春の嵐
あー、もう、ほんとに怖かった。昨夜の風・・・。 吹き出したのは9時頃か。 ヒュー ゴォー ・・・と、身をひそめた豹が突然襲ってくるみたい。 恐ろしいほどの唸りを上げて吹き続ける。
いつまでも止まない。聞いているだけで不安が募ってくる。 家の何か(アンテナとか雨樋とか、というほどはっきりしない何か)が 吹きちぎられて、どこかに飛んでってるんじゃないか、とか いろんな事が頭をよぎる。
風音の凄まじさが耳にこびりついて、ベッドに入ってからも眠れない。 深夜3時までは吹き続けていた。 そして今朝、あの荒れ具合をどこかに置いてきたように、きれいな青空だ。 夜、夜叉の顔を見せて、朝はすまして美女の顔をする物語の中の鬼のよう。 わ~、憎らしい、だまされないよ~。
覚悟していたほど庭は荒れていなかったけれど、 ふだんから風の通り道になっている玄関前は、もう大変な騒ぎ。 ゴミの分別用のケースがいくつも中身もろともその辺にふっちゃらけてるし、 どこの家のものか知らないけど、バケツは飛んできてるし、 引きちぎられた庭木の葉が山のように寄り固まってるし、 鬼の乱暴狼藉の痕跡はちゃんと残っている。
それにしても2階建てとはいえ一軒家でもこれだけ怖かったもの、 高層マンションに住んでる人はどれほどだったろう、 2階がいいとこ、それ以上高いとこは到底住めないないなー・・・、 と片付けをしながらつくづく思った。
2019-03-21 11:24 in 日常
| Comments (0)
#
|