2016年12月19日 (Mon)

豆ぱん



和菓子用のかの子豆を使っておやつぱん作り

前日の夜に24℃の恒温庫で生地を仕込んで13時間後

分割して更に15分ほど寝かせた生地に

一本に約200gのお豆を広げてくるくる巻いて型入れです

ゆっくりゆっくり32℃で二次発酵120分

型すれすれまで発酵したら180℃のオーブンで30分

途中焦げないようにオーブンペーパーを乗せて焼成時間を目視で判断

10分間隔にセットした三個のタイマーとオーブン内をにらめっこ

やっている本人は大真面目なのですが

傍からみたら笑われそうな何ともレトロなぱん作り

わき目をしている余裕なんて全くありません

どんなに沢山のぱんを焼き続けて来てもやはり最後の焼き時間は

はらはらどきどき

オーブン内のぱんたちに向かってガンバレと思ってしまいます

こんな調子ですから今もって5年間もぱん屋をやっていたことが

自分でも不思議で仕方がありません

転居のために廃業してはや三年

今でも開店時間になってもぱんが焼きあがらない夢をみては飛び起きたり

沢山作ることが出来なくてお客様にご迷惑をおかけしたことを思い出したり

笑うに笑えない話も盛り沢山

木枯らしの吹く夜は新潟の海から吹く風の音が懐かしく

今夜もぱん捏ね器のモーターの音に耳を傾けるひとり時間です
2016-12-19 00:07 in | Comments (4) #

2016年12月14日 (Wed)

口福



新潟の生徒さんから新潟名産の洋梨 ル・レクチェ

ぱん屋時代のお客様から 二種類の林檎

広島の旅人さんからご自宅の畑からすぐに箱詰めされた無選別ミカン

今週も美味しいお届け物

みなさま 本当にありがとうございました

先週末から不覚にも大風邪をひいて丸々二日寝込んでしまい

食いしん坊のわたしが食事もとれないありさまでしたが

いただいたフルーツを食事代わりに乗り切れました

命をいただいて命を繋げる幸せ

粉粉ぱんが紡いでくれた温かなご縁のぬくもり

一緒に届けていただいたような気がします

物作り人の立つ場所は食べ物の命をいただいて別な命を生み出すところ

いつもその思いの場所に立って今週もぱんと仲良しです
2016-12-14 23:50 in | Comments (4) #

2016年12月11日 (Sun)

ぱんに恋して



昨日のレッスンは新潟の生徒さん二名と地元の生徒さんでとで六種類のぱん作り

出来上がった生地を分割しながらもわいわい賑やかな教室の景色

朝一番の新幹線とローカル線を乗り継いで

ぱんに恋してはるばる日高の地へ

ころころ大きなカートを引き 首にはぐるぐる巻きのストール

高麗川駅に降り立ったその瞬間から時間は新潟の地にタイムスリップ

ぱんに対する情熱と身体に優しい食べ物へのこだわり

そんな皆さんの思いに受けて立つわたしも負けてはいられないのですが

思いとは裏腹に完全に負けてます

日高での7時間 楽しい時間はあっという間

また来年きますね 

見送るほうも見送られて束の間の再会に目元も緩んだ夕暮れ時


本日は横浜のぱん屋時代のお客様から美味しいお届け物

いつも気にかけていただいて恐縮しつつ

ぱんが紡いでくれたご縁に感謝の夕食でした
2016-12-11 21:28 in | Comments (4) #

2016年12月8日 (Thu)

クリスマスリース



東京世田谷の花屋 花子さんからクリスマスリースが届きました

毎年のことながらリースを飾りながら過ごした一年を振り返る

日々ぱん作りに始まってぱん作りで終わる日高暮らし

いつもいつもぱん生地と真剣勝負

試され 慰められ 初心を忘れるなと戒められる

ぱん作りは終わりのない旅 

常に立つ場所はスタートライン

願うことはたったひとつ

優しいぱんの作り手になりたい

ぱん生地を前にひとり言

幸せなぱんになれますように 優しいぱんになれますように

色んな思いを抱きしめる真夜中です
2016-12-08 00:02 in | Comments (4) #

2016年12月4日 (Sun)

まぁるい気持ち



20年以上も前に友人から譲り受けた古いフランスの20㎝のお皿

ところどころにチップが入って風格さえ出てきた愛用皿

洋食和食のジャンルにとらわれずどんなものも受け止めてくれる

アイボリー色は料理を綺麗に見せてくれる効果大

我が家の 洋食器 和食器 漆器 ガラス 99%丸い物ばかり


例外は六角皿二枚のみ

レッスン用のお皿を含めても数えてみたら全部で18枚

14㎝の四枚を除いて微妙に色が違っていてもすべてがアイボリー色

以前は古伊万里や赤絵や白色に心が動いたこともあったけれど

引っ越しの際にほとんどを友人宅にお嫁入り

仕事がらとはいえ持ち主が呆れるくらいの食器の山

食器収集35年の節目をどうにかこうにかクリアーして

小さな暮らしに必要なものが少しづづ見えてきた

心もまぁるく 暮らしもまぁるく

急がば回れ 短気は損気 祖母の言葉を思い出す

まぁるい気持ちでぱん生地と向かい合って

作り手もまぁるくまぁるく日高で三度目の冬を迎えています
2016-12-04 16:28 in | Comments (6) #

2016年11月30日 (Wed)

湯たんぽ



今年のぬくぬくは 「蓄熱式充電エコ湯たんぽ」

お湯を入れるタイプとも電源差し込み式あんかとも違って

20分の充電で8時間ほんわり温かさが持続

寒さが苦手なわたしの冬の必需品

湯たんぽ ネックウォーマー  オイルヒーター ニット手袋と帽子

身体を温める 生姜 レモン はちみつ のど飴

中でも最も大切なのが「湯たんぽ」

ネットで見つけたエコ湯たんぽのお値段 2.820yen

これでお湯を沸かしたり水を捨てたりの手間が無くなり

温かさに包まれて足の冷えも解消 

ぬくぬく幸せな湯たんぽ暮らしです
2016-11-30 23:40 in | Comments (4) #

2016年11月28日 (Mon)

酵母の気持ち わたしの気持ち



23日 21:00に仕込んだ酵母種

ゆっくりゆっくり20℃をキープしながら7日間

酵母種に艶が出て日本酒のようなふくよかな香りが出るまで

酵母とわたしの根競べ

酵母の気持ち わたしの気持ち 

1日のうちに目まぐるしく変わる気温相手に温度計とにらめっこ

酵母菌の良し悪しは恒温器の温度管理とご機嫌次第

性能が不確かで温度を設定しても安心してはいられない

器械を安易に信用せずに二個の温度計で上部と下部の温度を目視で確認

ゆっくり見守る事もわたしの大事な仕事

とはいえこの恒温器がなければもっと大変なことになるので

妥協すべきギリギリのところで決着をつけているのが現状

そんな作り手の気持ちなどお構いなしに

少しづづ少しづづぷくぷく元気な酵母さんになってくれてます


昨日のレッスンの生徒さんが作られたあんぱん

和菓子用の粒餡をたっぷり詰めて美味しそうに焼きあがりました
2016-11-28 00:11 in | Comments (4) #

2016年11月24日 (Thu)

おやつ



クッキー  カステラ  シフォンケーキ  マシュマロ  かりんとう

家にあるおやつをガラスのスタンドに大集合

ひとつひとつが半端でもこうやって集まるとなんだか美味しそうな景色

姪の子供たちはこんな遊びが大好きで

お皿を持って選んでいる姿は真剣そのもの

特別なものがなくってもこんなおやつは遊びのようで大はしゃぎです



キッチンではコトコトひよこ豆が踊ってます

本日のスープはひよこ豆のポタージユ

仕上げにすりおろした生姜を隠し味に

寒い日はスープ日和

何を入れるかは冷蔵庫にあるものしだい

心も身体も休日な一日でした
2016-11-24 00:28 in | Comments (6) #

2016年11月20日 (Sun)

栗の渋皮煮



本日の粉粉ぱん  栗の渋皮煮カンパーニュ

日高産の和栗をコトコト時間をかけて煮る ⇐ 妹です

それを使ってぱんを作るのが ⇐ 姉です

わたし食べる人と嬉々と笑う妹ですが渋皮煮作りだけは得意なようで

自分のほうが上手だからと得意顔ですから姉は手を出しません

悔しいけれどお世辞抜きで美味しいので時々作る人になってもらいます

どっしりとしたカンパーニュはぱんの王様の風格

秋の日高は美味しいものが沢山

もうすぐ訪れる冬に備えて干し柿や大根を軒下に干しているのがあちらこちらに

緑の多いこの町に溶け込んだ美味しい景色に見とれています
2016-11-20 23:43 in | Comments (6) #

2016年11月17日 (Thu)

忘れていた味



新潟のぱん屋時代のお客様から食用菊を沢山お送りいただきました

新潟では「かきのもと」と呼ばれ今の時期にしか食べることが出来ない郷土食

日高では食する習慣がないようでどこのスーパーでも見かけることもなく

すっかり忘れていた故郷の味

軸から花びらだけを抜き取り少量の酢を入れてさっと湯がき

お浸し 辛し和え 酢の物 白和え 天ぷら

新潟に居た頃はこの時期になると食卓が秋色に染まりましたが

郷に入れば郷に従え

山の物も海の物も少ない日高暮らし

そんな暮らしを気遣って新潟の方々が季節の物を

代わる代わる送ってくださり有難く思います

故郷の味を思い出してしみじみ幸せな思いに浸っています
2016-11-17 00:27 in | Comments (4) #

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