2004 01月 02日

■[ NO. 7 ]   昨日の続き・・・ ..... 2004年02月22日 の日記 ......



いつだったか突然「事務所の模様替えをしよう」と彼女が言い出しました。面倒くさいなと思いつつ
「うん」と言うが早いか次の瞬間、彼女はでっかい本棚を一人で動かしていたのです。それはピアノすら動かしそうな勢いでした。
「ええっ、うそおっ!」まるで引越しやさんかと思うような、ムダのない運び方。そして私を邪魔だと
言わんばかりに次々と移動し始め、あっという間に模様替えは終了しました。(ピアノ弾きだけにしとく
のはもったいないかも)
その後今日まで模様替えの回数は数え切れません。
私は前にも言ったようにあまり変わると言うことを好みません。ここに置いた机は十年後も二十年後も、
極端に言えば死ぬまでここにあってもいいと思う人間です。でも彼女はいつも同じ事ほどつまらないと
思う人なのです。模様替えがすむと「使いやすいでしょ?」「スッキリしたでしょ?」としつこいくらいに
連発し、ものすごく満足そうな顔をします。たぶん私の喜ぶ顔がみたいのでしょう。

こんな風に普段からびっくりするほど彼女はよく動きます。私は彼女に言わせると、びっくりするほど
動かないそうです。見た目だけだと、私は身軽で動作も機敏なスポーツウーマンでしょ、とよく
言われます。車なんかもごっついジープをバンバン乗り回していそうだとも言われます。

とんでもない! スポーツは苦手、二十歳になるまで自転車もろくに乗れず、車の運転免許なんか
四十歳で取ったくらいですから。(私にとってはすごーいことです)
一方彼女は物静かで楚々としている様に見られがちですが(そう見られることを非常に好む)、
実際は何をやるにしてもわりと※あらげない(意=乱暴、この場合は細かいことに気をつけない)
ところがあるので、結構ガラガラとでかい音を立て、そこらじゅうがかえって※そんど(意=ちらかって
いる)になっていることが多いです。
事務所では※かちゃましくて(意=この場合は、こちゃこちゃ動き回ってわずらわしい様子)彼女を見て
いるだけで疲れます。同じように彼女もあまりに動かない私を見て疲れていることでしょう。
でも彼女はあんなに動いているのに痩せないし、こんなにじっとしているのに私は太れないし、
世の中そううまくはいかないものですね。

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