2014年12月31日 (Wed)

大晦日「10時過ぎからアゲンスト TO・空域とも強風時間帯やや多し 恐怖を感じる前に見極めが重要」


朝から晴れ、高知市のウインドプロファイラを見ると、2000m上空でも10m以下で大陸の高気圧による強い北風の影響が土佐市まで届いていないことが分る。ただ午後はどこかの時間で北風が強くなることが確実なため、天気予報はすべてアゲンストを予想していたが、予報どうりになるかあまり自信が持てなかった。
 10時頃、速く上がることが多いクラブ員に電話をかけると、2人9時半河原集合でもうすぐTOに着くとのこと。10時過ぎ、TOの風は南南西2~3mのアゲンストで、リッジがかかりそうなので準備して飛んでみるとのことだった。コンディションは、サーマルの育ち始めのようなブクブクとしたリフトだったらしく、10分ほどで清滝LDに降ろされた。 その後、急にアゲンストが強くなり始めたとのこと。 私がTOに上がった頃の12時20分頃には、正面から南西の風5~10m吹いており、常に北の木がシャーシャーと音を出し、5~10分間隔で8~10m位の強い風も抜けていた。テイクオフした5人は、風にほんろうされタコ踊りを余儀なくされたらしい。

TOの風
 10時半頃~11時半頃 晴れ 正面~南西 1~4m バブルリフト
 11時半頃~1時頃   晴れ 南西中心の正面5~10m 強風だが安定ソアリング
 1時頃~2時頃     晴れ 南西中心に南東・西南西 1~5m
      飛んでいる空域は南西の強風気味だが、TO風速・風力は弱くなり激変
 2時頃~3時頃 晴れのち曇り 南西に西や北西のホロが混じる ー2m~4m
  2人ソアリング中だったが、リーサイドの弱い下降流で330mまで1回下げられる

ソアリング可能な時間帯・・・10時半頃~3時頃 約3~4時間 危険はいっぱい
高度・・・500m~800m位だっただろうか?
  高度が上がれば上がるほど、南西の風が更に強くなる。 グライダーの性能と荷重
 状況にによるが、風に正対すると対地10キロ以下も時間帯によっては良くあった。
フライヤー・・・8人(クラブ員のみ)
          到着時間が遅かったことなどもあり、2人フライトを自粛する。
アクシデント・・・なかったように思う。

写真は、12:31のTOの様子とソアリングの様子。
 南西に向けたグライダーは、ほとんど止まっており、アクセルを50%以上踏むと進んでいた。初級機で稜線近くから出てくるのに、かなり時間のかかっていたグライダーがあったらしく、心配していたフライヤーもいた。風の強い時は、少なくとも稜線から200m以上アゲンスト側で飛ぶようにした方がいい。 稜線近くをいつも感覚で飛んでいて、バックし始めた時はすでに手遅れで、高度が低い場合バックしながら途中でローターにつかまり、タコ踊りした後一瞬でグライダーがなくなり山沈する。その後他人に重大な迷惑をかけ、死ぬかケガをするかは、運次第。 そんな危険性を侵してはいけない。
 
 【危険性の高い風で飛ぶときは、恐怖を感じる前に見極めが重要。 危険な風の見極めができない人や危険な状態に陥った時に安全に回避フライトができる自信のない人は、安全空域に移動して飛ぶか、それでも不安ならランディングした方が良い。
 無知・傲慢・技術不足が、重大事故の3大原因です。
 (無知・・・知らなかった 傲慢・・・僕は大丈夫 技術不足・・・僕は上手)
この3大原因がそろった人は、速かれ遅かれ、必ず病院に行くことになります。完治して退院できるか、後遺症が残るのか、死ぬのかは、誰にも分りません。
 私は、風を読む能力とグライダーコントロール技術を向上させることで、無知と傲慢さを制御してきたつもりです。これからもその方向で慎重にフライトし、さらなる技術の向上を目指すつもりです。 
 絶対に病院に行くようなケガはしない! してはいけない! 
 仕事ができなくなり、生活が壊れる。 】
2014-12-31 19:43 in パラグライダー #

2014年12月27日 (Sat)

「1000~1500m弱 2~5km 10分~5時間 晴れサーマルコンディションだがTO弱いホロの時間帯多し」

天気は晴れだが高層に水蒸気がややあり、快晴とは言えない水色の空。
11時にTOの上がり11時半からサーマルソアリングする予定だったが、色々あって遅くなり、11時半にSYさんと一緒にTOに上がると、1~3mの南のブローが入っており、このままアゲンストに変わるか、又は少なくとも10分間隔位ではブローが入り十分ソアリングはできるだろうと考え、すぐテイクオフする準備に取りかかった。このブローは2分ほど続いた。
 ヤフーの高知県の風予測やGPVの風向・風速予測でも、11時頃から南東の風2~3mが吹く予想だったので、準備中に弱いブローの後北西のホロ0.3~2mに変わっても気にしなかったが、この後弱いホロが安定し、テイクオフできるチャンスは、12時20分頃の30秒位と実際私がテイクオフした12時40分頃まで訪れるることはなかった。その後もある程度安定したアゲンストが吹き始めたのは、2時頃でそのアゲンストも長くは続かずまた弱いホロになった。今考えてみると11時半頃の2分も続いた貴重なブローがいかに大切であったか、悔やまれる。テイクオフの風やソアリングの風が非常に難しい風の場合、数少ないワンチャンスをいかに読み切れるかによって、その日のフライトの明暗が大きく左右されることになる。アウト&リターンでも風の読みをミスり、トップランしながらフライトする予定だったが、ダイナムからいつもより100mの高度の安全マージンをとり山に戻ろうとしたが、安全マージンはすべて使い果たし、200mで清滝時に戻り10分ほど上げ直しを試みたがいいリフトに出会えず清滝LDに沈み40分近く時間ロスをした。
 2時以降1300mを越えるサーマルが次々に発生し、その時間帯にソアリングしていたフライヤーはほとんどの人がそのサーマルをヒットし、土佐サービスエリアをアウト&リターンした人などが現れた。高度も何人か1400mを越えた人もいた。今日はミスの多い後悔が残る1日になってしまった。マントラ6のSYさんとももっとソアリングをして、M6の性能を観察する予定だったが、少ししかできなかった。
 初級サーカス的フライトの練習のためアルミの脚立も用意していたが、全く使うチャンスがなかった。

TOの風
 11時半頃ブローによるワンチャンス
 11時半頃~1時頃 西~北西のホロ0.3~2m テイクオフほぼ不可能
           (最新機と超高度な技術で実験すれば可能性は・・・!?)
 1時頃~2時過ぎ  時々アゲンストが入り、10人前後がテイクオフしソアリング。
 2時半頃~3時過ぎ 西~北西のホロ0.3~2m テイクオフほぼ不可能
 3時20分頃~4時過ぎ 弱いアゲンストが入り、一度フライトを諦めていた人も飛ぶ

ソアリングできた時間帯・・・11時半頃~4時過ぎ
 高度な技術を持った人が本気でサーマルソアリングすれば、4~5時間ソアリング可能だったが、それを本気で確かめようとするフライヤーは多分、今日は来ていなかったように思う。 
 難しい風の条件の中で長く飛び続けることは、正確に現在の風と少し先の風を読む能力・正確なセンタリング能力・リフトラインを見つけたり確実にサーマルを乗り継ぐ能力・危険とさまざまな限界を見極める能力・過信や傲慢に陥ることなく常に自分のグライダーの限界や自分の技術の限界を知り安全マージンのあるフライトが冷静にできる能力・どんなすごいフライトをしていても同じことを繰り返していると人間は飽きてきて面白くなくなるので、そのような気持ちにならない創意工夫ができる能力・安易に自分の限界を決めず科学的な向上心を持続する能力など、色々考えていると実にさまざまな能力が必要になることが分ってくる。

【 飛ぶとは、難しくも楽しく、楽しくも苦しく、難しさや苦しさを克服するたび喜び
 があふれ、美しい光を見つけようとして永遠に深いフライト宇宙をさまよっているよ
 うなものである。 】
       (フライト歴約16年 フライト時間3300時間以上 バードマン)

高度・・・1000~1500m弱

ソアリングの様子
 一瞬のホロの合間や一時的なアゲンストが安定し始めた時間帯にテイクオフできた人はほとんどの人が1000mを越え、1時間以上サーマルソアリングした人が多かったようだ。特に2時過ぎから3時半頃のサーマルタイムでは、1300m~1500mのサーマルがアンテナ周辺やTOから石土の森の北側で発生。 TO上空では、4機のグライダーが20分以上高い高度でセンタリングを繰り返していた。
 グライダーは、アスペン3 パッション M4 ピーク。
 おのやんのブログによると、
ソアリング13:02~16:05約3時間、高度1496m、最大上昇率+5.8m/s、他の2機パッションとM4も3時間前後のフライトではなかったかと思う。

フライヤー・・・20数人(ハング4人 ビジター15人位)
アクシデント・・・1件 ビジターのスタ沈
2014-12-27 19:38 in パラグライダー #

2014年12月23日 (Tue)

「900~1550m 2~5km 4~5時間 快晴いいサーマル」

1
2014-12-23 19:35 in パラグライダー #

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