2008 08月 14日

■[ NO. 45 ] 愛名やまゆり園、そして洋美さん、ありがとう!...... 2005年07月23日 の日記 ......


20日(水)は厚木市愛名やまゆり園での5回目のコンサートが開かれました。施設の利用者さん、職員の
皆さん、ボランティアさんほか近隣からお越しの皆さんとは既に顔なじみ、といった具合です。
施設長さんには「お帰りなさい!」と迎えられました。
さて今年はどんなコンサートになるのかな・・・と、ずーっと前からワクワクしていた私たち。

会場に入ったら、待ってましたと言わんばかりの熱気にまずは鳥肌が立ちました。
ミュージシャンとしてこれほどうれしいことはありません。
いよいよコンサートが始まり、それと同時に皆好きなように身体を動かすのです。歩き始める人、手を
上に上げながら回る人、手をたたく人、歌いだす人、どの人も心の思うまま表現するのです。
この姿に私たちは一気に心が開放されます。「コンサートをするんだ!」などという力みみたいなものは
すぐに吹っ飛び、それこそ癒しの空間で好きなように歌うことができるのです。
毎回必ずどなたかがステージに華を添えて下さるのですが、今回は洋美さんが私のそばで天使のように
踊ったり歌ったりしてくれました。彼女は耳が聞えないのだそうですが、私にはとてもそうは思えません。
ピアノの前奏が始まると私より先に歌いだします。ノリのある曲になると踊り、バラードになると切なそうな
顔をして歌います。話しかけると頭で返事をしてくれます。
そのうち洋美さんと私の手が触れ、どちらからともなく手をつないだ瞬間、洋美さんから私の身体に
ものすごく熱い何かが伝わってくるのを感じました。同時に私の目からは涙があふれ出ました。
普通泣くと歌えなくなってしまうのですが、涙が勝手に流れているという状況なので歌うことはできたの
です。とてもとても熱い涙でした。それから洋美さんは私の肩にキスをしてくれました。
またあったか~い気持ちになりました。

やまゆり園の利用者さんは重度の障害者なのですが、私たちには想像もつかないような不思議な力を
もっているような気がします。たとえば洋美さんのように、耳ではないどこかで聞こえる感覚を持っている
という風な・・・。
今年もとてもすごいパワーをたくさんいただきました。今これを書いているこの瞬間も、思い出すと涙が
あふれ、とても冷静に書けないくらい感情が高まっています。なんて幸せな時間だったんだろうと・・・。
伝えたいことがいっぱいあるのに、おのれの文章力のなさに情けなくなりますが、これを身体で感じたい
方はぜひ一度愛名やまゆり園へお出かけください。来年も必ずコンサートに行きます!
やまゆり園の皆さん、本当にありがとうございました!
またお逢いできる日までどうぞお元気で!!

※やまゆり園でのコンサートの模様が一部すでにネットで配信されています。
「ぶらりTV」で検索してみてください。

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