2012年8月16日 (Thu)

目標・・・


俺がロードバイクに乗り始めたのは4年前。
最初は、ただ走ってるだけで楽しかった。
走るコースから見える風景。
だんだん、景色の流れる速度が速くなってきた。

そんな流れる風景の中に見える山。 八甲田山。
目と鼻の先に住んでいても、八甲田連峰の全体が見える日ってのは少ない。
必ずってほど、雲がかかっているから。

数少ない山が見渡せたある日。

「あそこを走ってみたいなぁ」

そんな想いが頭に浮かんだ。

後輩から譲り受けたロードバイクは、相次ぐ転倒で傷や凹みが多くて、あの坂を走れるんだろうか? なんて不安が湧いてきた。

そして買ったのが、今のPINARELLO FP2
この3年で走った距離は2700Kmを超えた。

足の形が変わるほど、筋肉がちゃり足になった。

よし。 行くか。

4年目の夏。 



千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉付近にある駐車場。
八甲田の中核、高田大岳への登山口として多くの人に利用されている。
そこからスタート。

いきなり、このコースの最高標高地点となる笠松峠を目指して八甲田ゴールドラインを登る。
勾配が13~15%の激坂が続く。




この辺り一帯は冬には深い雪に閉ざされ、八甲田除雪隊により開通する5月頃には、8m前後の雪の壁に覆われた雪の回廊として名高い。

今は夏。雪の回廊ならぬ、緑の回廊となったつづら折りの急坂を下っていく。
おおよそ、自転車とは思えない速度で、追いついてくるクルマも無い。

あっという間に観光スポットの睡蓮沼や猿倉温泉を通過し、谷地温泉前から国道394号線へと左折し、田代平へ向かう。
県道40号線に入ると、すぐに広い高原に入る。 そこが田代平。

この辺りには、多くの石碑が存在する。
八甲田雪中行軍の犠牲者が発見された場所を示している。

この道は、死の行軍が辿った道。


おおよそ、半分の距離。
最初の写真に写っている山の裏側。




更に前進すると、広い交差点に出る。
その角が銅像茶屋。
雪中行軍遭難者の銅像がある。
本隊を生還させるべく、先行してルートを捜索し、捜索隊により発見された数少ない生存者である「後藤伍長」が今も青森の市街地を見つめて立っている。

銅像茶屋前の交差点を左に曲がり、八甲田ゴールドラインに戻る。
そこからは、果てしなく登り。
いや、距離で言えばたった8Kmほどなのだが・・・。

ハンドルに取り付けたサイクルコンピューターには、17%なんて勾配も表示された。

足が痙攣を起こした。
自転車を止め、足を伸ばしたりマッサージしたり。。。

もしもダメだったら車で回収して貰うことにして、同行の友人に先行してもらう。

いくつめの坂なのか? 何度目の停車なのか?
それでも自転車に乗り、坂を上り続けた。

八甲田スキー場を越え、ルート上で唯一の信号交差点に到達。
交差点を越え、城ヶ倉温泉の看板に近づいた時に、この日最大の痙攣。
自転車を止める事もままならない。

曲げることも、伸ばすこともできない足をマッサージ。

「あと1Kmなんだけどなぁ」

そこへ携帯が鳴る。先行した友人からだった。
「迎えに行きましょうか?」との問いかけに「完走したいから、もう少し待ってて」と言って、電話を切る。

立ちこめる硫黄の匂いが漂うカーブを曲がると、酸ヶ湯温泉が見えてきた。
酸ヶ湯橋を渡り、最後の坂を登る。

実走行距離は38.8Km 最大標高差464m 走行時間2時間20分。

抜けるような青い空と、山の冷たい空気と、暖かい日差し。
楽しいサイクリングでした。

次の目標は・・・何にしようかな。
2012-08-16 03:02 in ロードバイク | Comments (0) #