2014年8月20日 (Wed)

ぱん屋のあしあと



新潟での ぱん屋時間 五年間の財産はぱんのレシピとお客様のご予約ノート

師匠から受け継いだぱんレシピとオリジナルぱんレシピの粉粉ぱん

小さな足跡 すぐに消えてしまうような儚い足跡

そんなぱん屋のあしあと 書き留めては修正を 繰り返し 繰り返し

夜が更けるのも忘れて綴った そんな時間が懐かしい 

週替わりで作る14種類 150個ほどのぱんの6割はお馴染み様のご予約済

沢山の方々に支えていただいた「幸せなぱん屋」でした

そんな時代の宝物レシピ 毎日少しづづ縮小版に作り替えてます

いつかこの小さなノートが日高の地で何かのお役に立てる日が来ることがあったらと

ささやかな小さな願いを込めて書き記して残したい

これからは日高からのぱん作りあしあと綴り

新潟と埼玉では気温も湿度もかなり違うので酵母起しも発酵も少しづづ違ってくる

そんなわたしの心配をよそに今日も「酵母さん」は元気にぷくぷくご機嫌です
2014-08-20 23:34 in | Comments (4) #

2014年8月16日 (Sat)

こころときめくもの


新潟で長年共に暮らした家財道具や食器を6割以上処分

手元に残したのはぱん教室用は別にしてわずかな漆器とお気に入りの器だけ

それでもぱん作り機材が8割を占めるキッチンに置き場がなく

やむなくチェストを食器入れとして活躍してもらうことに

取りあえずのはずが 。。。。。 なかなか使い勝手がよく

お茶用の引き出し  ガラスの引き出し  漆器用の引き出し 

それぞれに  ここに入るだけ  と決めてしまえば収まりがとてもいい

ここで暮らす物たちの条件はたった一つ  心がトキメクかトキメカナイカ 

これからの暮らしにいつもこころときめいてたいから選ぶ基準も慎重に

家中を風が通り抜けるようにすべての物たちに陽をあててあげたい

小さな暮らしの小さなこだわり 。。。。。 器も日光浴です 


キッチンではいつもお鍋がコトコト 本日はお豆と日高野菜の生姜スープ

残ったスープはブレンダーにかけてポタージュに

キッチンの湯気は小さな幸せの香りです 
2014-08-16 00:13 in | Comments (4) #

2014年8月10日 (Sun)

倖せひとつふえました



新潟でのぱん屋のお客様から

 「京都の手仕事の「ごまいり」です 二個買い求めましたので粉粉さんにも使ってほしくてお送りします」

京都の職人の技 見ていてほれぼれしてしまう美しい金網を頂戴しました

物づくり人の持つ繊細かつ緻密な手間暇を惜しまない姿かたちは見る人の心を魅了すること

そこには一切の誤魔化しも妥協もなく 伝統を受け継ぎつつ新しい命を吹き込む

物つくりもぱん作りも出来上がるものは違ってもそこにある本質は同じ

美しいもの 美しいこと ひとつひとつに手をかけて慈しんで仕上がるものに

同じ物つくり人として大切なことを学ばせていただきました

粉粉ぱんも食べてくださる方の心に寄り添って丁寧に丁寧に時間を紡ぎ

幸せな食卓でご飯のように食べていただけるぱんを焼き続けたい

お客様からいただいた宝物 「迷ったら初心に帰る」

これからの道しるべにさせていただこうと思います


昨日のぱん教室の生徒さんが作られた田舎ぱん画像

「ぱん作りは初めてなんです まったく何もわかりませんが教えていただけますか」

ご近所にお住まいで一年前に日高に転勤で来られたと伺いました

お教室用に前日から仕込んだ生地を丸めて二次発酵 クープを入れ Ovenで焼くこと15分

これがぱん作り初めてのぱん?? 綺麗なクープと形に二人で大歓声

粉粉ぱんが紡いでくれる素敵なご縁に感謝です

埼玉でも粉粉ハウスがみんなで集える温かな場所で在れますように。


2014-08-10 23:49 in | Comments (6) #

2014年8月5日 (Tue)

足さなくていいもの



暮らしの中の小さなこだわり  何を足して 何を引けば  いいのか

暮らしも ぱん作りも お菓子作りも  同じ視点で考えてみる

基本の粉粉ぱんの材料は 国産小麦 天然水 自然塩 天然酵母種 のみ

お菓子もまた必要最低限の分量で作れないのか 素人の考えで試行錯誤

17㎝のシフォンケーキ  オーガニック薄力粉と自然卵4個 有機豆乳

オイルなし 砂糖は30グラム程度  卵黄も卵白も使い切りサイズ

たったこれだけの材料なのに卵の力だけでふんわりふんわり膨らんでくれる

ぱんもお菓子も足さなくていいものは足さない

我が家のおやつはかざりっけのまるでないシンプルなものが一番似合う

他に足すものは生姜かはちみつ 引くものは手間と時間

ゆっくりゆっくり暮らすには毎日が足し算と引き算

のどかなローカル線のような埼玉暮らしの五ヶ月目です
2014-08-05 23:12 in | Comments (12) #

2014年7月30日 (Wed)

ぱん教室時間



新潟から新幹線と八高線を乗り継いで三時間 レッスンに来てくださった生徒さんたち

前日から仕込んでおいた生地はフランスパンと全粒粉のホッドドックロール

新潟での最後のレッスンから半年のお休みをいただいたにも関わらず

優しい手から順番に成型されていく。。。きれいな流れです

お二人ともぱん作り時間が何より 好き と優しい眼差しで生地と仲良し

フランスパンのクープはわたしよりもずっと綺麗 負けました !!


レッスンのランチメニューは「夏野菜のバルサミコマリネ」「アボガド豆乳スープ」

デザートはシフォンケーキとお豆腐ムース 。。。。 楽しい時間は短い


日中の陽射しが和らぐ夕暮れ時 ゆっくり読書の邪魔をするのは娘の華です

道行く人を眺めながら尻尾を振っているひょうきんな娘

風がゆっくりゆっくり通り抜けお隣の風鈴に癒される時間です
2014-07-30 23:48 in | Comments (6) #

2014年7月26日 (Sat)

お中元ぱん作り



連日33度を超える猛暑のなか 我が家のオーブンはフル回転

お送りする友人たちの顔を思い浮かべながら8種類のぱんを焼く

どんなに暑くてもぱん屋が暑いなんて言っていたら仕事にならなかった新潟での暮らし

そんな時間に鍛えられたお蔭でここ埼玉でもぱんを焼いている時だけは

暑さをものともせずに頑張れる 。。。。 幸せなぱん作り時間

幸せとは 「得る」 ものではなく 「受け取る」 ものだとぱん作りから学んだ

悲しみや不安は何かに逆らい抗うことから生まれるものだから

何事も自然の流れに心を委ねてみる 

大丈夫 大丈夫 大丈夫はわたしのオマジナイの言葉

生きているぱん生地を相手に抗って 出来 不出来 に凹んだり喜んだり

ぱん作りは 毎回 毎回 未熟な自分との戦い

先を焦って作ったぱんは味に深みがないような

ぱん生地と対話をしながら作ったものは心なしかふっくら焼きあがるような

ぱん作りに始まりも終わりもないように今日もスタートラインに立っている

真っ直ぐに 真っ直ぐに だだ真っ直ぐに自分に問いかける

食の安全とはやはり手をかけた分だけ自分に返ってくる

いい加減に作ったものはいい加減という形で

利益だけを追求し安価な材料のみに走れば築いてきた絆が断ち切られる

人が人であるためになすべきことの大切さは

丁寧に暮らした人にだけ得られる幸せなのだと信じたい
 
2014-07-26 00:04 in | Comments (4) #

2014年7月19日 (Sat)

苦手 。。。。 克服時間



わたしには苦手なものが多すぎ

お洗濯大好きだけど  畳んで収納するのが苦手

整理整頓大好きだけど  整理しすぎて大切なものまで行方不明

洋裁&編み物に至っては母に言われて学校に入学したものの  一日で挫折

ケーキの先生について本格的にガンバロー    志は半年も続かなかった

そんなわたしが埼玉暮らしで苦手を少しづづ 克服  に挑戦

近くの阿里山Caféでいただいたチャイのシフォンケーキがあまりにも美味しかったので

家族の再三にわたるリクエストに重い腰をヨイショと上げてシフォンケーキ作り

まずは形から入門  今のところレパートリーは10種類 日々奮闘

お味は画像から推測ということで 。。。。。 修行中


友人から引越し祝いにいただいてたIH対応土鍋をようやくキッチンの仲間に

一日かけて糊止めを施し  さっそく白米を炊いてみました

ストウブ鍋ともル・クルーゼの鍋ともクリステル鍋とも保温鍋とも違う食感

昔から使われてきた日本の炊飯道具  再確認の味

硬からず  柔らかすぎず ほんのり甘味のあるご飯

二合のお米を水に30分浸して15分炊き  15分蒸らし

ゆるりとほぐした後は  木の蓋  に取り替えておひつとして使用

子供の頃食べたほかほかご飯の味を思い出し

ランチョンマットをお膳に替えてご飯の味を満喫中

手間暇をかけるという  ごはん時間を楽しんでます
2014-07-19 10:25 in | Comments (6) #

2014年7月14日 (Mon)

雨 のち 晴れ のち 雨



毎日のお天気がめまぐるしく変わる毎日

広島の旅人さんから広島の隠れ名産

「酵素栽培馬鈴薯 安芸津の赤ジャガイモ」 をいただき妹や姪にもお福わけ

ここ日高の地に転居したにも関わらず粉粉ハウスには美味しいいただきもの沢山

小さな暮らしにであっても心豊かに暮らせる倖せ噛みしめてます

新潟での時間に追われた暮らしから一変して日高では毎日がゆるりゆるりと時間が流れ

その流れに流れているうちに何もかもすべてが スローモード + ドジ踏みの日々

階段下の物置の掃除をすれば狭い出入り口にしこたま頭を打ちたんこぶ作り

車に乗れば頭と身体のバランスがバラバラ状態で 右手をしっかりドアに挟むし

中身の入ったビールの缶を思いっきり足に落っことして青あざ その痛さに悶絶

そんなこんなの埼玉暮らし4か月目 


大好きなキッチンクロスを眺めつつ狭いキッチンでは

ちょっとでも使い勝手が悪い物はさっさと場所替え、すぐに使わないものは物置に待機

1日がとても長い埼玉暮らしです
2014-07-14 10:02 in | Comments (4) #

2014年7月10日 (Thu)

暮らしの優先順位



慌ただしい新潟暮らしからゆるりゆるりの埼玉暮しにも少しづづ拍車がかかり

暮らしの時間割も少しづづ変わって

姪におだてられれば苦手なケーキ作りに精を出し 天気が良ければ日向ぼっこ

雨の日は小さなチェストの整理 小さな暮らしをするためにだけ残したアンティークな器たち

出したり 収めたり 眺めたり 見入ってしまった手が止まる

我が家の暮らしの優先順位は 暮らすこと 食べること 始末をすること

ひとつひとつが大切暮らしの時間割です

先日のblog 夢のお福分け 。。。。ご紹介の続きです

完成したお店 日和山五合目 coffee & gallery の画像が届けられましたが

お母様が体調を崩されて入院、openが延期とのこと 驚きました


いただいたメールからの抜粋です

***************
先生 お元気ですか

「日和山5合目のオープンを7月11日としておりましたが母の具合が悪く

暫く見合わせることにしました。残念ですが、家族が一番大事です。

人生まだまだ5合目です ゆっくり歩めということでしょうか

先のことを考えると悲しくなるので今の小さな喜びと幸せを感じ過ごしていこうと思います。

時間を作って、ぱんを焼きたいです。」

****************

辛い状況下にあっても「ぱんを焼きたいです」と結んでくださるお気持ちが嬉しく

人間大変な時こそ何かに打ち込める事があれば頑張れるのだと教えられた気がします

新潟での天然酵母ぱん教室に通ってくださっていた時も大変の連続だったにも関わらず

何時も笑顔でぱん生地と向かい合って「お教室が楽しいです」と言ってくださったこと

彼女のまっすぐな眼差しを思い出して勇気をいただいているわたしです

無理なことを望むより与えられた場所で与えられた時間を楽しむことの大切さ

困難を乗り越えて夢が叶う日を一緒に待たせていただきたいと願う粉粉です
2014-07-10 00:57 in | Comments (4) #

2014年7月5日 (Sat)

暮らしによりそうもの



長年連れ添ってきた ル・クルーゼ鍋 三兄弟 左から 25㎝  20㎝ 14㎝

可愛いけれど重いのが 難といえば難 しかし 離れがたくて日々愛用鍋

これから先 この重い鍋をいつまで使い続けられるのかは 体力 次第

左のオーバル鍋はトウモロコシを茹でたり カスタードクリームを作るのには必需鍋

いつかこの鍋を持つのが無理という日まで暮らしの道づれ


ホィッパーしやすい深いボールをずっと探していてなかなか  これ というものに出会えない

先日 ふと  ひらめいた 。。。。 考え方の視点を変えてみれば何か見つかるかもしれない

電動ミキサーにも耐えられ なおかつ手に持っても滑らないボール

待つこと二年  見っけました 早まって使い勝手の悪いものを買わないで良かった!!

本来の使い道はケーキなどを作る際に使う電動マシーンの替えのボール

持ち手がついて 深さもあって ホィッパーしても材料が飛び散らない

その上使わない時には  ひょいとひっかけておける優れもの

ぱんの粉を計るにも2キロはゆうに入るので 。。。。 お買い得価格 2.020yen


暮らしに寄り添って心豊かにしてくれる物達との出会いは簡単ではないけれど

必要なものが出てきたらまず身近に代用品を探してみる 。。。。 それで事足りることも多い

簡単には物を増やさない  使ったら必ず元に戻す  定期的に暮らしを見直す

そんな暮らしの引き算を楽しんでます


先日 新潟のぱん教室の生徒さんから送っていただいた 「サクランボ」

心ゆくまで美味しいを堪能しました

今日の日高は涙空  明日天気になりますように 青空が恋しいです  

2014-07-05 16:27 in | Comments (4) #

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