いておられる師匠の

志の欠片を受け継ぐ夢追い人になりたい

再びスタート地点に立ち 心してがんばれわたし 。。。。。 です
2015-09-28 00:00 in | Comments (4) #

2015年9月24日 (Thu)

手仕事の旅



木工作家 三谷 龍二さんの

「遠くの町と 手と  しごと」

手仕事に携わる人々を訪ねる旅

夢中になって読みました

生きてきた年代が違っても  住む場所が違っても  職種が違っても 

物つくりに携わる人たちのあくなき探求心と真摯に生きる姿

驕ることなくだだ黙々とわが道をひたすら生きた長い道のり

一喜一憂することなく暮らしの道具作り

一夜にして生まれることのない名品と呼ぶに相応しい手仕事

なんでもかんでも安価にできる外国に頼っているいまの日本

値段の高い物にも安い物にも必ず理由がある事

それを見極める目を持つことの大切さ

日本の手仕事の素晴らしさを改めて知りました


休日の粉粉ぱんはトマトベーグル

トマトを絞りジュースにし刻んだ乾燥トマトを生地に加え

発酵  成型  たっぷりのお湯で茹で オーブンで焼くこと15分

もちもちベーグルの完成まで14時間  楽しいひとり仕事時間

back grand music は secret garden でした
2015-09-24 01:16 in | Comments (4) #

2015年9月21日 (Mon)

ココナッツオイルぱん



南部小麦に全粒粉20%と

バターの代わりにココナッツオイル加えて焼いたお食事ぱん

冷めてもしっとりと優しい丸ぱんになりました

ココナッツオイルは無味無臭タイプを使用

気温が24度以下になると固まってしまうので40度のお湯で10分ほど湯煎

バター入りと違ってあっさり味 どんなお料理にも合うシンプルなぱん

試行錯誤を繰り返しやっと粉粉ぱんに仲間入り

あれやこれやと手を加えるよりもむしろ引き算がふさわしいぱん

作り手にとっては手ごわいけれど作り甲斐のあるぱんになる

美味しいぱんより心に優しいぱん作りを目指してがんばれわたしです
2015-09-21 00:20 in | Comments (4) #

2015年9月17日 (Thu)

基本が一番難しい



フランスパンが焼きたくてぱんの道に入り

いま思えば怖いもの知らずのど素人

バター 卵  砂糖  の力を借りれば美味しくなるのは当たり前の事

粉と水と塩と酵母

たったこれだけの材料で作るぱんが実は本当に難しい

多分いままで千本をゆうに超える数のフランスパンを焼いてきたのに

いまだに仕上げのクープ(切れ目)を入れる時には緊張の極み

その日の気温と湿度によって仕上がりが違うのは当たり前のことながら

クープ入れは自分の潔さを試されている気がする

力を入れすぎない  深く も 浅くも なくちょうどいい加減に

なってくれるかどうかは運次第、いえ腕次第

毎回毎回祈るような気持ちで持つクープナイフ

何事も簡単と割り切るにはあまりにもノー天気な発想

かといって自信喪失というのもぱん生地に対してあまりにも失礼すぎ

丁度いい加減 。。。。。 その加減を見つけるために

試行錯誤に加えて最後は神頼み

何時まで経っても他力本願 

これではいけないと思いつつ 悪戦苦闘の日々

シンプルが一番と言いつつも

シンプルが一番難しい

先を急がず鈍行列車で修行は続くよいつまでもです
2015-09-17 00:15 in | Comments (8) #

2015年9月14日 (Mon)

命の重さ 粉の重さ



粉粉ぱんに使用している岩手県産のナンブ小麦
毎月岩手の製粉所から一日半の旅をして我が家に到着
25㎏の粉をキャスター付きのボックスに
さっと収めてくれるのは宅急便のドライバーさん


そのボックスを定位置までコロコロ転がしふぅっと深呼吸
挽きたての粉の香りと水分のチェックしながら麦畑に想いを馳せる
同じ粉でも少しづづ微妙に手触りが違う やはり粉も生きている

3.11の震災の際には道路が寸断されて粉が入手できなかった時
新潟に避難されてこられた方々のために
頑張ってぱんを焼いてくださいと
沢山の友人や師匠が粉を調達して送ってくださり
200㎏の粉で来る日も来る日もぱんを焼いて
教室の生徒さん達と避難所回り

乳製品アレルギーのお子さんを持つお母さんの
ありがとうの声に支えられ 命の重さを教えられた
励ましに出かけて励まされて帰る毎日
それでも何もしなければ何も生まれないと気付かされた

ぱんの師匠から学んだ生きているぱん作りは
とても大きく意味のあることだったのに
沢山の事を見過ごして来た自分の未熟さと
前に進めない歯がゆさで心が揺れた夜
命を託されたあの日から物作り人に課せられた大きな課題 
たどり着くにはまだまだ遠い道のり

木の幹がしっかりしていれば葉はどんなに揺れても大丈夫
大きな事も奇を衒うこともしなくていい
暮らしの一つ一つを丁寧に小さな積み重ねが一番大事と
佐藤初音さんの言葉から歩いていける勇気を貰った
転びながら学んだことは本当に多かった

戴いた絆の温いぬくもり 
今度はわたしが次のどなたかにバトンできるよう
凹んでないで がんばれ わたしです



広島の旅人さんから陣中見舞いの梨 
甘くほろほろを味わいながら頑張れの声が聞こえたようで涙腺が緩みました
2015-09-14 00:15 in | Comments (4) #

2015年9月10日 (Thu)

色を揃える



三度のリフォームを繰り返したキッチンの水回り

狭ければ狭いなりに必要に応じて足したり引いたり暮らしの掛け算繰り返し

色と形を同じくすれば使い勝手がいいと失敗を重ねて気づきました

画像の左端っこのちっちゃなノズルは食器洗いの洗剤入れ

ステンレスに穴をあけて設置しました TOTO製です

水道屋さんが いいですか? 開けますよ いいですか? 何度も聞く

一度穴をあけたら戻せないので念には念を入れて

わたしの気が変わらないのを確認 当の本人は涼しい顔で はい どうぞです

洗剤のボトルがないだけでも水回りはすっきり色の反乱を防げます

真ん中の太いのは浄水器水栓はメイスイ

その隣の細い栓はアルカリイオン生成器と浄水器はPanasonic

いずれもビルトインタイプでシンク下に配線を隠しました

一番右端っこにあるのは電池式の手をかざすと泡の手洗い石鹸が出てくるもの

よくもまぁ手の皮がむけないかと思うほど ゴシゴシ ゴシゴシ 手を洗うので

ミューズ石鹸でこれを発売した時真っ先に買いました

洗面所でキッチンでとにかく使い勝手が良いので助かってます

困るのは埼玉でご縁が出来た業者さんたち

何をお願いしてもなるべく早く伺いますなのに のんびり のんびり

つられてこちらも まっいいかな気分

そういえばサッシの網戸と滑車交換 二か月たっても音沙汰なし

すぐに困るということがない限り埼玉気質に任せるしかないけれど

そのうちに そのうちに だと冬が来てしまいそう

腹を括って根競べ 急がば回れの埼玉暮らしです
2015-09-10 00:46 in | Comments (4) #

2015年9月7日 (Mon)

キッチン工房 粉粉より感謝をこめて



沢山の方々に「あしなが育英会募金」活動にご協力いただきありがとうございました

お送りする荷物と感謝の気持ちを粉粉ぱんに託しての荷造り

まだまだ活動は道半ばですが

次の時代を担う子供たちへわたしたちがいま出来ることを少しづづ

負の資産を残さないための活動を続けていきたいと思います


画像は日高の特産 サイボクハムのウィンナーを使った

ちょっと大人向きのウィンナーロールぱん 

仕上げのお化粧は黒コショウと豆乳です 

今週は食ぱん1.5斤と1斤   田舎ぱん  オリーブのホッカチャ  チャパタ

ベーコンとアンチョビーのミニバタール  全粒あんぱん  クルミとチーズぱん

ウィンナーロール  フランスパン の10種類 102個のぱん作りです

木曜の真夜中から仕込み全部焼きあがったのは土曜日の早朝

夜明けの空はくもり空 ご近所のあちらこちらから雨戸をあける音が聞こえ

疲れを忘れた幸せな朝でした
2015-09-07 00:32 in | Comments (4) #

2015年9月3日 (Thu)

倖せ時間



新潟のぱん屋時代のお客様から 新潟県弥彦産のブドウの贈り物

「粉粉さんちのぱんが懐かしいです」

添えていただいたお手紙にゆるゆる涙腺が緩みました


また「あしなが育英会募金活動」にご協力をいただきました皆様

本当にありがとうございました

今日 この籠も望まれて新潟の地に旅立ちました


この子たちもまだ里親を探してます

別れる日までゆっくり思い出に浸って暮らしたいと思います
2015-09-03 00:49 in | Comments (4) #

2015年8月31日 (Mon)

夏の終り



あっという間に夏が通り過ぎて

日高の百日紅の花も少しづつ色褪せて突然秋の風が吹きはじめ

夕暮れの家々の灯りが なぜか心に温かい

我が家の灯りも夏から秋へ 暖色に

静かに静寂な空気を暖めてくれる

くりかえし手にする本も旅の景色が多くなる

日本の四季の移ろい

たわわに実った栗の木が町中に日高の秋を飾っています
2015-08-31 10:34 in | Comments (4) #

2015年8月26日 (Wed)

オープンハウス



よそ様のお宅  見たい気持ちと  見せたくない気持ち

カーテン一枚で遮断の世界

角地の我が家は四方からの風の通り道を最優先 カーテンも常時開放

お教室の皆さんが車の出し入れが簡単なように  門扉もチェーン撤去

通りから丸見えの家の中

宅急便のお兄ちゃんも郵便配達さんも玄関からではなくこの窓から顔をだす

窓辺に置いたベンチに座っていると学校帰りの子供たちの笑顔がのぞく

散歩のご近所さんが声をかけてくれたり  外の気配がいつも身近

隠すものも何もない暮らしの身軽さ 

ぱんを焼く匂いまでも空気に溶け込んだ小さな暮らし

開放的ではあるけれど緊張感も残る
 
そんな暮らしの選択 風と陽の光が心地よい

埼玉暮らし1年6か月  

虫の声が聞こえる2度目の秋を迎えようとしています
2015-08-26 23:50 in | Comments (4) #

2015年8月24日 (Mon)

チョココロネ



豆乳とココアで作ったチョコクリームでコロネ作り


子供の頃を思い出して時々作る懐かしいぱん

クリームがぱんの半分くらいまでしか入っていなくて端っこの空洞が悲しかった

三角の型に油脂を塗りたくないので剥離型のスルトンコロネ型を入手

型の最後までクリームを入れるには一般的なクリーム絞りでは無理なので

ソーセージ用のロング口金と絞り袋を使ったら

最後までクリームが入ったチョココロネが完成

試行錯誤のおやつぱん

バターや卵を使わなくても豆乳と無塩ピーナッツバターで代用し

オーガニックココアを加えてゆっくり絶えずかき混ぜながら練煮30分

しっとりと美味しいチョコクリームが出来上がります

手間暇を考えたら本当に贅沢なおやつぱん

外皮だけあれば中にクリームだけではなく

お惣菜を詰めたらお食事ぱんになる

温々優しいぱん作りには知恵と工夫が必要でした
2015-08-24 01:09 in | Comments (6) #

2015年8月20日 (Thu)

ヴィンテージ ル・クルーゼ



この一年キッチンで 使わなかったもの  出番の少なかったもの

階段下の僅かな空間に押し込まれた鍋たち

大好きなものだけに囲まれて暮らすことは夢だけれど

暮らしを見直す  生き方を見直す

画像の鍋は長い年月ともに暮らしてきた相棒鍋たち

大好きだけれど重い鍋の出番が徐々に減ってきた暮らしのかたち

思い切って手放す  「覚悟」 を選択

古い鍋たちですので市場では買えないものもあります

あしなが募金活動に賛同してくださるご希望方にのお譲りしたいと思います
(詳細はお問い合わせください)



キッチン工房 粉粉でクリームぱんのカスタードを作るのに活躍してくれた

25㎝のママロンドという名のルクルーゼ社の楕円鍋 一番のお気に入りでした

このほかに在った  クリステルのフライパンと土鍋は

ぱん屋時代のお客様が あしなが育英会  募金の為と知り購入してくださいました

小さな歩みでもいま出来ることからひとつづつ

あたたかな繋がりの輪が広がりますように
2015-08-20 01:21 in | Comments (4) #

2015年8月17日 (Mon)

ただいまお昼寝中



娘の華 7歳 新聞紙を寝具代わりにお昼寝中

どういうわけか新聞紙大好き
いつもはやんちゃでお淑やかさとは全くの無縁
畳んだ洗濯物を見れば一目散に散らかすし
おやつはあちらこちらに持ち運び片づけようとすると素早く持ち逃げ
宅急便のお兄ちゃんを見れば吠えまくり
食事の支度をしていれば物欲しそうに足元に座って邪魔をするし

だけど だけど この寝顔 大抵のことは許してしまう
しばし心癒されて静かな午後の時間です


本日のおやつは ココナッツオイルとココナッツシュガーのミニシナモンロール


華がいつもお世話になっている動物病院のトリマーさんが
シナモンロール大好きというので散歩がてらお届けに
院長先生やスタッフの皆さんに 
華ちゃんはおとなしくていい子ですねと褒められて 
華は外では 猫かぶり? 犬かぶり? 
それでもやっぱり嬉しい 親ばかです
2015-08-17 00:18 in | Comments (6) #

2015年8月12日 (Wed)

日高の夏野菜



地元日高の夏野菜を使って保存食作り

胡瓜  茄子  大根  人参  茗荷  生姜  昆布

調味料は 塩 醤油 味醂 酢 発酵を促すために ほんの少しの甜菜糖

夏野菜の福神漬け

温かいご飯に お茶づけに

刻んでお結びに

酢飯に混ぜてちらし寿司風にと大活躍

旬の野菜は季節に合わせて体温を少しだけ下げたり上げたりしてくれる

お醤油を少し控えめにし酢を大目に入れれば簡易ピクルスに

食ぱんに挟んで焼きサンドランチです


ココナッツオイルを生地に練りこんだ食ぱんも我が家の定番ぱん

取りあえず食ぱんがあれば色んなものに応用が利く

1.5斤型 焼く前の生地量800g 市販品の二倍の重量

おからサンド  ひじきサンド  切り干し大根サンド  キンピラサンド

日本の小麦は外国産小麦よりもタンパク質の含量分が少なくグルテンが出来にくい

その分ゆっくり低温で時間をかけて発酵するととても美味しいぱんになる

目指しているのは日本の食卓で食べるごはんのようなぱん

心と身体に優しいぱん作り

ほっこりやさしいぱんの作り手になれますように
2015-08-12 23:55 in | Comments (2) #

2015年8月10日 (Mon)

ごはんの話



我が家には炊飯器なるものが無いので
毎日 鋳物のストウブ鍋18㎝で一合のお米を炊いている
お米を研いで30分水に浸し火にかけて沸騰したら弱火で10分
炊きあがったら15分蒸らし ほかほか のご飯が炊きあがる
盛り付けまでの間 水分が落ちないように蓋と鍋の間に
リネンのクロスを挟んで 。。。。 が今までの手順

重い蓋で旨味をしっかり閉じ込めて炊くので
炊飯器よりもはるかに美味しくて時間もかからない
しかし炊きあがったものをお櫃に移したものとは味が少し違う気が

引越しの際に曲げわっぱのお櫃を手放してしまったので
新しいものを再度購入するのもためらわれるし
なにより手放した2個のお櫃にも申し訳が立たない

他に妙案がないかと思案の一週間
物置に眠っていた 煮物に使う「落し蓋」 を見つけました
その上鍋にぴったりサイズ 
少ないもので豊かに暮らすを実践中 生活の知恵を学ぶです 


炊きあがったら蒸らし15分、軽くほぐして蓋だけ 「落し蓋」 に替え暫く置く
簡易お櫃の底力 しっとりつやつやご飯の出来上がりです


なけなしの知力を駆使していかに美味しいご飯が食べられるか 日々 真剣勝負
そこまでやるかと笑われそうですが本人はいたって大真面目
丁寧に作られたお米を感謝していただく
美味しいご飯の話です
2015-08-10 00:04 in | Comments (6) #

2015年8月5日 (Wed)

夏の窓辺



朝の光がガラスに反射して少しだけ涼しい気持ちにさせてくれる夏の窓辺

我が家で一番のお気に入りの窓

いただいたブルーベリーとラズベリーを小さな薬瓶に入れ

日中の日差しを気持ちだけ和らげてくれる景色


これもお気に入りの北欧の古いスパイスラック

中身を全部取り出して熱湯消毒

陽のあたる場所で日向ぼっこさせてあげよう

家仕事は終わりがない分 ゆっくり楽しめるひとり時間

緩やかな夏の一日 時おり吹き抜ける風に

扇風機の音が交差して静かな家仕事は続きます
2015-08-05 23:20 in | Comments (6) #

2015年8月3日 (Mon)

豆乳ミルクジャム


近くの牧場に売っているミルクジャムがとても美味しくて

でも量がほんの少しでお値段はわたし的にとても高く

ならば自分で作るしかないと 。。。。 頼りは味の記憶だけ

材料は 豆乳(牛乳でも可)と てんさい糖

少し深めのフライパンで中火にかけ沸騰直前に弱火に


後はシリコンの泡立て器でゆっくりゆっくりひたすら30分掻き混ぜる

油膜が出来たらすぐに取り除きとろみがついたら火を止めガラス瓶に入れて氷水で冷ます


その際ミニ泡立て器でぐるぐるすると早く冷える

冷蔵庫で一晩寝かせると作り手がびっくりするほど美味しいジャムの完成

バケットにつけて食べたら止まらなくなる(自我自賛)

あまり日持ちがしないので(4~5日ほど)面倒でも少しづつ作るのがベスト

甘いのが苦手な方でも 。。。。 多分大丈夫

この豆乳ジャムを使ってどんな粉粉ぱんメニューが出来上がるのか

当分心はうきうき暑さを忘れていられそうです 
2015-08-03 00:17 in | Comments (4) #

2015年7月30日 (Thu)

粉粉ぱんのつぶやき



連日の猛暑でぱんの発酵温度を

普段より温度を下げれば発酵時間が長くなりすぎて旨味のないぱんに

温度を上げれば早く発酵が進み過ぎてこれもまた味気ないぱんになってしまう

粉粉ぱんの発酵は長時間低温発酵法

お食事ぱんは20℃で12時間前後 
 
油脂の入ったものは24〜26℃で12時間〜13時間前後

この発酵時間はおおよその目安時間

発酵済の生地を成型して二回目の発酵

お食事ぱんは120〜150分  油脂入りは50~80分

二回目の発酵もまたおおよその目安  

その日の気温と湿度、発酵時間によってOvenの焼成時間も変わってくる

そのちょうどいいを見極めるのが作り手に課せられた最大の課題

ぱん生地は生きていることを忘れて作り手ペースでやっていると

どこかですれ違い 。。。。 大きなしっぺ返しというつけが回ってくる

手ごわいけれど時には優しい粉粉ぱんのつぶやき

色んな失敗も心の傷も時を重ねてその人なりの味になる

おいしいぱんを追いかけるより  やさしいぱんを追いかけたい

ぱん作りは焼きあがった形がどんなに美しくても美味しいとは結びつかない

一つ一つの工程を手抜きしないで丁寧に 。。。。 基本は大事

そんなぱんの作り手になれるよう粉粉ぱんのつぶやきに耳を傾ける真夜中です
2015-07-30 00:18 in | Comments (6) #

2015年7月27日 (Mon)

身軽に暮らす



我が家で毎日活躍している器たち  

特別な料理をするわけでもなく 家族が多くもなく 来客も少ないから

食器棚も必要なく 自宅用 来客用に分ける必要もない

暮らしに必要なものはそんなに多くはなかったこと

新潟から日高に引っ越す際に持ち物の7割を手放し

これからどんな生き方をしどんな暮らしをしたいのか

その暮らしに何が必要で何を不必要なのか

物選びは自分の生き方そのものを問われた気がした

好きなものに囲まれて暮らしたいと誰もが願うけれど

好きで集めたものも時とともに色あせて見えることもある

小さな暮らしには大きな家具も大好きな本も

入りきらない現実の家との葛藤の中で泣く泣く手放したものもあったけれど

今はその時の自分を振り返って決断は間違いではなかったと思える

身軽に暮らすには物が少ないに越したことはない

昨日  今日  明日

家時間が何より楽しいと思えるように丁寧に暮らせたら

もっと違う明日が見えてくるのかもしれない

ぱんの酵母さんが元気に育つ家作り

育てられているのはわたしのほうなのかもしれません
2015-07-27 00:16 in | Comments (4) #

2015年7月23日 (Thu)

ココナッツオイルぱん 。。。。 Ⅱ



粉に対して6%のココナッツオイル使用

小さなお子さんも歯の悪いご高齢の方にも食べていただけるように

スキムミルクを3%を加えた朝食ぱん

焼く直前に豆乳を表面に薄く刷毛で伸ばして自然な照りを出し

先回の試作よりもOvenの温度を少しだけ下げて

捏ねてから15時間後 ほんのり粉の甘味が残るぱんが焼きあがりました

日本の小麦には和のお惣菜との相性が良いので

お豆たっぷりの切干大根とかぼちゃの煮物を添えた粉粉ぱんの新メニュー

出来るだけバターや沢山の砂糖の手助けなしのぱんを作りたい

まだまだ試してみたい食材が沢山

100%の完成を望むより 70%の丁度いいを目指して

ゆっくりゆっくり粉粉ぱんと旅の途中を楽しんでます
2015-07-23 00:32 in | Comments (6) #

2015年7月20日 (Mon)

ココナッツオイルぱん



ココナッツオイルを使ってぱんの試作の毎日

生地に混ぜる適量がどのくらいなのかを1パーセントづづ増やしたり減らしたり

どのぱんの配合に適しているのか何種類もの粉の配合を組み合わせてみる

粉粉ぱんは主にお食事ぱんが多いのでやはりシンプルな配合が一番

副材料も無理に加える必要はないしごてごてに飾る必要もない

毎日ごはんのように食べる食卓の脇役のようなぱん

まんまるであたたかいおてんとうさまのようなぱんが作りたくて

手のひらにちょこんとのっかるようなぷちぱん成型

焼きたての表面はちょっと頑固な感じでも

ゆっくり冷まして食べごろの温度になるともっちりふわふわのぱんになりました

プレミアムココナッツオイルはココウェルで販売している商品で

収穫された生のココナッツ果肉を40℃以下で低温圧搾

その後発酵分離法で3〜4日かけて油分を抽出した

香りのないココナッツオイルで化学薬品不使用

丁寧に作られたものを使えばとても安心なぱんになる

まだまだ試行錯誤のぱん作りは  途中の途中

ほっこり心と身体に優しい幸せぱんの作り手になれるにはまだまだ修行は続くです
2015-07-20 00:00 in | Comments (6) #

2015年7月16日 (Thu)

ココナッツオイル



ココナッツオイルでぱん作り

なけなしの知力をフル回転してレシピを考えてます

生徒さんから「バターがなかなか手に入りにくくて困ってます」と

言われることが多くなりバター不足の深刻さを再認識

冷凍庫に450gのバターがかなりストックされているし

粉粉ぱんはバターを使う頻度が少ないので世間のバター不足から蚊帳の外にいた

スーパーからまったくバターが消える事はないと思うけれど

使わないに越したことはない

酸化しにくく健康にもいいと最近話題のココナッツオイル

お料理にも使っているし、ご飯を炊くときにも大匙一杯入れただけで

つやつやご飯が炊ける魔法のオイル

24度以下になると固まってしまう厄介な面もあるけれど

ぱんに使ってみたくて試行錯誤のレシピ作り

色んなメーカーの沢山のココナッツオイルがあるけれど

粉粉ぱんに使いたいのは無味無臭のものに限っているので

色々試してこのオイルを使っての試作ぱん

バターのように豊かな香りは望めないけれど

粉の香りも食感もほとんど変わることなく焼きあがる

生地を捏ねるときにどのくらい入れるか

焼き時間をどのくらい短くしたらいいのか

捏ねて 焼いて 試食して のエンドレス

身体にいいものは心にもきっと優しいはず

ほっこり優しいぱん作りを目指して新しい粉粉ぱんの試みです
2015-07-16 00:10 in | Comments (6) #

2015年7月13日 (Mon)

真夜中のひとりごと



ぱん作りは段取りから始まる

作るぱんのメニュー作りから始まり

何をどれくらい作るのか 副材料の買い出し 下準備

生地を捏ねる段取りと捏ねた生地を発酵させる温度の管理順番

成型の計量&順番  オーブンの使い回し 焼く温度の管理

それら全部を順に書き出して訂正したり加筆したり

この工程表が出来上がれば半分出来上がったも同じくらい安堵

2日から3日かけて作る工程表 

急激な気温の差というアクシデントがなければ工程表通り

の  はず  が生きているぱん生地を相手の仕事

順調にいったためしがない 。。。。。 そんな時間をまぁまぁと楽しんでいる

ゆっくり発酵の合間はしばしお茶の時間 、車で10分ほどのカフェへ

人様の噂話を心ならずも聞いた日は知らない方のことであってもとても悲しい

総ての人と上手くいくはずはないけれど小さな心のすれ違いもまた生まれてくる

人となりを理解しようとしない人にいくら説明しても分かりあえるはずもないのに

心に蟠りを抱えたまま笑顔でいることが最も苦手だからそんなときは現実逃避

自分が言われて悲しいことは人には言ってはならないと思う

それに気が付かない人が多いのは心の寂しい人達なのかもしれない

かっこ良く生きられなくてもわたしはぱん生地が相手で本当に良かった

でも油断をするとぱん生地から時には難題も突きつけられるから

喧嘩をして嫌われないように 。。。。 ガンバレわたし
2015-07-13 01:16 in | Comments (6) #

2015年7月9日 (Thu)

お取り寄せ



有機国産大豆を丁寧に蒸してパック詰め

最近見つけたお気に入りのお取り寄せ

「お豆を蒸す」という発想を初めて知りました

蒸したものは煮るよりも栄養価が高く

生豆から沢山作って冷凍するよりも小分けになっていてとても便利

煮たものよりも豆の甘味がストレートに感じられそのまま食べても美味しいけれど

大豆コロッケ  大豆とひじきの煮物  大豆とおからの炒り煮  大豆ポタージュ

大豆の野菜の白和え  お豆ごはん 大豆のタイ風カレー 大豆春巻き

お豆とはちみつをフードプロセッサーにかけたジャムもどき

大豆オンパレードのメニュー

冷蔵庫の野菜室に常備豆としてスタンパイ

我が家の強力な食の助っ人です
2015-07-09 01:02 in | Comments (6) #

2015年7月5日 (Sun)

曇りのち雨のち曇り



この一週間は湿度計と温度計のにらめっこ暮らし

室温24℃ 湿度78% 除湿機はフル回転

ぱん生地は油断をするとだらけてしまうので

それぞれに配合の違う七種類の生地がすべて要注意

そんな作り手の気持ちなどお構いなしのんびりゆっくり

発酵中の生地さんたちに試されている気がする

ローストしたたっぷりの有機胡桃とオレンジピールぱん

生地のご機嫌を伺ったり

いつもより仕上げ発酵を10分短くしたり 。。。。 悪戦苦闘

ぱん生地と根競べ 。。。。 軍配は引き分け


キッチンではロールぱんに使うひよこ豆を煮たり休ませたりの作業中

二日間のお豆さんと仲良し時間 あとはきび砂糖にお任せの60分

外の雨音とお鍋のコトコト音が重り合ってキッチンは甘い香りで充満です
2015-07-05 23:22 in | Comments (5) #

2015年7月1日 (Wed)

灯り



30年前 旅先で見たステンドグラスの灯りに惹かれ

25年間 色んな 灯りを 制作しました

このフロアースタンドは習い始めた初期の作品

よくみるとガラスのカットは歪 ハンダもとても雑

それでも夜自室に灯すと心癒されて何時までも本を読んでいたくなるような灯りでした


埼玉に転居の際持ち物を7割処分するにあたり

理容店の友人に譲って欲しいと乞われ記念にもらっていただきました

その後制作した ランプ2個 鏡2枚 を残し30個以上の作品を他家に嫁入りさせ

時折思い出しては想いにふける夜

昼の灯りと  夜の灯り

どちらも別々の表情で暖かく包んでくれた灯り

新潟の夕暮れが恋しくて 日高の灯りを灯します 


灯りの下の粉粉ぱんもこころなしか暖かい顔をしているような気がします
2015-07-01 22:22 in | Comments (6) #

2015年6月28日 (Sun)

本日のレッスン



本日の天然酵母ぱん教室のミルクロールです
仕込み水は水ではなく牛乳使用
粉に対してオーガニックグラニュー糖15% 牛乳58% 卵と無塩バター15%
かなりリッチで成型も高度なぱんですが皆さん達上手に作られ熱々を試食 
月に二回のレッスンを一年 もう細かいことを言わなくても手際よく進みます

本日のランチメニューは
烏賊のカルパッチョ
お豆のミネストローネ
デザートはほうじ茶のムース

お教室で捏ねた生地をお持ち帰り どんなぱんに仕上げていただけるのか楽しみです


粉と水と塩と酵母だけの食ぱん  一番シンプルで一番難しい
1.5斤型に入れる生地が780g 
一次発酵温度20度で12時間  二次発酵は33度の発酵器で2時間
220度のオーブンで25分焼き 
14時間半かかってずっしりと重みのあるぱんが焼きあがります
ドライイーストを使った生地は1.5斤型で400gの生地で膨らみます
天然酵母ぱんはそれより約二倍の生地が必要で時間もかかりますが
その分とても食べ応えのあるぱんに仕上がります

いつもと同じに作っても決して同じには焼きあがらない
作り手にとっては手ごわいぱんです
一切のごまかしも手抜きもできないけれど
捏ね 発酵 すべてのタイミングが合えばとても魅力的なぱん
辛い時 躓いたとき そのたびにぱん生地に慰められて励まされて
時にはお前の力はその程度のものなのか奢るなと戒められて
力不足を笑われて
それでもギリギリのところで見捨てられずに
希望を与えられ後押ししてくれる
頑張るものを決して見捨てない懐の深さ
深夜にぱん生地を捏ねながら
自分の生き方を試されているような気がします
2015-06-28 23:59 in | Comments (6) #

2015年6月25日 (Thu)

岩手県産ナンブ小麦


この一週間 日高産のナンブ小麦を使ったぱん作りをしてみて

あらためてその土地土地の気候によって同じ種でも味が違うことが分かった

そしてなぜ師匠が岩手県産のナンブ小麦を選んだ意味がわかった気がした



「わたしがナンブコムギを選んだ理由は
1951年 ナンブコムギはその土地の気候風土に適した品種として栽培され
岩手県の奨励品種に採用され歴史のある品種で安定供給が望まれた
国産小麦の中でも比較的グルテン質を多く含み、栽培に農薬を使う必要が少ないこと
ナンブコムギの美味しさを生かすホシノ丹沢天然酵母の相性の良さ
粉自体の旨味 味の良さ口どけの良さはどの小麦にも負けない
国産小麦の中でも特筆に値する」

以上は師匠の著書からの抜粋です



たとえ同じ種であってもその土地の気候風土から生まれたものは

他の土地で作っても同じものは出来ないということ

ただ単に国産小麦と言っても色んな粉をブレンドしたり

農薬を沢山使ったぱんはやはり安全とは言えないのだということ

あらためて心と身体に優しいぱん作りの大切さを学びました

ぱん教室の生徒さんから無農薬で丹精込めて作られたジャガイモをいただきました

この土地で受け継がれてきたものを大切にいただこうと思います
2015-06-25 01:00 in | Comments (8) #

2015年6月22日 (Mon)

日高産のナンブ小麦



お隣のご主人様がご自分の畑で作られた初収穫の日高産のナンブ小麦を

「少ないけど使ってみて」と持ってきてくださいました

他に畑で群馬県のダブル8号も作ったけれどナンブ小麦のほうが美味しいね

家では難しいぱんはやらないけれどホームベーカリーで食ぱんを毎日焼くので

自分ちで食べる分だけ畑で作って何日もかけて天日干しを繰り返して

古いけどまだ現役の製粉機で引いてるから出来立てほやほやだよ」と

何ともありがたいお福わけをいただき我が家はさながら粉の実験室に早変わりです

食ぱんからフランスパンまですべての粉粉ぱんの原材料は岩手県産のナンブ小麦

ポストハーベストの心配の外国産の小麦は一切使っていない

国産の小麦は外国産に比べてお値段も高いし

中力粉に近くタンパク質の含有量も少ないけれど

香り 甘味 旨みのパランスも良く農薬を使っていないという点でもとても安心

挽きたての粉は新米と同じで水分量や発酵時間の違いなどの課題&宿題

わたしの頭の中は  ALL Bread の事ばかり

しっかりご近所さまに見抜かれていたんですね
2015-06-22 02:23 in | Comments (6) #

2015年6月18日 (Thu)

大切な方に送るぱん



真夜中に雨音を聞きながらぱん生地を捏ねる

新潟でのぱん屋時代は不特定多数のお客様に食べていただくために

ただひたすらに毎週 週替わり で15種類ほどのぱんを焼いていた時間

時々思い出しては毎週来てくださったお客様を思い浮かべては懐かしむ

日高に転居して早いもので1年と3か月

見知らぬ土地で心が押しつぶされそうな時 支えてくれたのはぱん作り時間

いまはこの地に根を下ろし粉粉ぱんを待っていてくださる方々のために

おひとりおひとりの食べてくださる方々のお顔を心に留めながら

ぱんを焼ける幸せを手にすることが出来たこと

沢山の方々に心からありがとうの想いでぱんを焼く

ぱん生地に 自分の驕り 未熟さ をたしなめられているようで

真っ直ぐに ただ真っ直ぐにぱんと向かいあうことの大切さを学ぶ日々

へたに技巧に走るより心穏やかに幸せな気持ちでいることが一番と教えられる

四季折々の 気温 湿度 数量 副材料の仕込み check pointなどなど

キッチン工房 粉粉のお客様が毎週ご予約くださった5年分のご予約ノート3冊

食べてくださる方の真剣な眼差しがあったこと

作り手の総ての想いがたった1個のぱんに託されたこと

そこから紡がれた沢山のご縁  

ぱん作り人の幸せは計り知れない重みとなりました


新潟県新発田市は母とわたしの故郷 無花果とさくらんぼの里 

それをご存知の新潟の生徒さんが毎年送ってくださるさくらんぼです

母の写真に一粒 わたしに一粒を繰り返し 両手いっぱいの幸せをいただきました

2015-06-18 00:34 in | Comments (6) #

2015年6月15日 (Mon)

カンパーニュ



カンパーニュは素朴な田舎ぱんのこと 

古い語源では共に食べ物を分かち合う 仲間 という意味もある

ぱん修業時代は 田舎ぱん カンパーニュ バタール 食ぱん と

ひたすら基本となるぱんを明けても暮れても焼きつづけ

師匠のところに持っていっては味見と批評とアドバイスを受け

次に教えを乞う日まで問題点をひとつひとつアドバイスを参考にしての繰り返し

粉と塩と水と酵母だけのぱん 分割 ガス抜き 丸め

ぱん生地は生きてるということを忘れて技量だけに頼ってしまうと

出来上がったぱんは本当にいい加減なぱんになってしまったこと

思い出しては恥ずかしいことだらけの修業時代

基礎となる作業がいかに大切であるかを思い知った最初の一年

カンパーニュを作るたびに自分の愚かさを思い出しては苦笑

基本のぱんが一番美味しく心に優しい

作るたびに出発点に戻れる気がします


今朝 ぱん教室の生徒さんが摘みたてのバジルを届けてくださいました

明日は鰹のバジルソースをと思いつつしばし飾って楽しんでます
2015-06-15 00:08 in | Comments (6) #

2015年6月11日 (Thu)

玉ねぎ賛歌



日高でご縁繋がりの方から時々ご両親様が作られるお野菜を頂戴します

本日いただいたのは大きくて立派な玉ねぎ

添えられていたメモに

紐で縛ってあるのは父作 ばらばらの方は母作です

味比べをして下さいとありました

玉ねぎと言えばお料理の名脇役 幾多も助けられてます

学生の頃 初めてのひとり暮らし

玉ねぎの炒め物 玉ねぎの味噌汁 玉ねぎのサラダ

お料理のレパートリーもなく途方にくれて本当に玉ねぎ尽くしの食生活でした

あれから◯◯年

今でも家人に呆れられながら懐かしくて玉ねぎの味噌汁が登場します

いただいた玉ねぎ 父様作と母様作 甘みがあって瑞々しく

しばし学生時代にタイムスリップ

ひとり暮らしを支えてくれた玉ねぎはわたしの出発点の相棒でした

2015-06-11 09:39 in | Comments (6) #

2015年6月7日 (Sun)

葡萄のきもち



オイルコーティングされていないオーガニックレーズンを
沸騰したたっぷりのお湯でさっと湯がき洗い
修行中 始めてこの作業を見たときはびっくりしたのを思い出します

ザルにあけてまたびっくり
小さなゴミと細かい砂がかなり沢山ボールの底に沈んでいた
洗ったレーズンをさらに流水でもみ洗い
そのまま半日ほど水切りをし
ラム酒に漬けて一晩寝かせ その後キッチンペーパーに広げ
レーズンに小さな軸など付いていないかの確認作業
此処まで約3日 やっと葡萄ぱんに使えるレーズンが完成
ふっくらとラム酒を含んだレーズンはいつ見ても見ほれてしまう

そのレーズンの粒を潰さないようにぱん生地と一緒には捏ねず
捏ねあがった生地に少しづつ手作業で混ぜ込んでいく
生地100%に対して50%の大量のレーズン
均等に混ぜてるつもりでもなかなか綺麗に並んでくれない手捏ねは難しい
24℃の温度で12時間〜14時間 捏ねた生地を長時間低温発酵
発酵済みの生地を成型し30度の発酵器に入れ120分の仕上げの発酵
200度のオーブンで10分.温度を180度に下げて15分焼成
文字にしたら何行でもないぱん作りの工程
丸4日かかってやっとぶどうぱんの完成です

手間ひま掛けて美味しくなるという作業
潰された葡萄の気持ちになって出来るだけ形を残したいわたしの気持ち
いつもいつもはらはらどきどき真剣勝負
葡萄が10% 20%しか入らないぱんは葡萄入りばんであって葡萄ばんとは云えない
50%の葡萄の入ったものを「葡萄ぱん」と云えるぱんだと師匠から教わった
丁寧に丁寧に 暮らす事を教えてくれる葡萄ぱん作り時間です
2015-06-07 17:02 in | Comments (6) #

2015年6月3日 (Wed)

あって無いようなもの



小さなレシピボックスの中身は人様から見たら難解カード入れ
ぱんのレシピ お料理のレシピ デザートのレシピ 保存食のレシピ
わたしのレシピには材料と大まかな分量のみで作り方が書かれていない

そもそもわたしの 料理&ぱんの師匠 から
「レシピ」と言うものをいただいた事が無いのです

フランス料理の師匠のスタジオには本日のメニューが黒板に書かれているだけ
料理が始まると口頭で分量と作り方のご教示があり
各自自分の言葉でメモを取る形式のレッスン

ぱんの師匠は本日の発酵生地を目の前にど〜んと置かれ
師匠が作られるのを見よう見まねの作り真似レッスン
後から分量のメモ書きが回覧され
各自自分で作れる量を計算して自分ノートを作る

そのせいか材料や作り方が沢山の文字になって並んでいる料理本を見ると
難解そうで作る意欲が消失してしまう
自分しか見ないレシピだから簡単が一番と落ち着いてしまった

それでもぱん教室のランチメニューレシピはAとBを混ぜる 又は 合える
上から順に材料を加えていくなどと簡単三行レシピを考える
ぱん教室の教科書は師匠が書かれた著書がテキスト

書き溜めたぱん&料理レシピは名刺2枚程度の小さなカード式
それが最近シニアグラスのお世話になるようになって小さくて見えずらい
毎日少しづつ B6 サイズのカードに移行作業
途中で 脱線 休憩 が入るのでなかなか作業が進まない

のんびり ゆっくり 一体何時になったら終わるのか。。。。。
果てし無い作業は続くです
2015-06-03 14:10 in | Comments (4) #

2015年5月30日 (Sat)

決意の先に


ネットのお友達であり人生の大先輩のゆうさんがご自身のブログに
「銃では紛争状態にある国を救えません
人道支援こそ憎しみを消し去って紛争解決→平和への道です」と
国境なき医師団の事を書かれていらっしゃいました

わたしにも大きな決意をされて新潟を離れられた「名もなき看護師さん」と
その方からいただいた一通の大切な手紙があります

************************************
キッチン粉粉 先生へ

このたび夫の転勤で岡山県津山へ引っ越すことになりました
夫はもともと新潟に住んでおり私が任期途中で新潟に嫁に来ました
せっかく土地になれてきたのに残念です

昨年の夏から現在 春に向かう季節を新潟で過ごしました
冬に向かうグレーの空が続く日々にたまの晴れ間がとてもありがたく
お天道さまのありがたさを教えてくれました

そしてなれない土地でくらすと人とのつながりがとても大切に思えて
キッチン工房 粉粉さんのぱん教室はそのつながりを感じられるものでした
きっとこれからも粉粉さんのことを思いだすときはばんの香りとともに
楽しく話した時間を思い浮かべると思います

ばん生地を発酵している間 一晩添い寝をしながら
育むという事の意味を知ったように思われました
そして 自分で焼いたぱんが愛おしくとても美味しく感じられました

このような機会を与えてくださった先生に感謝しています 
ありがとうございました
先生のぱんが食べられなくなるのはとても残念ですが
これからもぱんを焼き続けていこうと思います
まだまだ寒い日が続きますがお身体ご自愛ください  JA

************************************

この手紙は悲しい震災があった 3.11 直後にご本人がごあいさつにと
持ってきてくださったものです

そして引越しの荷物が落ち着いて主人が許してくれるなら
みんなから見捨てられた 故郷の福島 に戻り医療の現場で
避難出来ない人たちのための仮設の診療所で働くつもりですと話してくださいました

一点の曇りのない彼女のまっすぐな眼差しに被ばくするかもしれない危険な場所で
それでも故郷の為に働きたいという看護師としての揺るぎない決意を知りました

必ずまた先生に会いに来ますと笑顔で別れた夕暮れ時
その後消息が途絶えたまま、いつも心にあの日の彼女の笑顔が残っています

わたしはあなたから進むべき道に迷ったらどんなに辛くても
人が喜んでくれる道を選んで歩くという勇気を教えていただきました
現状は違ってもあなたは国境なき医師団と同じ名もなき尊い看護師さんです

JAさん どうかこのブログをどこかで目にすることがあったならご連絡ください
2015-05-30 23:29 in | Comments (4) #

2015年5月27日 (Wed)

日高野菜





本日のぱん教室の試食&ランチメニュー

・日高野菜の和風白味噌デイップ
・長ネギのポタージュ
・デザートはキャラメルムース
ぱんの焼成の合間に皆さんと作っていただく賑やかランチです

出来るだけ地元の食材を使い、簡単に手に入る物ばかり
試食のぱんに合う簡単ランチ
その日その日にアレンジしたり即興だったり
添えるハーブやお花は自宅の花壇から調達

アイスコーヒーや紅茶のお代わりをする頃には
皆さんが成型されたぱんが焼きあがる時間
一番ホッとする時間です

毎日暑かったり寒かったりで発酵温度もまちまち
それでも頑張ってくれたぱん生地さんたち
作り手のわたしも頑張らなくては
四方を吹き抜ける風が心地良い午後です
2015-05-27 15:43 in | Comments (4) #

2015年5月25日 (Mon)

思いつきはいつも真夜中



真夜中にふと思いつくぱんのレシピ
配合だったり 成型だったり  トッピングだったり  組み合わせだったり
それが朝になると思いつきが消えていたり輝きが薄れていたり

思いつきはそのままにしないように
真夜中でも飛び起きて机に向かう
成型のスケッチだったり 簡単でも配合はきちんとカードに残す
気が付けば新聞配達の音が聞こえ夜が明ける事もしばしば

わたしのぱん作りは何時も遠回りの道草ばかり
人様のように一足飛びに結果が出せない
ああでもない こうでもないと空回りの時間ばかり過ぎていく
気負って頑張って撃沈 壁に激突しては気負いに負けてふりだしに
それでも失敗から学ぶことは本当に大きかった

生きているぱん生地を前にいつもおたおた泣き言ばかり
けれど逃げ道のない修行の時間
半日以上頑張ってくれた発酵済みの生地を前に
学びの時が何より幸せだと思える時間

食べてくださる方に喜んでいただけるぱんの作り手になりたい
作り手が幸せでなかったら幸せなぱんは作れないから
何時も笑顔でいるために楽しい事を懸命に考える

書き溜めたレシピを一枚一枚見直しては作り直したり追記したり
ここから何かが生まれることを願って一日の終わりにもうひと踏ん張り
毎日毎日小さなあがきの繰り返し
真夜中に生まれる小さな思いつきは
きっとぱんの神様からの贈り物かも知れません
2015-05-25 00:45 in | Comments (4) #

2015年5月21日 (Thu)

お惣菜ケーキ



甘くないパウンドケーキ cake salé
我が家では 「お惣菜ケーキ」と呼んでます

基本材料は 卵 牛乳 薄力粉 べーキングパウダー
具は玉ねぎやシメジや小松菜など冷蔵庫にあるものを
オリーブオイルで炒めたものを冷まして加えチーズをかけ
180度のオーブンで40分焼くだけです

隠し味はマヨネーズをほんの少し
ハムやツナ缶を入れればリッチなケーキです

ケーキといっても甘みが全くないので食事向き
前日に作って置き朝食やブランチに良く登場します

本日は友人宅にお茶に招かれたのでお持たせ用に
ちょっとリッチなcake salé
簡単なのに喜んでいただけるお助けお土産
大人のお楽しみケーキです

2015-05-21 00:24 in | Comments (4) #

2015年5月17日 (Sun)

幸せなぱん作りびと



。。。。 懐かしいと思いますので送ります 。。。。。
新潟の生徒さんからフルーツトマトが届きました

毎年 今頃の季節
完熟トマトと塩、胡椒、オリーブオイルだけで作ったシンプルなパスタを
ぱん屋のお客様やぱん教室の生徒さん ➕ ご家族&そのご友人達と
ワイワイ賑やかな持ち寄り会
その他全員必ず一品持ち寄りが決まり事
手作りお惣菜はじめ お肉やさんに揚げてもらったコロッケ
デパ地下のお漬物 飲み物持参
中にはご主人様が釣られた 「キス」をさばいて目の前で天婦羅に
キッチン工房 粉粉は共に笑ったり励ましあったり出来た場所でした

そんな皆さんが時折り幸せの宅急便を日高の地まで
想いを送って下さる温かなご縁
この一年は 楽しい事 悲しかった事 沢山のあったけれど
やっと此処に根を下ろして生きて行こうと思えるようになりました
戴いた温かなご縁を今度はわたしが次の何方かに手渡し出来るよう
ゆっくりと 刻を紡いで歩きます

躓いてもへこたれても幸せぱんの作り手になりたいという
夢の欠片を追い続けられる幸せ
この世で一番幸せなぱん作り人にしていただけたわたしです
2015-05-17 14:42 in | Comments (4) #

2015年5月13日 (Wed)

懐かしい道具たち



今は新潟の生徒さん達が使ってくれているミキサー
11年前 新潟から東京町田市の先生の所に通わせていただいていた頃
ぱん生地を手捏ねと器械の両方を生地に合わせて変えていました

現在はもっと大きな器械を使ってのぱん作り
それ以前は10年ほどイーストぱんの講師をやっていた時は
フードプロセッサーで捏ねていましたから
いかに良いお道具に助けてもらっていたかがよく分かります

師匠から何時も言われていた言葉
「腕が未熟だからこそ いい道具と いい食材に助けて貰いなさい 」

目の前の安価な物に 「取り敢えず 間に合わせに 」的な考えのわたしには
師匠の言葉は目からウロコでした
安物買いの銭失い 。。。。。。 笑うに笑えない修行時代のお粗末な話です

安い物にも高い物にも必ず訳がある
何かを成すにも手取り早くなんてことは絶対にない
基礎をしっかり学ぶ事
何時も心にしっかり刻んで基本に立ち帰る事の大切さ
ぱん生地を前に自分の愚かさが恥ずかしい
迷ったら師匠の言葉を思い出し
倖せぱんの作り手になれるよう 。。。。 修行はまだまだ続きます
2015-05-13 10:59 in | Comments (6) #

2015年5月11日 (Mon)

甘い卵焼き



甘い卵焼きが大好きです

子供の頃遠足で母が作ってくれたおっきな海苔巻き結びと卵焼き

友達のお結びは小さくて中にウインナーやそぼろが入って見るからに美味しそう

そのことを母に言ってこの次は小さいお結びとゆで卵を作ってと約束するのに

母はそんなことすっかり忘れてしまったように作ってくれるのは

おっきな梅干入りのお結びに甘くて厚い卵焼き

子供ながらにもしかしてわたしは貰われっ子で

継母に苛められているのかと本気で悩んだ時期もあったくらい

いま思えば笑い話のような子供の空想世界の話です

なぜ母がゆで卵ではなくて卵焼きと梅干入りのお結びを持たせたのか

極度の車酔いで何にも食べられないわたしを思って胃もたれしないようにと

母なりの考えがあってのことだったと大人になってやっと理解できました

親の心子知らずで駄々をこねてばかり 本当に手を焼かせた子供だった

甘い卵焼きは母とわたしの懐かしい味  母を亡くして気づく味

銅のたまご焼き器で焦がさないようにゆっくりゆっくり焼き

母の月命日に写真に供える甘い卵焼きです
2015-05-11 00:52 in | Comments (4) #

2015年5月6日 (Wed)

木陰



連休の最終日

姪の子供たち+その友達数人に寝込みを襲われて一日家政婦兼遊び相手に

普段静かな我が家が一転してここは幼稚園かというくらいの賑やかさ

食べては騒ぎ 片付けた後から色んなものを引っ張り出してくる

午後は家から車で五分ほどの牧場にアイスクリーム目当てに総出動

牛さんたちが日向で長閑にお昼寝

つられてこちらも木陰でうとうと、子供たちの存在をしばし忘れて風に吹かれる

日高は風が強いのに加えて時折風向きも変わるのが常

本日も気持ちよくうとうとしている最中に風向きが変わり

牛舎から舞い上がる砂と牛糞の匂いに追い立てられて我に返る

遠方からの沢山の車が列をなし楽しそうなご家族の姿が微笑ましい

姪の子供たちとその友達も遊び疲れて一日が終わる

都会では味わうことの出来ない自然の中で遊ぶ子供たち

倖せの笑顔のお福わけを貰って長い一日が終わりました
2015-05-06 23:41 in | Comments (4) #

2015年5月3日 (Sun)

お弁当日和



お弁当大好きです

家にいる時も時々作って何時もとは違う場所で食べたり

自転車に乗って近くの公園で食べたり

朝食用に詰めたり

気分転換したい時に登場する秋田の曲げわっぱ弁当箱

普段はお櫃に使っているものですが

金具を使っていないのでレンジにも使用出来るので重宝してます

連休といっても何処にも出掛ける予定はないので

リュックにお茶とお弁当を背負って公園巡り

5月の風が爽やかで自転車日和の日高です
2015-05-03 14:47 in | Comments (6) #

2015年4月30日 (Thu)

トースト



シンプルな食ぱんをシンプルに食べるのが好きです

1.5斤を10枚にスライスしてトースターではなく網で焼きます

我が家は電磁調理器なので焼くときにはカセットコンロ使用

ゆっくり ゆっくり とろ火で両面焼き

時間はかかりますが水分が逃げずに 外はカリカリ 中はもっちり

香ばしく適度に焦げ目をつけて岩塩とオリーブオイルが我が家の定番

間違っても急いで焼こうものなら焦げ焦げになってしまうので

ここはちょっとはやる気持ちにブレーキをかけて

ゆっくり のんびり ゆっくりです

シンプルなトーストに添えるのは簡単な温野菜とコーヒーもしくは紅茶

ごくごくたまぁに焼きサンドもこの網で焼きます

焼きサンド用のぱんは12枚から14枚にスライス

具は きんぴら  ひじきの煮物  おからの炒り煮  かぼちゃの煮物

網で焼いたり 蒸し器で蒸したり

日本の小麦で焼いたぱんには和惣菜は相性がよく

甘味も乳製品も使わない食ぱんは地味ながらシンプルな食べ方が一番好きです
2015-04-30 01:06 in | Comments (4) #

2015年4月27日 (Mon)

揺れる気持ち



基本のぱん生地
岩手県のナンブ小麦  アルカリイオン水  自然塩  ホシノ丹沢天然酵母
その日の気温・湿度を考慮に入れ仕込水の温度と水量を決めて粉を捏ね
その生地を20℃を保ちつつ11時間から12時間発酵
発酵済の生地をバケットに成型 25から30度で2回目の発酵 
たっぷり生地に霧吹きをかけて270℃のオーブンで10から12分焼成する
文字にしたらたった5行で完成するぱん作り工程
仕込から焼き上がりまで約14時間
表面はカリッと 中はしっとりバケットが焼きあがる ・・・・ はず ・・・

石の上にも3年どころか10年もの間 試行錯誤しながら焼き続けてきた基本のぱん
毎回 毎回 自分の心の在り様と心の揺れを感じながらぱんを焼く
気持のタガが緩んだ日のぱんは姿形も緩ん感じに
時間を気にしながら作るぱんは心なしか味に深みがないような
反対にゆっくりゆっくりぱん生地任せにして作るぱんはのびのびおおらか

生きているぱん生地を前にして
自分自身の修行不足をあらためて知ることになる
何事も基本が大切 迷ったら基本に帰ろう

ぱん作りは足し算と引き算 
先へ先へと前に進むことよりも
立ち止まって気持が何処にあるのかを問う方が先決
急がば回れ 
今週の自分への教訓です
2015-04-27 00:39 in | Comments (4) #

2015年4月22日 (Wed)

あんころ餅 と みにほうき




新潟の生徒さんから美味しい贈り物
お花見の時期限定の餡で包んだまんまるお餅
「 新潟にもようやく春が来ました 懐かしいと思ってお送りします 」
と添え書きと一緒に開運みにほうき
思いかけない贈り物にゆるゆる涙腺が緩みました

新潟を出てはや一年
故郷は遠くに在りて思うもの
たった3時間の距離なのになかなか帰れない
気持ちは新潟の工房で皆と過ごした時間にタイムスリップ
毎日ぱん作りに明け暮れた5年間
沢山のお客様の美味しかったのお言葉に支えられて
温かい廻りの方々の 頑張れ!!の気持ちに励まされて
一生の宝物の時間でした

ここ日高でも毎日ぱん生地と仲良し時間
粉粉ぱんは決して華やかなぱんではないけれど
こころに優しいぱん作り人でありたい

以前毎週土曜日 午後1時の開店と同時に来てくださったお嬢さん
「粉粉さんのぱんは一週間頑張った自分へのご褒美ぱんなんです」
とお声掛けを下さいました

奇をてらったぱんや添加物の沢山入ったぱんではなく
時間は掛かっても出来るだけ安心材料を使って
誠実に身体と心にも優しいぱん作りの大切さ
教えていただいた気がします

昨日のぱん
今日のぱん
明日のぱん
生きているぱんはみんな違って新しい

願うことはたった一つ
倖せぱんの作り手になれますように
地道にコツコツ
朝ドラの希ちゃんに続けです
2015-04-22 09:21 in | Comments (6) #

2015年4月19日 (Sun)

バスケット



籠。。。。。大好き人間です
やり掛けの仕事の一時置き場だったり
焼いたぱんを入れたり
キッチンでは保存野菜を入れたり
一年中大活躍の籠たち

この珍しい蓋付きのピクニックバスケットも我が家の名脇役
リビングで出して置きたくない物を入れたり
書類入れになったり
そのまま置いておいてもかなりの存在感
最近は編み物道具入れになってます

このイギリスのアンティークバスケット
引っ越しの際泣く泣く手離したカゴたち中から
厳選して残した引っ越し荷物と共に持ってきた
物にも相性という物があるとすれば
相思相愛バスケット

他にも人様から見たら
あららっ これなーにと云われてしまいそうなものも存在
小学生の頃のセルロイドの筆箱や下敷き
ちびても捨てられない初めて買ってもらった鉛筆など
大切な物は人それぞれ
断捨離なんて簡単に出来そうにない

好きな物は好き 。。。。。 しまい込まないで好きな物と暮らすつもりです

2015-04-19 16:59 in | Comments (6) #

2015年4月16日 (Thu)

キッチンクロス



洗った食器やお鍋を拭くキッチンクロス
色物が苦手なので出来るだけ真っ白なものを使う
白は汚れがしっかりわかるので変え時も一目瞭然
このキッチンペーパーをミシン目から三枚をセットにして
最初は食器を拭く  次は台拭きにおろし  その次は簡単なお掃除用に
洗っては使い 洗っては使いを繰り返し
最後は窓のサッシレールを拭いてお役ごめん
二日サイクルで使いまわし いつも清潔なものを使用

洗えるキッチンペーパーは本当に働き者
最近の買ってよかったナンバーワン 一巻 298yen
お値段も使用感も使い勝手もお気に入り

ぱん作り時間も白のリネンを着用 
白い作業服は汚れが目立つ分常に気を使うことが求められる

調理人のユニフォームも白が決まり事
髪の毛一本ついていても白だとすぐにわかるし
やけど予防のために長袖もしくは七分袖が必需着
三角巾から髪の毛がはみ出ているなどもってのほか

見た目の姿より清潔な姿が一番 それも大切な修業の心構え
ぱん修業時代に師匠から教えられた仕事着の意味

ぱんを作るにはぱん以外のことも学ぶことも大事
師匠の言葉の意味がやっと少し理解できるようになった気がします
2015-04-16 00:04 in | Comments (4) #

2015年4月13日 (Mon)

お魚のはなし



海のない埼玉暮らし
生まれてからお魚は何時も身近にあったので
新鮮なお魚があって当たり前だった

日高はお野菜やお肉は美味しいもの沢山で嬉しいけれど
時々お魚が恋しくなって
新潟の友人に電話 。。。。 する

友人の目利きで選ばれたお魚が翌日にはクール便で到着
さっそくさばきながら何種類かの速攻保存メニューを考える

まずは白焼きに大根おろしを添えて
焼き漬け  味噌漬け  粕漬け  南蛮漬け  
大根と一緒に煮付け 尻尾はフライ 頭とアラは粕汁に

暫くの間はお魚三昧 倖せおうちごはんです
2015-04-13 00:50 in | Comments (4) #

2015年4月9日 (Thu)

真夜中のシナモンロール



真夜中にぱんを焼く

嬉しい時も  へこんだ時も  道に迷った時も  心の整理が必要な時も

いつも いつも 真夜中にぱんを焼く

それもどういうわけかいつもシナモンロール

部屋中に甘い香りとシナモンの香りが漂って不思議と心が温かくなる

子供の頃からシナモンの香りが大好きで

母が蒸かしてくれたさつまいもにシナモンをかけて嬉々とした

味の記憶はいまなお鮮明に蘇る

今夜のシナモンロールはちょっぴりアイシングでおめかし

廻りの家々が寝静まった真夜中にシナモンの香りだけがひとり歩き

明日の朝食はカフェオーレとシナモンロール

時々お見かけする足の不自由なお子さんとお母さんのお散歩

幸運にもすれ違ったらその子の手に乗せてあげたい粉粉ぱんです
2015-04-09 00:42 in | Comments (6) #

2015年4月5日 (Sun)

石巻発 「希望の環」



3.11震災から4年 今だ復興がかなわない被災地

色んなところでの募金活動もなされたけれどすぐに目に見える支援にはまだ遠い

わたしたちに出来ることはあるのだろうか

震災から立ち上がった方々の想いを忘れないで

困難の中から仕事を再開されたその商品を心の繋がりとして

生産者の想い応援することが小さくとも形になる支援活動

キッチン工房 粉粉
もそのお仲間に入れていただいて

生産者団体 「希望の環」 から商品が沢山届きました

それを粉粉を応援してくださる方々と分かち合ってご縁の輪広げ

東北復興支援プロジェクト 

どうかこのブログを読んでくださった皆様がまた次のどなたかに

温かなぬくもりをバトンしていただけましたら嬉しいです
2015-04-05 23:39 in | Comments (4) #

2015年4月1日 (Wed)

家しごと



日高はあちらこちらで桜が満開
わたしの部屋からも近くの中学校の桜が綺麗に見えて
毎日家から眺めるお花見日和

天気の良い日はせっせと家仕事
朝日が当たる出窓  陽が差すリビングのサッシ
濡らした新聞紙を丸めてガラス磨き
ついでにサッシのレールもブラシをかけて終わればベンチで一休み
午後は働きついでにシルバーのカトラリー磨き
手が真っ黒になって黙々と続けるこの作業かなり好き

気分転換の散歩  三ケ所の本屋さん通い  お気に入りのCaféでお茶
長閑な街で暮らしていると遠くまで足を延ばすことが少し億劫
近くで素敵な場所を見つけて楽しいを発見
家の中であれやこれややっている時が何より幸せなのんびり時間

ぱんのレシピ作り  お教室のランチメニュー作り 
気が付けば一日の大半がほとんどがデスクワーク時間という日もあったり
猫の額ほどの花壇に植えたモッコウ薔薇をせっせとフェンスに絡めたり
周りから呆れられるほど家仕事が大好きです
2015-04-01 23:53 in | Comments (6) #

2015年3月30日 (Mon)

風邪ひきさん



子供の頃から季節の変わり目になると必ず扁桃腺を腫らす風邪ひきです

ネックウォーマーに何枚も重ね着し厚い毛糸の靴下着用して完全防備体制

新潟の生徒さんが「扁桃腺には非加熱のはちみつ効きますよ」とわざわざ送ってくださいました 

扁桃腺とは長い付き合いながら直るまで一週間

年に数回繰り返しひたすらじっと我慢

送っていただいた非加熱はちみつをさっそくいただいて

温かさと元気もいただいて 。。。。。 ガンバレわたしです  
2015-03-30 01:45 in | Comments (4) #

2015年3月25日 (Wed)

花子さんのアレンジメント



粉粉ぱんをご贔屓にしてくださった横浜のお客さまが
母の為に  東京世田谷の花屋 花子さん のお花を送ってくださいました

母が旅立って初めての春  
金木犀の花があちらこちらに見られるようになって
総ての木々が芽吹く季節
母と歩いた故郷では土筆も芽を出し始める頃
春風となって懐かしい景色の中に戻って喜んでいてくれると信じたい

いつも道に迷うたびに母が言った
「どうしてお前の選ぶ道はいつも先が見えない道ばかりなんだろうね」と
説明も言い訳もしない娘を案じながら 
「それがお前の決めた行く道なんだね」と背中を押してくれた

医療の現場にいたわたしが突然ぱん屋になると!!言い出した無鉄砲な娘
5年間のぱん屋でしかなかったけれど
沢山の方々とご縁を紡いでいただき人間として成長させていただいた時間
母がいなければ今はなかった

母の想い  娘の想い 失くしてみて気が付く沢山の想い
日高の春は優しい春です

2015-03-25 23:59 in | Comments (4) #

2015年3月23日 (Mon)

お地蔵さまと四葉のクローバー



新潟から引っ越しの際に一緒に越してきたお地蔵様

ひっそりと目立たない場所におられながら

朝日を浴びられて穏やかなお顔に心癒されてます


そのお地蔵様の周りに置いた四葉のクローバー

四葉の中に少しだけ混じっている三葉

幸せって両手にあるよりも片方の手に乗せられるだけで充分

そう教えられているような気がする

母を見送り悲しい気持ちを引きづりながら少しづづ心の整理の日々

日高の暮らしも一年が過ぎ穏やかな時間が流れます

母と過ごした宝物の時間

ゆっくり ゆっくり 歩いては振り返り 歩いては振り返る

丁寧に生きることの意味を教えてくれた母

日高の風が温かく心に染みたお彼岸でした
2015-03-23 00:31 in | Comments (4) #

2015年3月19日 (Thu)

ご縁のお彼岸



新潟の家にはミモザの木があって4月になると綿毛のような
小さな花をつけふわふわ優しい花に春の訪れを感じていました
日高ではなかなか見つからないので諦めていましたが
農協のおじさんにお願いして分けていだき
部屋のあちらこちらに飾りました
お願いついでに苗木を分けていただけることになり
良い苗木が見つかったら庭に移植してあげるよ 。。。。
なんだかとてもぬくぬく嬉しいご縁です

今日からお彼岸
新潟のお墓に眠るお舅様とお姑様のお墓参りに
今までのような行けなくてとても気になっていました

新潟で2000年から始めたぱん教室に来てくださっていた生徒さんが
尼僧になられて我が家の菩提寺に僧侶としておられる偶然のご縁を知り
お墓経のお願いをしましたら快く引き受けていただき安堵しました
今日いただきましたメールです

********************

先生 先日は倖せぱんを沢山ありがとうございました
箱を開けてあまりにも嬉しくてお寺の住職さまにも
倖せぱんを食べていただきたくてお裾分けに届けてきました。

先生と出会えたご縁で今があるのだと思うと私は幸せな身だとつくづく感じます。
本当にありがたいことです。

今日から彼岸の入りです。
先生宅のお墓には、21日の中日にお墓でのお勤めを喜んでさせて頂きます
のでどうぞご安心くださいませ

住職さまが粉粉さんの天然酵母のぱんは味がしっかりしていると、喜んでおられました
本当にありがとうございました。

季節の変わり目、お身体ご自愛ください。
これからも宜しくお願い致します。感謝です

*********************

2年前に尼僧になられた彼女との出会いから15年
本当に人生ってどこでどう変わるのか分からないもの
お墓参りで偶然に出会い尼僧になられた経緯を伺い驚きました
ご縁とは本当に不思議です
お盆には故郷へ  お寺でお目にかかれるのがとても楽しみです
2015-03-19 01:23 in | Comments (8) #

2015年3月16日 (Mon)

土鍋ごはん



我が家の 夜ごはん の一番のごちそうは  土鍋ごはん

新潟の三根山園農場の長津さんから送っていただいたお米を

毎日一合 研いだお米を30分浸水させて

250度のオーブンで15分 蒸らし15分

ほかほかのごはんが炊き上がります

土鍋と言っても安い物から高級品まで出回ってますが

値段が高くてぽってり厚みがある炊飯用土鍋はオーブンには向かなくて

使用するのは値段の安い長谷陶園の 一人用 の黄瀬戸鍋

一汁二菜 + フルーツ 腹七分目 

炊きたてのごはんがあれば他は何もいらないくらい美味しい長津さんちのお米

新潟のお客様や生徒さんが海のない埼玉暮らしを気遣って

佐渡沖の新鮮お魚を時々送ってくださるので何とも豊かな夕餉です

爽やかな風と陽ざしに桃の花や梅が咲き始め

まもなく塩結びをもってお花見の日高の春です
2015-03-16 00:10 in | Comments (4) #

2015年3月12日 (Thu)

ブレッドケース



ぱん保存用の古いケースです

ずっと探していましたが古いものだとホーロー製が多く

一般的に売られているのはステンレス製か派手な木製

なんかいまいちというかしっくりこないものが多く諦めかけていたところ

インターネットオークションで見つけ競り合いで見事落札

北欧の古い蛇腹式ケース  見ているだけで何ともほっこり

かなり大きいので二斤のぱんが余裕で入ります

さっそくぱんをでなく 。。。。。 おやつ入れになってますが

探し物ってひょんなところで巡り合えるものなんですね

散歩道でミモザの花が綺麗に咲いて 日高暮らし一年目の春です
2015-03-12 01:51 in | Comments (4) #

2015年3月9日 (Mon)

ぴかぴかの新車です



我が家に自転車がやってきた !! 

買いたい 買いたい と思い悩むこと 丸5年

家の玄関に入る大きさで 安価で 尚且つスマートであることが最大の条件

大手のショッピングモールで見つけ防犯登録の諸手続きを済ませ

1500円の配送料がもったいないので車の座席を倒してエイコラ乗っけて帰宅

別段計ったわけでもないのに玄関にぴったりサイズ

これでゴミ捨てや町内のお掃除当番が少しラクチン

さっそくぴかぴかの新車で近遠ポストまで初乗り

自転車のマナーを守って 日中限定使用

まだまだ危なっかしい初心者マーク付けたいくらいですので

見かけましてもお声かけはご遠慮ください

2015-03-09 00:27 in | Comments (6) #

2015年3月5日 (Thu)

加湿器



ぱん生地に何が一番大敵かといえば  乾燥  です

日高は昼と夜の温暖の差が激しく、その上風があるので湿度40%なんてことも

特に上から吹き付けるエアコンは要注意なので冷房にしか使用せず

冬は足元が温かいガスクリーンヒーターを使用

湿度はやはり50%は必要なので二台の空気清浄加湿器を付けたり切ったり

温度&湿度は場所によっても違うので4か所に温湿度計を設置

普段はのほほん~と暮らしていてもぱん作り時にはあっちこっち確認しながら大忙し

ほんの少しの不注意で12時間も頑張って発酵してくれた生地を

乾燥させてしまっては申し訳ないので 前 横 右 左  湿度計とにらめっこ

知らない人が見たら何とも不思議な光景かもしれません


オーガニックひよこ豆を天然水で一晩浸し

翌日 精製されていない有機グラニュー糖を加えてコトコト コトコト 

ゆっくりゆっくり時間をかけて煮込み、そのまま保温鍋で一晩おやすみタイム

3日目にしっとりつややかなひよこ豆が煮あがります

そのお豆をたっぷりぱん生地に巻き込んで焼き上げたロールぱん

主役のお豆の誇らしげな様子に倖せを貰ってます
2015-03-05 00:49 in | Comments (4) #

2015年3月2日 (Mon)

くりーむぱん



くりーむぱん用のカスタードクリーム作り専用の鍋

ルクルーゼのママロンド今はもう作られていない古い鍋です

呆れるほど重いけれど他の鍋では出来ないいい仕事をしてくれる

相棒になってかなりの年月酷使したにも関わらず堂々とした佇まいに惹かれてます

日高 加藤牧場のノンホモ低温殺菌牛乳にバニラビーンズを入れ一晩寝かせ

有機グラニュー糖 自然卵の黄身 ナンブ小麦を加えゆっくり時間をかけて煮詰め

それをさらに一晩ホーロー容器に入れて冷やし固めます


出来上がったカスタードクリームをたっぷりはみ出すギリギリまで生地に詰めて

爆発を防ぐために細かく細工用のはさみで切りこみを入れOvenで焼いて完成です

くりーむぱん作りに丸3日 何とも気の長い工程を経て出来上がる16個の粉粉ぱん

食べてくださる方々の美味しいの一言が何より嬉しいぱん作りです
2015-03-02 00:18 in | Comments (8) #

2015年2月26日 (Thu)

優しい時間



瑞々しい収穫したばかりのお野菜のお福わけにあずかり

大切に作られたお野菜を前に優しい時間が流れます

たっぷりの鶏がらスープの中でお野菜を コトコト コトコト 

粗塩と胡椒を加えただけなのに時間が美味しくしてくれる

素材の新鮮さは言うまでもなく無農薬の土作りから手間暇を惜しまず

丹精込めて作られたものには作り手の命が伝わってくる気がする 

優しい作り手から生まれたものに命があるように

粉粉ぱんもそんな優しい味の作り手になれたらと

今夜もぱん生地のご機嫌を伺いながら 。。。。 カンパーニュ焼き上がりました


2015-02-26 01:58 in | Comments (4) #

2015年2月23日 (Mon)

お出汁



丁寧に昆布と削り節でとるお出汁は美味しいけれど

わが家のお味噌汁二杯分のお出汁は簡単に作る

昆布と削り節を容器に入れお湯を注ぎそのまま放置

使う時にストレーナーで濾してお味噌汁や煮物に使う

手抜きであっても市販のインスタントだしよりはるかに美味しい

お外ごはんも美味しいけれど 簡素ながらやっぱりお家ごはんが一番好き

先日 巷で流行りの 〇〇シックスという会員制のお試し半額キャンペーンで

特別に作られているという宣伝に心がぐらりと動き

お野菜 牛乳 たまご 豚肉 野菜ジュースの詰め合わせをお取り寄せ

地元日高のサイボクハムの豚肉 有機野菜  加藤牧場の牛乳 自然卵と

どこがどう違うのか 。。。。 あくまでも個人的意見ながら

お取り寄せしたものを会員になってまで再度食べたいと思わなかった

味覚オンチと言われてしまえば返す言葉は見当たらないけれど

日高は新鮮で美味しいものが沢山あるのだと改めて実感

やっぱりお家ごはんがほっこりぬくぬく美味しいです
2015-02-23 01:46 in | Comments (6) #

2015年2月19日 (Thu)

お野菜プレート



収穫したばかりの新鮮な日高野菜は出来るだけ手を加えないで

シンプルにいただくと野菜本来の甘みや素材の歯ごたえを感じます

有機人参のラぺは白ワインビネガーと荒塩とオリーブオイル + レーズン

カブと葉はレモン汁と細粒塩とオリープオイル

時間が美味しくしてくれるお野菜プレートが我が家のメイン料理です


頼もしい助っ人は ひとつで4役をこなしてくれるのグレーダー 

以前は沖縄で有名な しりしり器 なるもので人参をカットしてましたが

使うたびに手を切りそうでやひやしてました

細目のチーズおろし 荒目のチーズおろし  スライサー  しりしり器

立てたまま使えるこの4面グレーダーに変えてから作業がとても楽

高さも20㎝と小柄ながら毎日大活躍

使ったあとはさっと水で洗ってひょいと掛けておくだけで水切りも簡単に

860円と安価なのもお気に入りです
2015-02-19 01:44 in | Comments (6) #

2015年2月15日 (Sun)

ぱん教室




昨日のぱん教室

レッスン五回目の生徒さんの豆食ぱん

しっとりと美味しそうに焼き上がりました

ぱん捏ね器をわざわざ購入しなくても

家にあるもので間に合えばそれに越したことがないので

生徒さんたちと知恵を出し比べ

長年使っていなかったホームベーカリーを使って

捏ねるところだけ委ねることに

その際のポイントは蓋をしないこと

蓋をすると生地の温度が上がってしまうので

急場しのぎには濡れ布巾をかけてモーターの熱を逃がします

そのほかに一時期流行った餅つき機も使えるので

いろんなことをご提案させていただきながらのぱん作り

ウィンナーロールぱんを作られた生徒さんに

仕上げのコショウの前の霧吹きをを伝え忘れるドジを踏んだり

ランチの後のバレンタインチョコの試食

お紅茶のお代わりをしつつ4時間のお教室

楽しい時間をありがとうございました
2015-02-15 23:29 in | Comments (2) #

2015年2月12日 (Thu)

イベントチョコ



今年もバレンタインチョコレートの季節

我が家にも義理の弟の甥 (yoshinori ASAMI )が作ったチョコレートが届きました

去年は新潟の伊勢丹で作り手の ミスターASAMI がフランスから帰国して実演&セミナー

ぱん屋のお客様のおはからいで特別ご招待にあずかり

生まれて初めてのチョコレートの試食会を体験させていただきました

 一緒に出された高価なシャンパン片手に100名のご招待客が

先を争ってお目当てのチョコレートを購入される光景

知らなかった世界に だだ ただ 唖然 茫然 でした

今年は妹からのいただきもの

義理の弟は甥のチョコレートを3万円も買い込んできたと苦笑

一箱の値段を聞いて またまた唖然茫然  

このチョコレート一粒がスタバのカフェラテ一杯の値段と同じと聞いて

すぐには食べるにはとても 勇気 と 決断 が必要でした

本音を言えば 。。。。 明治の板チョコが一番美味しいと思うわたしには

この高価な箱入りチョコの味がわかるかどうか自信がありません

ミスターASAMI や ご両親様にチョコの味はどうでした? と聞かれたら

どう答えたらいいのか 。。。。 笑うに笑えないイベントチョコの話です
2015-02-12 00:06 in | Comments (4) #

2015年2月8日 (Sun)

牛乳ぱん



低温殺菌牛乳  成分無調整牛乳  絞りたての濃厚牛乳

牛乳の種類によってぱんの発酵時間も少しづつ異なるので試行錯誤の繰り返し

あっさり味  しっかり味  濃すぎてぱんの味が変わってしまうもの

それぞれに一長一短  

出来るだけぱんの味を損なわないように

前面に牛乳の味が出てしまわないように水分調節

あれこれ考えながらぱん生地とにらめっこ

地元牧場のホモ牛乳に足すもの引くもの

まだまだぱん修行は続く  。。。。。 です
2015-02-08 23:44 in | Comments (6) #

2015年2月4日 (Wed)

優しい時間



新潟 ぱん屋時代のお客様から
今年のラッキーカラー"ブルー" と"ベリーレッド"のギンガムチェックの 
タオルのプレゼントをいただきました
添えてくださいましたカードに涙腺が緩みました


また 新潟の生徒さんが 「寒い毎日ですがどうぞご自愛ください」と

新潟のオーガニックカフェのパンケーキの粉を送ってくださいました

何処にいても懐かしい方々と温かなご縁を紡いでいただけて
ぬくぬく温かな優しい時間のプレゼント

いつもいつも道に迷ってばかりなのに
そっと寄り添って手を差し伸べてくれる人たちに囲まれている幸せ
ありがとうの気持ちを決して忘れないで
進むべき道に迷ったら
誰かに喜んでいただける道を選んで歩きたい

戴きました温かな想い
一日の終わりに余白の時間を愛おしむように
心は新潟時間にタイムスリップの夜です
2015-02-04 20:19 in | Comments (2) #

2015年2月2日 (Mon)

時を紡ぐ



三種のチーズを使ったお食事ぱん 甘くないぱんです

ぱん作りの事ばかりを考えていると思いだすのは

ピッコリーノの伊藤先生が常々おっしゃっておられたこと


「バターや砂糖の力を借りれば美味しくなるのは当たり前
粉と水と塩と酵母だけで作るぱんの味
本当に美味しいぱんは時間がたっても美味しい」



粉粉ぱんの原点でもある先生のお言葉

 ぱん生地と向かい合う時いつも思いだす

焼きたてよりも時間を置いた方が美味しくなるぱんもある

たとえば 食ぱん  レーズンぱん は一日置いた方が断然美味しい

南部小麦で作るフランスパンも焼いた直後より三時間ほど置いた方が香りが増す

トースターで焼いたぱんは少し水分が飛んであっさりと

霧吹きをかけてオーブンで温めなおしたぱんはさっくりと

蒸籠でゆっくり蒸したぱんはもっちりいつまでも温かい

その日その日の食べたい気分によって変えてみると新しい発見がある

食ぱんに至っては 厚切り 薄切り とカットする厚みによっても食感が違う

喜びの時も悲しみの時もぱん作りと共に時を紡いだ10年

たった一個のぱんに人生を変える力があったこと

母の「美味しい」の一言が聞きたくて歩いた10年だった気がします
2015-02-02 01:41 in | Comments (4) #

2015年1月29日 (Thu)

ひだまりぱん



新潟での天然酵母ぱん教室に来てくださっていた
 日和山五合目さん  から自家製のクッキー ぱん 新潟銘菓  鮭の焼き漬け 
沢山の美味しいが詰まった贈り物箱が届きました

週に5日はぱんを焼かれていらっしゃるとの事
捏ねた生地を発酵させふかふかの生地を手にするとき

「先生が教室でこの丸めが一番大切と何度も言われた言葉をいつも思い出し 
お教室時間のすべてが懐かしいです」と仰ってくださいました

さっそくいただいたぱんを蒸籠で蒸してほかほかでいただき
作り手の優しさを食べてくださる方に届けることの大切さを知りました

作ったものをどなたかに食べていただけることは
心を温めてくれる小さな魔法
その魔法が心に温かく伝わって優しい時間が生まれるのかもしれません

日和山五合目さんの優しいぱんに負けないように
粉粉ぱんもかざした手のひらからお日様の温かさが伝わってくるような
幸せなぱんの作り手になりたいとしみじみ心に染みた午後でした
2015-01-29 00:18 in | Comments (4) #

2015年1月25日 (Sun)

祈りの時



いつもいつも傍にいて支えてくれる 人という字は人が人を支えると書く

言葉にできない言葉  文字にならない文字

歩いていける思いが挫けるとき 出来ることはたったひとつ  祈りだけ

広島の旅人さんがくださった思い 「手を振って届いたかな」 の歌詞

お別れは辛いですけど
思い出はいいことばかりで
ご心配などなく
勝手に涙が溢れ出しているだけで
お別れはお互い様で
見送る方も見送られて
どうしても振り返る
あんなにたくさんの時間があったのにと
手を振って届いたかな
手を振って届いたかな

悲しみと寄り添って生きる者への励ましの処方箋

再び歩き出せる勇気をいただきました

いまは立ち止まって  祈りの時

心の時計が時を刻み始めました
2015-01-25 14:59 in | Comments (2) #

2015年1月22日 (Thu)



母と歩いた道 母と見た景色

叱られたり 諭されたり 励まされたり

幾つになっても母を乗り越えられない

子供の頃から食べなれた母の味 

同じように作っても母の味には近づけない

歳を重ねて少しだけ母に近づき

母の喜び 悲しみ 生きがい 親子の絆の深さを知り得た

もう一緒に笑いあえることは出来ないけれど

1月17日 母の84歳の誕生日

これからも生んでくれてありがとうを伝える日です
2015-01-22 00:38 in | Comments (4) #

2015年1月12日 (Mon)

コンパクトミニフライヤー



我が家のキッチンの  新参者 小さな電気フライヤー
揚げ物は苦手中の苦手ゆえ出来ることなら拒否願望200%
なのに牡蠣フライが食べたい アスパラフライ食べたい
家族の難題リクエスト
そのたびに 何やかにやと理由をつけては逃げまわる始末

このたび どうにもこうにも逃げ回ることが出来なくて
ならばと意を決してミニフライヤー購入に至りました

直径 19cm 高さ 21cm 300ccの油が入る大きさ
二人分の揚げ物ならばこれで充分すぎるほど
使用中は蓋の代わりに新聞紙を乗せて油はね防止
終わればそのまま油を固めて捨てるだけの簡単さ
小さいことはいいことだ 。。。。。 便利家電にちょっぴり助けてもらい
苦手克服までは遠い道のりながら一歩前進

キッチンにひとつものが増えたから何をひとつ減らしたらいいのか
しばらく思案が続きます
2015-01-12 00:33 in | Comments (2) #

2015年1月7日 (Wed)

暮らしのかたち



買ったものをしまい込んでいざ必要な時に見当たらない
買ったことさえを忘れているストック食材
買ったものをメモしたはずなのにそのメモが見当たらない

そんなあたふた暮らしの中で 困った を少しでもなくすように
暮らしの見える化を実践中

お鍋やざるは必要最低限の物だけを残してとりあえず外の物置に避難させ
ぱん食材はストックがすべて見える容器に
お菓子やお料理本はここに置けるだけと場所を決め
三畳の納戸兼クローゼットには持っている洋服をすべてハンガーに掛けてみた

すると今まで絶対に 必要 と思っていたものが不要だったり
不要だと思っていたものが 必要 だったり
少しづづ暮らしのかたちが見えてくる

それでも何もかも暮らしの中から 好き 嫌いと大別してしまうと
あまりにも気持ちまで乾燥してしまいそうだから
時々 出したり 収めたり 眺めたり
人のものさしで処分してしまうと後で必ず後悔してしまうから

とりあえず 避難させる場所を確保 
そのとりあえずが 一年 二年 とならないように総ての物を「見える化」に
粉粉ハウスの今年の目標です
2015-01-07 23:48 in | Comments (4) #

2015年1月3日 (Sat)

謹賀新年



生まれて初めて陽射しの温かい雪のないお正月を迎えました
元旦の料理は予約した二人用のおせちとお雑煮を用意しただけの簡素なもの


お正月気分も元旦のみ 今日から酵母起しの仕事はじめ
何もしないで待つこと7日間 
見ないふりをしながら そわそわ どきどき 
わたしと酵母さんの関係は上下関係がときどき入れ替わる
ぱん生地とも 微妙な関係 励ましたり励まされたり

ぱん作りは人の生き方に似ている
一生懸命握りしめてきたものを一度全部手放して
そこから見つけたたったひとつは
こころを優しく満たして
本当に必要なものはほんの少しでいいのだと気づかせてくれた
   
沢山の新しいことを追い求めるよりも変わらないことの方がずっと難しい
穏やかな気持ちでいなければ優しいぱんは作れない

奇を衒った味の濃いぱんを大量に作るのではなく
毎日食べる白米のような優しい食卓のわき役のぱんを作りたい

酵母の気持ち  わたしの気持ち 
眼には見えないけれど大切なことを見逃さないように
今年も 急がす 慌てず 道草しながらぱん生地と仲良く暮らします


新潟の生徒さんからお年始のお菓子をいただきました
外はどら焼きの皮 中は求肥 大好きな新潟銘菓

「近いうちにまたほっこりさせていただきに伺います」 
一筆箋の文字がかすんで見えました
2015-01-03 00:33 in | Comments (4) #