2014年6月29日 (Sun)

味覚の鍛錬 。。。。修業は続く



わたしのお二人目のぱんの師匠 今は高知におられるピッコリーノの伊藤先生から

一年に一度修行時代を忘れないように師匠のぱんを送っていただいて初心に帰る

師匠からいただいた最後の修了書には

「今後益々研鑽されあなた独自の境地を開拓されることを期待して止みません」

と重い言葉が並んでいる

基本のぱん  食ぱん 田舎ぱん カンパーニュ  

それ以外の粉粉ぱんはオリジナルなものが多い

にも関わらずやはり一番美味しいと感じるのは  基本のぱん

この基本のぱんがかなり 手ごわい けれど年中作り続けている大好きなぱん

それでも少しづづ その日の気温や湿度や生地の出来具合によって独自のやり方をプラス 

いつも違っていつも新しい発見  ぱん生地は生きていることを思い知らされる

人の味覚はそれぞれに違うけれど  美味しいという基準にばかり立つのではなく

作る過程を楽しむということ  大好きな人を慈しむようにぱん生地と向かい合う

それが何よりもわたしには大切なことだと改めて師匠のぱんを前に

「どうでもいい暮らしではなく どう暮らしたいのか」を問われている気がする

何事も  きっちり きっちり 暮らすのは苦手だけれど

その日  その時  今できることを見つけながらゆるりと暮らすこと 

これからの暮らしはそんな時間を大切に  「ぱん」 と暮らしたい

師匠からのお手紙に

「どうしてもこちらでは白生地の良い味が出せません でも頑張ってみます

お互いに頑張って本物のパンを広めましょう!」  とありました。

83歳の師匠がまだ探究心を持たれて頑張っておられる真摯で謙虚な生き方に

いろんな意味で学ばせていただくことばかり

埼玉の粉粉ハウスもそんな夢を紡いでいただける場所でありたい

小さな暮らしを丁寧に丁寧に 。。。。時を紡いで歩きます 


新潟からぱん屋時代のお客様が故郷の笹団子を送ってくださいました

粉粉さんに会いたいです 新潟の工房が懐かしいです と結んでいただいて涙腺が緩みました



雨上がりの緩やかな風 たおやかな時間 今日も幸せな一日ででありますように



2014-06-29 11:06 in | Comments (4) #

2014年6月24日 (Tue)

夢のお福分け


先日 新潟の天然酵母教室にきてくださっていた生徒さんから

ご夫婦で長年の夢を形された近況メールをいただきました。

ブログでのご紹介その二です 


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ご無沙汰しています。

先生 お元気ですか?

先生のブログを拝見し元気をいただいています。

日和山5合目はハードの方は屋上の手すりを残すだけになりました。

オープンは7月の予定です。

かなり遅れていますがこの時を大事に楽しんで過ごしています。

パンもお菓子もと欲張って動くと、家事がつらくなり迷惑をかけてしまうのが現状です。

欲張らず、まずはおいしいコーヒーをお出ししたいと思います。

一階は日和山コーヒー、二階はギャラリー(日和山資料館)としました。

入り口の両脇に、粉粉さんからいただいたオリーブ木が花を咲かせ、迎えてくれます。

休憩では、粉粉さんで使っていた素敵なカップで癒やされ支えていただいています。

今できることを楽しんで過ごします

また、近況をメールさせていただきます

先生もお元気でお過ごし下さい。

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色々な問題をご夫婦で乗り越えられて夢が間もなく形になります

ここまでの長い道のりと葛藤はいかばかりだったかを傍で見て知っているだけに

Openのお知らせに涙腺がゆるゆる緩みました。

たった一個の粉粉ぱんから夢を紡いただいて

いつか いつか という想いが実を結ばれたこと

キッチン工房 粉粉の存在にも大きな意味があったと教えていただきました

長い道のりをご夫婦で共に歩いてこられたNさんに心から賞賛の拍手を送ります 

どうぞお二人のお子さんたちにどんなに辛くても困難な問題に立ちふさがれても

決して夢をあきらめないで悲しみを笑顔に変えたお母さんの姿を見せてあげてくださいね

わたしも負けないで沢山の温かなご縁を何時も両手に抱きしめて

日高の地で夢のお福わけをいただいて

真摯な気持ちでぱんと向かい合ってゆっくりゆっくり自分の足であるいていきたいと思います


天然酵母のお店Openの際 お祝いに生徒さんたちからいただいたピカソのリトグラス

日高の粉粉ハウスに飾って毎日慰められてます
2014-06-24 11:31 in | Comments (2) #

2014年6月18日 (Wed)

狭いながらも楽しい我が家



キッチンの作業台が狭すぎて何をするにも不便 。。。。

それを少しだけ解消してくれたのが  オーダーまな板

厚さ3センチの榧(かや)の木で作られた頑強まな板をシンクに渡して作業台に

一つしかない引き出しをいかに効率よく使うか 悩む 迷う 悩む

出したり 図ったり 傍からみたら多分滑稽にしか見えないことを繰り返し

ようやく出番の多い 包丁とジプロップコンテナの置き場所に 


物入れがあったらあったで なければ無し で臨機応変という学習の暮らし

ゆるゆる時間のほとんどを暮らしの形の再発見


今年の梅仕事はジュース作り 洗って乾かして冷蔵庫でおやすみタイム

こんな小さな暮らしの時間 丁寧に暮らすというパズルを楽しんでます
2014-06-18 16:16 in | Comments (4) #

2014年6月15日 (Sun)

風のとおり道



四方から爽やかな風が通り抜ける日曜の朝 

器を日光浴させながら地域の子供会の廃品回収に出すものを用意

道路を挟んだお隣さんは車の屋根に収穫した 麦 を陽に当てている

新潟では見たことのない光景に思わず質問!!  「これはね干して麦茶にするのよ」

麦茶まで手作り 。。。。。 日高のお年寄さまは  偉い!!

そういえば裏の通称ぽっぽ道と呼ばれている地域の散歩道には季節のお花が咲き乱れ

いつもどなたかが手入れや花苗を植えていられる 花を愛でているという眼差し

我が家は駐車スペースを三台とったために庭が無い

新潟の家は広すぎて庭の手入れも庭師さん+毎日の水やりもかなりの重労働だったので

もう庭はいらない宣言 ご近所さまの綺麗なお庭を眺めて楽しませていただくラクチン暮らし


日差しが緩やかなリビングで我が家の6歳の娘 華は気持ちよさそうにソファーの背もたれでお昼寝

キッチンからいい匂いがしてくると目を開けてはおやつを催促

日高暮らし三か月目 近くの中学校から子供たちの声が聞こえて

長閑という言葉がぴったりの日曜日

酵母の仕込も終わってゆるゆる時間が流れていきます


2014-06-15 10:10 in | Comments (4) #

2014年6月10日 (Tue)

日高からの航海


日高で最初のぱん教室

新潟からの生徒さんと地元の方々との4時間のレッスンが無事に終わりました

ご縁をいただきました地元のみなさま 粉粉に集ってくださってありがとうございました

この地で師匠から学んだぱんの味をどこまでお伝え出来るのかわかりませんが

丁寧に丁寧にぱんと向かい合って暮らしていこうと思います

前日に友人や新潟の生徒さんから沢山の激励メール ありがとうございました

15年続けてきたレッスンであってもやはり当日は緊張するものですね

友人のあさこさんが 新天地(日高から)の再航海始まりますね おめでとうございます

とお祝いのプレートをくださいました

あさこさんには5年前にも 新潟でキッチン工房 粉粉のOpenの際にもどっさりおやつと

粉粉丸の出向に 疲れたら立ち寄る港は沢山ありますよと 見送っていただきありがとうございました。

ゆっくり ゆっくり 道草しながらゆっくりと新しい旅を続けますね


ご主人と一緒にお飲みくださいね、ぱん屋時代のお客様から絞ったままの美味しいジュースのお届け

いつも温かく励ましていただいたりご指導をいただいたり本当にありがとうございます。


ここ日高も梅雨にはいり毎日雨ばかりですが日高野菜も甘味をまして美味

お野菜プレート  毎日の我が家の一皿です



2014-06-10 10:50 in | Comments (2) #

2014年6月4日 (Wed)

天然酵母ぱん教室。。。日高の粉粉ぱん



日高の粉粉Houseでの 国産小麦 天然酵母ぱん教室 キッチン工房 粉粉

2014年6月8日(日曜日) 新しいスタートの日を迎えます

「一期一縁」新潟のお客様からいただいたこの言葉を大切に心に刻んで

ゆっくりゆっくり丁寧に時間を紡いでいきたいと思います

埼玉暮らしも3か月 暮らしのリズムが変わって戸惑うことばかりの日々でしたが

有機野菜とオーガニックぱん食材には今のところなんの不自由もなく入手出来

Organic Café 阿里山のショップではオーナーさんのお蔭で

週に二回のショップの日でなくてもオーガニック食材を快く分けていただいたり

顔見知りになった宅急便のおにーちゃんの 

「ここの家の前を通ると何時もぱんのいい匂いがして倖せな気分になれますよ」

の心強い? 励ましに日高時間の流れに流れてみようと思います

ここにたどり着くまでの二年間 

ぱん屋を閉店するという覚悟  14年間続けたお教室をやめるという決断

故郷  友人  生徒さん  総てと決別して別天地で暮らすという人生の岐路に立ち

みなさんから沢山の励ましと背中を押していただいて

施設にいる母の近くで暮らしたい 。。。 ただその思いだけで新潟からの旅立ち

いまは話すことも歩くことも、小さな粉粉ぱんを口にすることも出来なくなった母

何があっても温かい手で抱きしめ育ててくれた母 今度は母の手をわたしが握って歩こう

人生の三分の二を母のお蔭で幸せに暮らせたこと 。。。。ありがとうお母さん

埼玉の地で粉粉ぱんが紡いでくれるご縁を思い玄関に小さな手書きの看板掲げました


昨夜 新潟でのぱん屋のお客様から温かい励ましのお言葉とお心遣いのお菓子が届きました

言葉にならない 文字にならない感謝の想い

これから踏み出す小さな一歩 その一歩の重みを大切に

いただいた沢山の温かなお言葉のひとつひとつを大切な宝物にして

粉粉ぱんと丁寧に暮らしていけたら。。。小さな今の思いです。
2014-06-04 11:48 in | Comments (8) #

2014年6月1日 (Sun)

故郷の香り



先日遊びに来てくださった生徒さんからの新潟のお土産

新潟から新幹線、高崎から八高線で乗り継いで高麗川駅で4カ月ぶりの再会

お会いできたのも新潟のお土産も懐かしく新潟の地が恋しい時間

大勢の生徒さんたちの近況も伺うことが出来ました

ここのところ毎日の猛暑に温度計は33度を越し四方から入る風も心なしか温風

クーラー苦手  その上Ovenの温度は300度 ぱん修行に終わりはない

さすがに  暑い 。。。。 仕方なく扇風機と仲良しです


ここ日高の名産 「高麗豆腐の味噌漬け」 フランスパンにきんぴらと挟むと絶妙な味

日本の小麦で作ったぱんは洋風の組み合わせよりも和風の組み合わせでいただくことが多い

中でも きんぴら ひじきの煮物 など冷蔵庫の作り置きお惣菜のサンドが我が家の定番

お豆腐の白和え  茄子の辛味炒め  お野菜をコトコト煮たみそ味ポタージュ

子供の頃から慣れ親しんだ日本のお惣菜の力は偉大 

牛乳よりも豆乳  コンソメ味よりもみそ味 ポテトチップスよりも大学芋

母の作る和惣菜よりも友人の家でご馳走になるハンバーグが珍しくて母に文句を言ったこと

お母さん ごめん  。。。。。  もう謝っても母には届かないけれど

代わりに姪たちにせっせと母の味を伝える

5歳と8歳の姪の子供たちは 「けいちゃんのサンドイッチ美味しいね」

きんぴらサンドもいつか叔母の味になっていくのだろうか

ご近所から聞こえてくる風鈴の音が涼やかな午後

ぱん修行 ガンバレ ワタシ です  
2014-06-01 15:33 in | Comments (8) #