2016年10月27日 (Thu)

足し算 引き算



季節に合わせてぱんレシピ作り

足したり 引いたり 

作る生地に合わせて水分量の配合はまるでパズル

足して味を決めるのではなく

ぎりぎりまで引き算して粉の味を最優先

外国産小麦粉に比べて国産小麦はたんぱく質の含有量が少なく

粉が作られる産地によって水分量も違ってくる

粉粉ぱんは岩手県産のナンブ小麦のみ使用

他の粉とのブレンドは一切なし

お米と同じで小麦も多種多様

粉との出会いも一期一会

作るぱんによって仕込む生地も全部違ってくるので

物つくり人にとってはレシピは命であり財産

試行錯誤を繰り返す決して終わりのない世界

ぱん生地に叱咤激励されながら新しいレシピが生まれる

物つくり人の幸せは夢の欠片の寄せ集め

今夜もぱんこね器の回る音を聞きながら静かな夜時間です 
2016-10-27 00:36 in | Comments (5) #

2016年10月24日 (Mon)

日高の秋



夏が終わったと思ったら突然に秋がやってきて

短い秋に戸惑っていたら日高はそろそろ冬支度

秋の最後を飾るかのようにコスモスが咲き乱れる景色

ゆらゆら風に揺れながら

去りゆく秋を惜しむように花びらが風に舞う

日高は曼珠沙華で有名なので観光客も大勢訪れる

けれど人通りの少ない畑の片隅一面に

咲き誇るコスモスに足を止める人は少ない

日高暮らし三度目の秋

コスモス畑の風に吹かれて立ちすくむ

穏やかな景色に心癒される一日の終わりの幸せな時間

夕暮れ時は灯りが恋しい

明日も良い日でありますように
2016-10-24 01:09 in | Comments (4) #

2016年10月20日 (Thu)

メンテナンス



お教室を始めた16年前から使っているグローバル包丁

このたび研ぎ直しのために新潟県燕市の製造元に里帰り中

一週間から二週間かかるそうなので

その間この小さなペティナイフ一本で急場しのぎ

一週間に一度は砥石で自己流研ぎはしていたものの

二年に一度は本格的にプロのメンテナンス

綺麗に研がれ新品同様に戻ってくると切れ味も元通りに

2000年にお料理教室&ぱん教室を始めた際に

牛刀  菜切刀 刺身刀 出刃 ペティナイフ 

自宅用とお教室用とで全部で12本 

使い勝手のよい包丁にずいぶん助けて貰えました

引っ越しの際に 牛刀 ペティナイフ2本だけ残し9本はお嫁入り

今は総ての料理は牛刀一本メンテナンスしながら使ってます

吉田金属工業(株) グローバル包丁のメンテナンスのHPです。


最近我が家に仲間入りした焼きサンド網

シンプルな作り網ですがなかなか優れもの

色々挟んでホットサンド楽しんでます
2016-10-20 00:48 in | Comments (6) #

2016年10月16日 (Sun)

幸せ時間の作り方



夜眠りにつく前にひとり思うこと
明日の朝は何を食べよう 。。。。。 ささやかな楽しみ時間

本日の朝食
1.5斤の食ぱんを10枚に薄切りスライス
両面をカリカリに焼いてバター
バナナとヨーグルト 新潟県柏崎市ナンバーワンさんのコーヒー

子供の頃から 洪水 火災 地震 を体験しているので
食べ物がなくてひもじいということが身に染みている
こんな風に食べたいものが食べられるって最高に幸せなこと

幸せの度合いは人それぞれ
沢山の物に囲まれていても
冷蔵庫に沢山の食べ物が詰まっていても
人は必ずしも幸せとは限らない

身体も心も健康で一緒に楽しいを分け合える人たちがいてくれる
それがわたしの幸せの基準

幸せは考え方ひとつで変わってくる
回りの人たちから受け取る幸せ
自分で見つける幸せ
同じ生きるのなら楽しいことを考えて暮らしたい
それもわたしの幸せの度合い

遠い先の見えない何かを追いかけるより
目の前にある「今日」を大切にしたい
自分のご機嫌を沢山見つけて暮らしのものさしは自分で決める
大切なのはわたしがわたし以上になろうとしない事なのかもしれません


本日も我が家のキッチンは幸せの香り
新潟の生徒さんから 新潟魚沼産 特別栽培米をいただきました

新潟は地域によってお米の取れる時期が違う
栽培される場所の水によっても少しづづ味に違いが出てくる
大切に味わっていただこうと思います
2016-10-16 15:44 in | Comments (4) #

2016年10月13日 (Thu)

冬の必需品


ネックウォーマー  オイルヒーター  加湿器

これは寒さにからっきし弱いわたしの三種の神器

新潟の寒冷地仕様の家に慣れていたので

日高の家は一重窓も断熱材もなんだか不安

エアコンも心もとないのでガスクリーンヒーターを設置

ガス会社の話ではこの辺では設置する家は少ないとのこと

雪は降らないものの新潟より日高のほうが寒いので

なけなしの知恵を絞っての暮らしです

新潟の生徒さんから誕生日プレゼントの胡蝶蘭

ぱん屋時代のお客様から今治タオルのお休みネックウォーマーの贈り物

一つ歳を重ね 身体のあちらこちらを繕いながら

ゆっくりゆっくり道草暮らし

温かなご縁に涙腺もほろほろ緩みながら

幸せぱんの作り手を目指して今夜もぱん生地と仲良しです
2016-10-13 00:08 in | Comments (4) #

2016年10月10日 (Mon)

幸せのお福わけ



昨日は姪の結婚式で浅草へ

朝からあいにくの雨模様

午後の早い時間にホテルに到着

ラウンジから真正面に見えるスカイツリーも雨で霞んだ景色

結婚式も厳かに行われ16時からの披露宴

乾杯のシャンパンで気分もほろほろ溶けだして

来賓の祝辞が始まる頃

 新しい門出の二人を祝福するかのように

28階の宴会場の窓いっぱいに陽が差し始め

スカイツリーの全貌がきらきら輝き一同大歓声

花嫁の父は泣きっぱなし 花婿までもらい泣き

お礼の言葉もしどろもどろ

会場のあちらこちらからガンバレーの声が飛び交って爆笑の渦

幸せのお福分けをいただいた一日でした
2016-10-10 00:54 in | Comments (4) #

2016年10月6日 (Thu)

ご挨拶ぱん



お隣さんが趣味でやられている絵画
車で20分ほどの画廊喫茶で展覧会をやられるというので同行
手ぶらで行くのも気が引けたのでチーズカンパーニュをご挨拶代わり


どういうわけかお料理にしてもお菓子にしても
普段は何気なく作ってもそれなりの味に仕上がるのに
気合を入れて作るとなぜか上手くいかない

たまにご招待でちょっと有名なお店などに案内されて
「これが一番を競う当店自慢の味です」と
食べる側の味覚を試されるような料理は本当に苦手

旅の途中で観光客が行かないような地元のお店でその土地の恵をいただく
毎日食べ続けて見た目より味にうるさい人たちに鍛えられた普段の味
特別な料理でないという余裕の味が何より美味しいと思える

そんな自分なりの言い訳から
おもてなしも普段の料理も毎日こんな物を食べてますと用意する
手土産も気取らない「おやつ」が一番らくちん

我が家用に焼いたカンパーニュ 急遽思いつきのご挨拶ぱん
さっそく切り分けて皆さんコーヒーと一緒にお召し上がりに
10人も入ると満席の画廊喫茶で
初めてお会いした方々なのにぱん談義に花が咲き
芸術の秋の一日でした
2016-10-06 00:19 in | Comments (4) #

2016年10月2日 (Sun)

特別栽培米



新潟のぱん屋時代のお客様から

新潟市西蒲区で作られた「空と野からの贈り物」特別栽培米をいただきました

「今年の新米です 新潟を思い出して食べてください」と添え書き

目元も心もぬくぬく

じんわり温かなお気持ちも一緒に届けてくださりありがとうございました

また別のお客様からは

「来月はおけさ柿の収穫です 楽しみに待っていてください」とのメール

暮らす場所は違っていてもいつも忘れないでいてくださる方々とのご縁

いまはその思いにお返しできる術はありませんが

日々真摯にぱんと向かい合って小さな種まき人になれるよう頑張ります


一雨ごとに秋の気配

庭の花も窓辺に揺れて暮らしの中の秋景色

日高市巾着田は曼珠沙華が満開の季節になりました
2016-10-02 23:49 in | Comments (4) #

2016年9月29日 (Thu)

長津さんのこと



今年も 新潟 三根山園農園の長津さんから新米が届きました

何時もお米に添えられている三根山園農園通信


2016.9月号より一部抜粋です

昭和50年頃の話です
稲刈りは手作業が中心で日中に刈り取った稲束を
月明かりの中ではさぎに掛けていた光景を幼いながら覚えています
今でもほんのわずか鎌で刈り 天日干していますが
「なんでわざわざこんなことを・・・・・」
動機は特になくて 何となく始めたことなんですけど
幼い頃の記憶が影響しているのでしょうか
「稲を刈るときの感触 稲の香り 
はさ掛けして自分が行った仕事を眺め 時間の流れを身体に感じて・・・」
そんな事を言うと
「そんなのどかなものじゃないよ」と怒られます
でも時代が変わっても自分の身体で感じた事の積み重ねは
欠かせないのだと思うのです

長津 やすお



長年の友人である長津さんの冒頓さが伝わってくる文章です

山羊を飼っていて小学校の子供たちのにわか先生になったり

農園を開放して自然食やお味噌作りをやったり

仕事の傍ら多岐にわたる活動をされていて

長津さんの本業はと聞きますと

即座に  百姓です  と答えが返ってきました

実直で畑仕事もごまかしのない長津さん

ぱん屋時代 新潟の北方博物館で毎年行われていた 「小春展」では

いつも一緒に出展 塩むすびとご飯のようなぱんコラボ

粉粉ぱんの販売を手伝ってくださった生徒さんたちが姿を消したと思ったら

長津さんのところでお結び握っていた 。。。。 なんてことも

懐かしい話を思い出しながら新米で塩結び

しみじみ心に染みた味でした
2016-09-29 00:58 in | Comments (4) #

2016年9月26日 (Mon)

まぁるい暮らし


仕事に集中しているときはいつも無音の世界

ぱんを作る日も作らない日もぱんにかかわる事に触れている暮らし

毎日何かしらの雑用に追われながらも出来るだけ丁寧に暮らしたい

そのための手段をいかに単純化するかが大切なので

迷ったら取りあえず総てをいったん棚上げして気持ちを整える

ぱん作りの道具を整える

Ovenを隅から隅まで拭き上げて整える

ぱん材料の在庫を確認しながら整える

そうこうしながら心が整ってまぁるい気持ちになれたら

風のような音楽をかけながら丸ぱんを焼いてみる

気持ちがまぁるくなるとものの見方もまぁるくなって

大抵のことはまぁいいかなという気持ちになれる

無理をして頑張るよりも潔くあきらめることも大切

歳を重ねて見えてきたまぁるい暮らし

大切なのは自分が自分以上になろうとしない事なのかもしれません
2016-09-26 00:07 in | Comments (4) #

Page 71/133: « 67 68 69 70 71 72 73 74 75 »